ブックレットは冊子とは違う?ブックレットの作成方法や注意点を紹介

ブックレットとは少ないページで構成された冊子のことで、歌詞カードや取扱説明書などに活用されています。リーフレットよりも多くの情報を伝えられるため、伝えたい内容によって使い分けましょう。

また、パンフレットのように多くのページ数を持っていないため、取り扱いやすいことがメリットです。まずはブックレットの用途やほかの冊子との違いを理解しましょう。

ブックレットの用途

ブックレットとは表紙の付いた小さな小冊子のことで、ページ数が少ないのが特徴です。CDやDVDの中に入っている歌詞カードや写真集、電化製品をはじめとするさまざまな製品に付属している取扱説明書などがブックレットに当てはまります。

ほかにも学校内で配布する資料をブックレットとしてまとめたり、保存しておきたい書類をブックレットとして作成したりと、さまざまな用途に利用されているのです。

ほかの冊子との違い

ブックレットと似た冊子に、「リーフレット」や「パンフレット」があります。リーフレットは1枚の用紙を折り畳んだ紙のことで、会場の案内図やプログラムなどのように伝えるべき情報が少ないときに用いられるのが特徴です。

リーフレットは1枚の紙なのでコンパクトになり、配布しやすいのがメリットといえるでしょう。パンフレットはブックレットと本の中間に位置する冊子のことで、多くの情報を伝えたいときに役立ちます。

冊子のページ数が49枚以上になると本に分類されるため、48ページ以内の冊子をパンフレットと呼ぶのです。製品のカタログやマニュアルなどが、パンフレットに当てはまります。

ブックレットを作成する際は、製本方法やサイズ、綴じ方の3つを決めます。どのようなブックレットを作成したいかを明確に決めておくことで、より見やすいブックレットを作成できるためです。

何も考えないまま作成すると、レイアウトやデザインが満足できないブックレットになる場合もあります。作成する間に決める3つのポイントを理解し、理想のブックレットを作成しましょう。

1.製本方法を決める

製本方法はいくつかの種類がありますが、冊子を作る際は「無線綴じ」または「中綴じ」が一般的です。無線綴じはホッチキスや糸を使用せずに冊子を作成する方法で、ページ数が多い冊子に使用されることが多いでしょう。

一方、中綴じは冊子の中央部分をホッチキスで止める製本方法のことで、ページ数の少ない冊子に使用されることが一般的です。中央部分を固定しているため、本を見開きしやすく簡単に製本できます。

2.サイズを決める

ブックレットを作成する際は、仕上がったときにどれぐらいの大きさにしたいかを考えて作成しましょう。たとえばCDやDVDの中に入れるブックレットと、電化製品に付属させる取扱説明書では、求められる大きさは異なります。

CDやDVDに入れるブックレットは、大きすぎると中に入れることができませんが、取扱説明書は小さすぎると、見にくくて不便さを感じるのです。

またブックレットをどれくらいのページ数に仕上げたいかも一緒に考えておきます。冊子を作成する際は、4の倍数でページ数を決める必要があるのです。

紙を1枚増やすごとに見開き1ページが裏面と表面の分だけ増えるため、計算しながら作成しないと空白部分ができてしまうでしょう。

3.冊子の綴じる向きを決める

冊子は表紙の左側で綴じる「左綴じ」と、右側で綴じる「右綴じ」の2種類があります。ブックレットの内容を考慮して、どちらから読み進めるのが見やすいか考えることが大切です。基本的に本文が縦書きの場合は右綴じで、横書きの場合は左綴じとなります。

綴じる向きによって冊子のレイアウトやデザインなどを考慮する必要があるため、綴じ方は作成前に決めておきましょう。