ここがポイント!カットラインパスの作り方
「カットライン(仕上がり線)」とは、シール印刷やラベルのデータを印刷する場合にオブジェクトの他に必要となる、仕上がりの形をカットするための「線」のデータです。カットラインは、Illustratorの「図形ツール(長方形ツール等)」や「ペンツール」を使って作成することができます。
カットラインを作成する際の注意事項を見ていきましょう。
「カットライン(仕上がり線)」とは、シール印刷やラベルのデータを印刷する場合にオブジェクトの他に必要となる、仕上がりの形をカットするための「線」のデータです。カットラインは、Illustratorの「図形ツール(長方形ツール等)」や「ペンツール」を使って作成することができます。
カットラインを作成する際の注意事項を見ていきましょう。
クローズパスにする
Illustratorのオブジェクトは、「パス」と呼ばれる線で構成されています。カットラインを作成するには、パスの始点と終点が閉じている「クローズパス」である必要があります。
カットラインぎりぎりの図形や文字は注意
カットラインの付近に大事な文字や図形が配置されていると、印刷時にわずかなズレが生じた場合に切れてしまう可能があります。大事な情報である文字や図形は、カットラインから「2mm以上」間隔を設けて配置するようにしましょう。
また、塗り足しはカットラインから「3mm以上」外側まで塗りたすことが大切です。
仕上がりの幅に注意
仕上がりは、2cm以上の幅になるように注意をしてカットラインを作成しましょう。カット後の仕上がりの幅が1cm以下の場合、カットが出来なかったり、強度が弱くなったりします。
大型パネルの場合には、2cmでも強度に不安が残ります。できる限り、幅が太いほうが望ましいです。
なめらかにカットする
カットラインパスは、鋭角に鋭く尖っている形状だときれいにカットされません。滑らかなカーブを描くようにカットラインを作成し、角は90度以上になるように心がけましょう。
例えば、キャラクターの毛先などは鋭角にはせずに、角丸にするときれいにカットされますよ。
アンカーポイントは少なくする
アンカーポイントが細かすぎたり、多すぎたりすると仕上がりがギザギザになる場合があります。逆にアンカーポイントが少ないときれいな仕上がりになるので、できるだけ少なくすることがポイントです。
余分なオブジェクトのアンカーポイントを減らす方法は、オブジェクトを選択して、「オブジェクト」→「パス」→「パスの単純化」をクリックします。ダイアログで、精度などを調整することでパスを単純化することができます。
カットラインパスをIllustratorで作成する際、「ベジェ曲線」が難しいと感じる方が多いようです。実は、「ベジェ曲線」を使わなくてもカットラインパスの作成は可能です。
1.オブジェクトを囲む
まずは、ペンツールを使って、カットラインパスを作成したいイラストや図形、画像の周りを大雑把に直線で囲んでいきます。画像の周りをクリックし、大まかにオブジェクトの主な凹凸部分でアンカーポイントを取っていきます。
最後は始点をクリックし、しっかりと線を繋げ、クローズパスにしましょう。
2.直線を滑らかに
直線で繋いでいるため、角が角ばっています。次は、この角を丸くする作業を行います。効果メニューより「スタイライズ」→「角を丸くする」をクリックします。
プレビューを見ながら、バランスの良い丸み になるように数値を調整しましょう。
3.アピアランスを分割
オブジェクトメニューから「アピアランスを分割」をクリックします。見せかけの丸みをパス化し、パスを実体化させます。
この方法で、アンカーポイントの少ないシンプルなカットラインパスを簡単に作成することができます。作成したパスは、カットパスレイヤーに移動することを忘れないようにしましょう。
AdobeのIllustratorを使えば、簡単にカットラインパスを作成することができます。文字や図形、カットラインパスとの間隔や塗り足しの幅などは、特に気をつけて作成をしましょう。