ではターゲットユーザーが、とにかく「中を見てみたい」と感じるパンフレット表紙は、どのような表紙でしょうか。「目を引く」「奇抜である」「興味があるものである」などさまざまな要素が考えられますが、大切なのはパンフレットが「ターゲットを持ち、告知する目的がある媒体」であるということです。
この2点を踏まえ、ここでは優れたパンフレット表紙の条件を2つ、解説します。
明確なターゲットに「刺さる」デザインである
パンフレットを使う目的は、対象の商品やサービスを認知してもらい、利用または購入してもらうことです。商品・サービスには必ずターゲットとなるユーザーがあり、一般に「全人類」ではありません。そのため、ターゲットの心に確実に印象に残り、興味を持ってもらう、つまり「心に強く残る=刺さる」必要があります。
印象に残る第一の要素は、視覚的な「デザイン」です。ターゲットは表紙を見た瞬間に「何のパンフレットなのか」「自分が興味を持つかどうか」を見極めます。ターゲットに対して的確に働きかけることが、優れたパンフレット表紙なのです。
ひと目で伝えたいコンセプトがわかる
パンフレットの表紙は目的に従って、ターゲットが「商品・サービスを知る」または「興味を持って買ってもらう」といった方向性を明確にすることが大切です。この方向性が「コンセプト」であり、まさにパンフレットの伝えたいことそのものだといえます。
なかにはとにかく目立つようにと奇抜なデザインを採用したパンフレットを見かけますが、それが商品・サービスの内容やコンセプトと連動していなければ、利用・購入に達することはないでしょう。
パンフレット表紙はあくまで、商品・サービスの内容およびコンセプトと連動していなくてはなりません。利用・購入する見込みのあるターゲットに対して、確実に訴えかけるものである必要があります。
キャッチコピーがわかりやすくシンプルである
商品・サービスによって、視覚的なデザインだけではうまくコンセプトを伝えられない場合もあります。そのときは、セールスコピーライティングのスキルを活用した、分かりやすいキャッチコピーを表紙に盛り込む方法もおすすめです。
キャッチコピーは言葉による表現なので、長すぎずシンプルである必要があります。ターゲットの心をぐっと引きつける短い言葉は、いわゆる「文章力」とは違ったスキルが必要です。その商品・サービスの魅力をうまく伝える言葉を使い、ターゲットに「刺さる」キャッチコピーを紡ぎましょう。