印刷会社が決まったら、早速原稿づくりに入ります。まずは、冊子のサイズを決めましょう。業者のサイトなどを閲覧して、印刷可能なサイズを選びます。
小説などの文字物の場合は、A5、B5などのサイズが最適です。基本は縦書きが読みやすく、一般的です。マンガの場合は、週刊誌サイズのB5や、少し大きめのA4が主流です。
次に、大まかなページ数を設定しましょう。冊子のページ数は基本的には4や8の倍数が基本です。印刷は一般的に、大きな紙に複数のページを割り当て、印刷したものを断裁して製本します。ただ、コミケに出品されるマンガ誌は、コピーのように、表裏印刷したものを束ねる「ぺら丁合」を利用することも多いようです。
原稿づくりには、印刷再現や印刷方式による制限や、ルールがありますので、テンプレートや、解説記事を参考にして原稿づくりを進めてください。本文の紙は上質紙が基本ですが、写真や画像のあるものは、コート紙やアート紙などを利用することもあります。
表紙は、本文と同じ紙を使うこともありますが、コート紙やアート紙を利用して、色鮮やかに装丁することで、インパクトのある訴求を実現することができます。
ブースでは平積みされるので、それを前提にしたデザインを心がけてください。表紙だけ複数の色彩表現でアイキャッチを表現することもできます。
印刷方式は一般の印刷物に利用されるオフセット印刷が主流ですが、少部数の場合はオンデマンドのデジタル印刷機が利用されます。仕様に関しては、各社のホームページなどを参考にしてください。
仕様が決まったら、発注に先立って、印刷会社に予約を入れましょう。コミケなどの時期は、利用者が集中しますので、スケジュールに余裕を持たないと、対応してくれません。また、業者によっては、事前予約ができないところもあるので、注意してください。