4ステップで簡単!看板に使えるサイン・ディスプレイ印刷の入稿手順
印刷・広告サービスが多様化し、ネットで簡単に看板などの印刷物を制作できる時代になりました。しかし、初めて入稿を行うときは、慣れない作業に手間取ってしまう例も少なくありません。
ここでは、ラクスルのサービスを例に、効率的なサイン・ディスプレイ印刷の入稿手順について、ご紹介していきます。
印刷・広告サービスが多様化し、ネットで簡単に看板などの印刷物を制作できる時代になりました。しかし、初めて入稿を行うときは、慣れない作業に手間取ってしまう例も少なくありません。
ここでは、ラクスルのサービスを例に、効率的なサイン・ディスプレイ印刷の入稿手順について、ご紹介していきます。
目次
納得のいくデザインが仕上がっても、入稿データに不備があれば、希望どおりの印刷物を手にすることはできません。まずは、入稿データ作成までの手順を、3つのステップに分けて解説します。
※ラクスルのサービスをご利用いただくには、会員登録が必要です。パソコン・スマートフォンから無料で登録をすることができます。
ラクスルでは、データに不備が生じないよう、入稿用テンプレートをご用意しています。このテンプレートを使えば、サイズの間違いや塗り足し不足などの初歩的なミスを事前に回避できます。まずは、ご注文の商品やサイズに応じたテンプレートをダウンロードしましょう。
対応アプリケーションは、IllustratorかPowerPointとなります。イラストレーターしか対応していないサイズもありますので、あらかじめご了承ください。入稿用テンプレートをダウンロードしたら、デザインを作成していきます。
<入稿用テンプレート>
タペストリーデータ作成テンプレート
バナースタンドデータ作成テンプレート
パネルデータ作成テンプレート
デザインが完成したら、入稿する前にセルフチェックを行いましょう。アプリケーション別の「入稿前チェックガイド」を必ずご確認ください。
<入稿前チェックガイド>
イラストレーター|Illustrator データチェックリスト
パワーポイント|PowerPoint データチェックリスト
ラクスルでは、お客様からデータを入稿いただいた後、印刷するにあたって不備がないか、オペレーターがチェックします(オペレーターチェック入稿をお選びいただいた場合)。しかし、文字校正などは行わないため、タイプミスがあればそのまま印刷されてしまいます。そのほか、制作者にしかわからないデザインのこだわりなどもあると思いますので、入稿前に間違いがないか、ご自身で必ずご確認ください。
各商品の注文ページより、印刷物のサイズや用紙の種類、部数、出荷日などをお選びください。選択する項目は、印刷物の種類によって異なります。
ラクスルのご注文は、基本的に前払いとなっております。商品の注文内容を入力したら、「お支払い方法・お届け先入力」ページにてお支払い方法を選択してください。
ご注文が完了したら、作成したデータを「データ入稿ページ」から入稿します。ラクスルのデータ入稿の方法は「スピードチェック入稿」と「オペレーターチェック入稿」の2種類がありますので、どちらかをお選びください。
・スピードチェック入稿
ラクスルの自動データチェックシステムを利用し、ブラウザ上でデータチェックを完結できます。文字切れする可能性がないかなど、お客様ご自身でプレビュー表示を見ながら確認していただきます。
・オペレーターチェック入稿
印刷する上で問題ないデータかどうか、プロのデータチェックオペレーターが確認します。確認結果はメールでご報告します。データに不備があった場合は、修正対応をお願いする場合があります。
画面の指示に従ってデータをアップロードし、条件を選択していけばいいだけですので、難しい作業はありません。アップロード完了までしっかり見届ければ入稿作業は終了です。
ここからは、入稿データ作成時のよくある失敗例をご紹介します。
塗り足しとは、印刷データの背景を、仕上がりのサイズより上下左右に3mm程度大きく作ることです。印刷物は、実際の仕上がりより大きい用紙に印刷し、ご指定いただいたサイズに四方を断裁して仕上げます。例えば、A3サイズの印刷物をご注文いただいた場合、A3より大きい用紙に印刷した後で、A3サイズに断裁します。
このとき、用紙を何百枚も重ねて断裁するため、多少の断裁ずれが生じることがあります。塗り足しをしていないと、断裁ずれによって紙の地の色が見えてしまい、せっかくのデザインが台無しになってしまうおそれがあります。
フレームの内部に印刷物を納めるタイプの看板の場合、フレームに隠れていない範囲を「見え寸」と呼びます。見え寸を考慮せずにデザインデータを作成すると、フレームに印刷物を収めた際に、文字やイラストの一部が隠れてしまう可能性があります。デザインデータを作成する際は、見え寸の内側に文字やイラストなどの要素を納めるようにしましょう。
画像は点のような集合体で形成されており、点の数や密度によって、画質や画像の大きさが変わります。解像度は、点の密度を表す言葉であり、解像度が高いほど高密度で滑らかな画像となります。
使用する画像の解像度が低いと、印刷したときに点と点の隙間が広がり、粗い仕上がりになってしまいます。パソコンの小さい画面では、解像度の低さに気付きにくい場合もあるため、注意しましょう。実寸(仕上がりサイズ)にした際の解像度が100~150dpiあれば、概ね問題ありません。
フォントのアウトライン化とは、文字情報を図式化することです。フォントは、それぞれのパソコンの中に書体データとして入っています。アウトライン化していないと、書体データが入っていないパソコンで見たときに、別のフォントに置き替わってしまいます。データを入稿する前に、すべてのフォントをアウトライン化するようにしましょう。
ただし、フォントをアウトライン化すると、文字情報が図として認識されるため、後から文章の修正をすることが難しくなります。修正箇所が見つかっても対応できるよう、入稿データとは別に、アウトライン化していないデータを必ず保存しておきましょう。
色の表し方には、「RGB」と「CMYK」という2種類の方法があります。カラー印刷は通常、CMYKで印刷されるため、データもCMYKで作成する必要があります。
CMYKは、RGBに比べて表現できる色の領域が狭いため、もしもデータをRGBで作成してしまうと、印刷時に色が変わってしまったり、くすんだ色味になってしまったりすることがあります。
印刷の失敗の多くは、自己流の作り方をしたり、印刷のルールをきちんと守れていなかったりするときに起きています。
ラクスルの入稿用テンプレートを使い、この記事でご紹介した手順に従って、不備のない入稿データを作成しましょう。