ポストカードDMは送る時期も重要?
デジタル印刷を利用したDMの成功例として良く語られるのが、車を購入した人に対して、アフターフォローのDMを打つことによって、満足度の向上や、関連商品の売り上げを向上させたといった実例です。来店して1週間以内にお客様宛のお礼状や、お客様のニーズに合わせた案内状が届くなどといったDMによるフォローは大変効果的です。ここでは、DMを送るべきタイミングについて考えてみたいと思います。
デジタル印刷を利用したDMの成功例として良く語られるのが、車を購入した人に対して、アフターフォローのDMを打つことによって、満足度の向上や、関連商品の売り上げを向上させたといった実例です。来店して1週間以内にお客様宛のお礼状や、お客様のニーズに合わせた案内状が届くなどといったDMによるフォローは大変効果的です。ここでは、DMを送るべきタイミングについて考えてみたいと思います。
日本には春夏秋冬という季節の違いがあります。ハワイなら毎日が“アロハ”で、あとは新年、感謝祭、独立記念日、クリスマスなどが、主な行事になりますが、日本では「時候の挨拶」が毎月整理されています。
寒さ、暑さなどの気候の変化に即したあいさつ文が、コミュニケーションの柱になっています。
「衣替え」は、6月1日と10月1日の年二回実施されていますが、最近ではクールビズなども合わさり、日本のビジネスマンのファッションが変化しています。ファッション関連のビジネスにたずさわっていれば、DMなどを含めてポストカードによる訴求の絶好のビジネスチャンスです。
お客様の思いの一歩先を動くことによって、そのチャンスを売り上げに結びつけることができます。旅行業界なら正月、5月のゴールデンウィーク、夏休み、秋の連休などがビジネスチャンスになります。DMを送るなら、このような日程的なポイントをうまく利用することが肝心です。
ポストカードを送る時には、微妙なタイミングがあります。
例えば、「引っ越しはがき」は引っ越してから1か月が基本といわれています。決めことではないので、守らなければいけないものではありませんが、3か月以上経過した後で、引っ越しはがきを受け取っても、ちょっと対応が難しいかもしれません。
結婚報告や入籍報告も1か月位が目安になります。喪中はがきは比較的新しい習慣ですが、いつも年賀はがきをやり取りする人に、11月中旬から12月初旬に送付するのが、礼儀です。
その他、寒中見舞いは1月の松の内が開けてから、2月の立春(2月4日頃)まで、暑中見舞いは梅雨秋から立秋まで(8月7日頃)、その後は残暑見舞いになります。結婚祝い、出産祝い、入学祝いなどを頂いた時には、なるべく早めにお礼状を送るのが礼儀です。
企業がポストカードを利用するのは、イベントのお知らせや、新製品の案内、開店のお知らせなど、企業活動のPR・広報が中心ですが、お客様との関係式を重視して、年賀状や暑中見舞い、あるいはサプライズ的に誕生日祝いなどのポストカードを送付する企業もあります。
ポストカードは、インターネットなどのメディアを利用したコミュニケーションとは、ちょっと違った印象をお客様に持って頂けます。ポストカードは季節やタイミングを考慮して送付するのが基本です。ただ常識を破ったり、はずしたりすることも、変化を目指す企業の選択肢でもあります。
以前、中元・歳暮を毎回贈ることに躊躇していた企業が、そのタイミングをはずし、年1回の「季節贈答品」を贈ったところ、受け取った方からは、驚かれたり、喜ばれたりといった反応があったそうです。
今回はポストカードの送付のタイミングについて整理してみました。日本の季節や文化から産まれてきた習慣ですが、送付するなら、常識を基本にしてください。ただし、新しい試みを試すことも大事です。バランスを取りながら考えていきましょう。