横断幕・横幕・懸垂幕・垂れ幕、何が違うの?
横断幕・横幕・懸垂幕・垂れ幕と幕に関する呼び名には様々な種類がありますが、それぞれどのような違いがあるかみなさん理解していますか?ここではそれらの違いや利用シーンについて見ていきたいと思います。
横断幕・横幕・懸垂幕・垂れ幕と幕に関する呼び名には様々な種類がありますが、それぞれどのような違いがあるかみなさん理解していますか?ここではそれらの違いや利用シーンについて見ていきたいと思います。
サッカーなどの会場で、横長の幕を持っての記念写真撮影や、ストライキの最前列で、横断幕を持って行進しているのを良く見ませんか。
横断幕は側幕、横幕とも呼ばれ、その起源は旗の一種で、「横断」は、道いっぱいに拡げて訴求することから由来していると言われます。スポーツなどの応援に使われる横断幕は応援幕とも呼ばれています。
固定されていない横断幕は、いつでも取り出して使えるのが特徴です。サイズ的にも大きいので、遠くからでもはっきり内容が確認できるので、何かを訴えたい時に利用されます。インターネットのバナー広告の「バナー」は、のぼりや横断幕といった意味を持つそうです。
トンネルや橋にも良く、横断幕が貼られます。この場合はしっかり固定するために、角にハトメ加工やリング加工がなされています。
マンションの販売などでも、横断幕が利用されることが少なくありません。どちらも、看板などと違い、期間限定で、目的のイベントが終了した時点で、取り外すことができるのがメリットです。
横断幕は幅広い分野で利用されています。米国の調査では、スーパーマーケットで購買をする人の大多数が来店前に銘柄を決めていた確率は、全体の1/3 程度といった調査があり、店内で購買を促進するためのツールとしてPOP広告が利用されています。
POPは店内での購買促進機能を持っていますが、商店などでは横断幕が、店内誘導のために利用されます。横断幕はアウトドアで、行動を促したり、告知したりする目的で利用され、何も意識していない人に行動を起こさせるきっかけづくりに役に立ちます。
公園などの平地でイベントをする場合には、高さのある建物がないため、横断幕を利用して、囲いや、エリアの設定、入り口のモニュメントなどに使われます。また、最近はテレビでインタビューに使われる背景にも横断幕が使われています。
百貨店や市役所などの建物などで、屋上から吊り下げられているのが懸垂幕、あるいは垂れ幕と呼ばれるものです。
横断幕が横に長いのに対し、懸垂幕は縦に長いツールですが、基本的には横断幕と素材、製法は同じです。美術館や博物館では催し物やイベントの告知にも利用されています。
懸垂幕は店舗の装飾としても利用されます。貸店舗などは、多目的に利用できるように、正面の入り口や、壁などには特別な装飾や文字はありません。そのまま、物件を利用する場合には、お客様を吸引するような装飾や表示が必要になります。
懸垂幕は費用もそれほど高くないので、お店やレストランの装飾としてもってこいです。懸垂幕を利用して、和風のイメージや洋風のニュアンスを表示し、お勧めの料理や商品をアピールすることができます。シーズン毎にお勧めが変わるような場合には、懸垂幕ひとつで印象を変えることもできます。
日本語はもともと縦書きで利用されているので、懸垂幕は日本語での表現には適したメディアで、新聞や書籍になれた、日本人にとって親しみやすいツールです。
横断幕と素材や製造方法で近いものに、旗があります。社旗や団旗は、厚手のポンジやトロピカルツイルが良く使われます。上品で気品のある旗には、天竺という生地や、本染めの手法が利用されます。柔らかく、しなやかな厚手ツイルも使われます。
サッカーの応援には、ビッグフラッグと呼ばれる、巨大な旗が利用されます。大きいのでトロピカルなどの丈夫な生地素材が使われます。北海道で知られているよさこいソーランなどのダンスイベントにも大型の手持ちフラッグが利用されます。
また、ブラスバンドのマーチング・フラッグには、なびき具合の良いポリエステル系のチャイナシルクを使って、きらびやかな演出をします。
横断幕と懸垂幕は、縦長で使われるか、横長で使われるかの違いしかありません。生地や印刷方法も基本的には同一です。サッカー場や公共の場では、横断幕や懸垂幕の利用にルールが定められていることもあるので、利用の際は確認が必要です。