ラベルシールの作り方と用紙選びガイド

備品管理などに使えるラベルシールは、自作または印刷サービスへ依頼する2つの方法で作成できます。この記事では、ラベルシールの作り方と、用紙の選び方について詳しく解説します。

備品管理などに使えるラベルシールは、自作または印刷サービスへ依頼する2つの方法で作成できます。この記事では、ラベルシールの作り方と、用紙の選び方について詳しく解説します。
目次
ラベルシールとは、製品などの名称や詳細がプリントされたシールのことを指します。製品の素材や成分などの情報が箱に記載されている商品が沢山ありますが、わざわざ専用の箱を作るのは大変です。より簡単に説明を表示したい場合はラベルシールを使用すると良いでしょう。商品以外にも、封筒に貼るための宛名ラベルや、会社の備品の注意事項を表示するラベル等、様々な用途で使用できます。
ラベルシールの作り方は大きく分けて2種類あります。1つがエクセル、ワードとプリンターを使って自作プリントする方法で、もう1つがネット印刷サービスに依頼する方法です。どちらが良いという訳ではなく、どちらにもメリット・デメリットがあります。少数のラベルを気軽に作りたい方は自作プリントがオススメですが、沢山作りたい、もしくは高品質なものを作りたい方はネット印刷サービスを利用すると良いでしょう。
気軽な用途で少しだけ必要な場合は、エクセルとワード、自宅のプリンターで自作するのがオススメです。自作プリントする場合は、家電量販店などで販売されている専用のラベルシートを購入して、デザインをシートに印刷して作ります。この方法は気軽に作れるのがメリットですが、大量に作りたい場合は手間がかかりますので不向きです。また、仕上がりがネット印刷と比べると悪くなりますが、手作り感を強調したい時にはメリットになる事もあります。
大量にラベルが必要な場合や、質の高いラベルシールを作りたい場合はネット印刷のサービスを利用するのがオススメです。印刷専門の会社に依頼した場合、当然ながら質の高いシールが作れます。また、質の高い用紙、光沢感のある用紙、耐水の用紙や屋外でも使える用紙など、様々な用紙を選べるのもポイントです。デザインテンプレートが用意されていることも多く、自分でデザインすることに不安がある方にも良いでしょう。
エクセルでラベルをプリントする前に、エクセルのバージョンを確認しましょう。エクセル2007、もしくは2010をお使いの場合は、「ラベル印刷ウィザード」という機能を使って印刷できます。それ以外のバージョンをお使いの場合は、エクセルで名簿リストを作成してから、Wordの差し込み印刷機能を使用して印刷しましょう。今回は、ワードの差し込み印刷機能を使用する方法で解説します。
まずは名簿リストを作りましょう。画像のように、一番上には項目名を入れて下さい。2列目からは、郵便番号や住所等を入れていきます。この項目は必要に応じて追加して構いません。必要な分だけ記入します。作り終えたらファイルを保存しておきます。あとでワードで読み込んで使いますので、分かりやすいファイル名で、すぐに選べる場所に保存しておくと良いでしょう。
次はワードを開いて下さい。上のタブに「差し込み文書」という項目がありますので、そちらをクリックします。

次に、差し込み文書タブの近くにある「差し込み印刷の開始」をクリックし、プルダウン項目の一番下「差し込み印刷ウィザード」をクリックします。

差し込み印刷ウィザードをクリックすると、上記の画面が出ます。右側のウィンドウの上部、文書の種類を選択の項目で「ラベル」を選択します。選択できたら、右下の「ひな形の選択」をクリックして下さい。
右側のウィンドウの中央にある「ラベルオプション」をクリックし、メーカーの選択画面へ行きます。

画像の①の項目「ラベルの製造元」をクリックして、用意したラベルシートのメーカーを選びます。ここでは、定番メーカーの一つ「A-ONE」を選択しました。次に、②の項目で購入した用紙に記載されている型番を選びます。選び終えたらOKを押して下さい。
これで、用意した用紙に合った型が画面上に表示された状態になりました。サイズなど、イメージと合っているかを確認して下さい。次に宛名を入れていきます。

画面右下の「宛先の選択」をクリックし、右側ウィンドウの中央にある「参照」をクリックします。
ウィンドウが出ますので、先ほどエクセルで作った名簿リストを選んで「開く」をクリックします。

「Sheet1$」が出ますので、そのままOKをクリックして下さい。

画像のように、プリント内容が表示されます。間違いないか確認してOKをクリックして下さい。

まだラベル上には宛名は表示されていない状態です。次に、右側ウィンドウにある「差し込みフィールドの挿入」をクリックします。ウィンドウが出ますので、順番に挿入していきましょう。通常であれば、このままの順で問題ありません。
左上のスペースにだけ項目が入った状態になりました。この状態で、「すべてのラベルの更新」をクリックします。リストに記入した内容を表示させる為に、「ラベルのプレビュー表示」をクリックします。
各ラベルに名簿リストの内容が反映されました。問題ないか確認して、右下の「差し込み印刷の完了」をクリックします。
問題なければ、「印刷」をクリックして、ラベルシートにプリントします。念のため、不要な用紙に一度テスト印刷して、プリントされる場所などを確認しておくと良いでしょう。位置やサイズ感などに問題が無ければ、シートに印刷して完了です。
宛名ラベルであれば先述したエクセルとワードで簡単に作れますが、デザイン性の高いシールや、より良い用紙を使いたい場合、また大量に作りたい場合にはネット印刷を利用することをオススメします。デザイン等の経験が無い方でも簡単に作れるようになっていますので、興味がある方は気軽に作ってみて下さい。また、大きいサイズのシールを作る場合にも良いでしょう。ここではラクスルでの注文の流れをご紹介します。
まずは作りたいラベルシールのデザインを作りましょう。ご自身で作る方はイラストレーター等のソフトを使用して作って下さい。より簡単に作りたい方はテンプレートを使ってみましょう。様々な用途に適したデザインが用意されていますので、お好きなデザインを選んで文字等を変えれば、簡単に素敵なラベルシールが作れます。
カットパスとは、どこでカットするのか、どんな形のシールにするのかを指示する線を指します。ラクスルにはカットパスの作成サービスがありますので、手間をかけたくない方やデータ作りに心配な方は利用を検討しましょう。
サイズは小さなラベルシールから大きなラベルシールまで対応しています。ヨコとタテのサイズを別々に入力するか、決まったサイズの正方形・長方形から選べます。注文画面にてラミネート加工やのりの種類などを選択したあと、サイズを選びましょう。
サイズ入力が終わったら、最後にシール枚数と出荷までの日数を選択し、カートに追加して注文しましょう。注文受付日から近い日の出荷を希望すると少しだけ料金が高くなります。また、枚数によっては近い日程を選べませんので、大量に注文される場合はご注意下さい。
表面に光沢が出るグロス系のコート剤(40g/m2程度)を塗布した強い光沢のある紙です。コート紙よりツヤを必要とする印刷物に適しています。色彩が鮮やかに表現されるため、写真・イラスト中心のデザインによく用いられます。
シール系の印刷では最もポピュラーな紙です。
表面に鏡のような光沢紙よりも強い光沢があるため、より色が鮮やかに映える紙です。発色を際立たせたい場合におすすめです。
少しざらついた感触で、鉛筆でも書き込みが可能です。(インクが乗った部分は、筆記性が無くなってしまいます)色がややくすんで表現され、落ち着いた風合いになります。
文字が多いデータや落ち着いた仕上がりの商品ラベルにおすすめです。
水に強く破れにくいマット調の合成紙です。屋内の水回りでの使用に向いていますが、短期間であれば屋外での利用にも適しています。
※耐水性・耐久性については使用環境によって異なるため事前のテストをお願いします。
半硬質の白色塩化ビニルフィルム(PVC)をベース基材とした素材です。
バイクや自動車用ステッカーによく用いられますが、エンジン付近など高温になる場所への使用には対応しておりません。コスレに弱いためラミネート加工推奨です。
羽のような特殊繊維が入っており、独特な雰囲気を醸し出します。
和のテイストの表現におすすめで、酒ボトルのラベルやパッケージラベルで多く使用されています。
いかがでしたか?ラベルシールと一口に言っても、宛名ラベルから商品パッケージに使うもの、自動車等に使うシールなど、用途は沢山あります。その用途によって作り方や用紙が変わってきますので、どのようなラベルシールがどれぐらい必要なのかに応じて作り方を考えてみましょう。宛名ラベル程度であればエクセルとワードで簡単に作れますが、自分で作るのに抵抗がある方はネット印刷でも宛名ラベルを作れますので利用してみて下さい。
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