暑中見舞いはがきとは?
暑中見舞いはがきは、最も暑い時期に相手の健康を気遣い、無沙汰を詫びながらお互いの近況を報告し合う夏の挨拶状です。かつては手紙だけでなく、贈り物や訪問などさまざまな形で行われていましたが、時代とともに簡略化され、現在でははがきを送るのが一般的になっています。
日ごろお世話になっている方や、久しぶりに連絡を取りたい友人・知人に送るのがおすすめで、メールよりも手間がかかる分、配慮や丁寧さが伝わり、特に目上の方にも好印象を与えます。夏の到来をきっかけに、これまで関わりのあった人との関係を深めることができる、大切な日本の習慣です。
由来はお盆の挨拶回り
もともとお盆の時期に、お世話になった方へ挨拶回りをする習慣がありました。これが遠方の人へ書状を送る形に簡略化され、現在の「暑中見舞い」になったといわれています。
暑中見舞いはがきの内容と書き方
暑中見舞いはがきは、以下の要素で構成されます。
[1]季節の挨拶(冒頭)
まず、このはがきが暑中見舞いであることを伝えるために、「暑中お見舞い申し上げます」や「厳しい暑さの毎日ですがいかがお過ごしでしょうか」など、暑さを見舞う挨拶から始めます。
[2]本文(時候の挨拶・主文・結びの挨拶)
- 時候の挨拶:暑い季節を思いやる言葉(例:「蝉の声が日増しに賑やかになるなか、お変わりなくお過ごしでしょうか」)
- 主文:自分や家族の近況を報告(例:「お陰様で私どもは一同、元気に過ごしております」)
- 結びの挨拶:相手の健康を祈る言葉(例:「これからも酷暑が続きますので、くれぐれもご自愛ください」)
[3]日付
文末には「〇〇年 盛夏」「〇〇年 八月」などと記します。
※出していない相手から暑中見舞いが届いた場合には礼状を送りましょう。こうした丁寧な対応が、良好な関係を長く保つ秘訣です。
暑中見舞いはがきを出す時期とは?
暑中見舞いを送る適切な時期にはいくつかの説がありますが、一般的には小暑(7月7日頃)から立秋前日(8月7日頃)まで、つまり梅雨明け頃から立秋直前までとされています。特に「夏の土用」(約18〜19日間)は、暑中見舞いの最もよい時期とされます。
立秋を過ぎたら、挨拶状は「残暑見舞い」に切り替えるのがマナーです。残暑見舞いは、立秋から処暑(8月23日頃)を過ぎた9月初旬までを目安にします。出す時期を意識して、逆算して準備を始めると、より丁寧な印象を与えられます。
暑中見舞いのマナー
暑中見舞いは喪中の方へ送っても問題ない
暑中見舞いは年賀状のようなお祝い事ではないため、喪中の方に送っても問題ありません。ただし、派手なデザインは避け、落ち着いた色合いのはがきを選ぶなどの配慮をしましょう。四十九日を過ぎていない場合は避けた方が無難です。
暑中見舞いが届いたら返事を出す
暑中見舞いが届いたら、なるべく返事を出すのがマナーです。すぐに返事が出せない場合は、残暑見舞いの時期に合わせて出すとよいでしょう。
データ作成の注意点
「ポストカード」と「官製はがき」ではデータ作成時の注意点が異なります。サイズは共通で100mm×148mm(塗り足し込み106mm×154mm)です。
ポストカードの場合
- 裁ち落とし(フチ無し)印刷が可能。
- 背景は仕上がりサイズより3mm外側まで伸ばし、文字は仕上がりサイズより3mm内側までにおさまるようデータを作成しましょう。
- 表面、裏面とも同様です。
官製はがきの場合
- 官製はがきは仕様上、フチ無しでの印刷ができません。
- 周囲に5mmずつの余白が必要。(デザインデータは90mm×138mmの範囲内に収まるように作成しましょう。)
宛名面に印刷もできますが、すでに印字されている部分を避けて配置する必要があります。(印刷テンプレートで郵便番号枠などを確認し、重ならないようご注意ください。)
暑中見舞いはがきのデザイン作成方法
オリジナルの暑中見舞いはがきを作成するときに、一番気になるのは、デザインの作成方法です。ここでは代表的な3つの方法について紹介します。
Wordテンプレートを活用
Wordのテンプレートを活用して作成する方法があります。Wordとは、マイクロソフト社が販売する「Microsoft Office」に含まれるソフトのことです。
主に文章作成する際に、多く利用されています。そのWordで利用できる無料のテンプレートがインターネット上には多く存在するため、一からデザインを考えずに使用できます。
普段から仕事でWordを利用している人やデザイン制作に時間が取れない人などは、既存のWordのテンプレート活用をおすすめします。
印刷会社のテンプレートを利用
各社が用意した多彩なテンプレートから選び、オンライン上で簡単に編集・カスタマイズが可能です。デザインだけでなく、印刷や郵便局への投函まで代行してくれるサービスもあり、利便性が高いのが特徴です。
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