屋内用と屋外用ポスターの違い
ポスターを選ぶときに最も大きなポイントとなるのが「掲示場所」と「掲示期間」です。
屋内用と屋外用では、想定される環境が大きく異なるため、用紙や印刷方法にも違いがあります。
コスト重視なら屋内用
屋内用ポスターは、短納期・低コストで制作できるのが魅力です。
印刷方式は オンデマンド印刷とオフセット印刷の2種類があります。
・オンデマンド印刷:少部数の注文に最適。最短1営業日から対応できるスピード感が強み。
・オフセット印刷:大部数をまとめて印刷するのに適しており、コストパフォーマンスが高い。
また、光沢紙やマット紙など豊富な用紙や加工オプションが選べるため、デザインや用途に合わせた自由度の高い仕上がりが可能です。
耐久性重視なら屋外用
屋外用ポスターは、雨や直射日光にさらされることを前提に作られています。
主に「耐水紙(ユポ)」を使用し、水に濡れても破れにくく、さらに耐光性インキで印刷することで色あせを防ぎます。掲示期間が長い場合や屋外での利用には必須の仕様です。
また、裏面にシール加工が施された「ユポタック」を選べば、設置作業も簡単。耐久性に優れているため、長期掲示にも安心です。
屋内用ポスターの特徴
屋内用ポスターは、展示会・店舗内掲示・イベント案内など、幅広いシーンで利用されます。大きな特長は「仕上がりの自由度」と「コストパフォーマンスの高さ」です。印刷方式はオンデマンド印刷とオフセット印刷から選べ、それぞれで対応できる用紙の種類が異なります。
オンデマンド印刷で選べる用紙
少部数・短納期での注文に適しており、サンプル印刷やイベント用にも便利です。
・フォト光沢紙:写真のような鮮やかな発色。イラストやビジュアル重視のデザインに最適。
・厚手マット紙:つや消し仕上げで落ち着いた雰囲気。読みやすさを重視するポスターにおすすめ。
・半光沢紙:光沢を抑えつつ発色も良好。文字や図表が多いデザインに向いています。
オフセット印刷で選べる用紙
大部数をまとめて印刷する場合はこちらがお得です。厚みのバリエーションが豊富で、用途に応じて選べます。
・光沢紙(コート/アートポスト):鮮やかな発色で写真やイラストをくっきり表現。
・上質紙:コピー用紙に近い質感。発色は落ち着いており、書き込みが可能。
・マット紙:照明下でも反射が少なく、読みやすさを重視した仕上がり。
・ヴァンヌーボVGスノーホワイト:柔らかな風合いと上品な白さが特徴。高級感のあるポスターに。
追加加工でさらに耐久性UP
屋内用ポスターは表面加工やラミネート加工を追加することで、耐湿性や耐久性を高めることができます。
・表面加工(PP・PVC):光沢感またはマット感をプラスし、用紙を保護。耐湿性・耐久性が向上。
・ラミネート加工(パウチ):両面をPETフィルムで密封。水や汚れに強く、長期間の掲示におすすめ。
屋外用ポスターの特徴
屋外に掲示するポスターは、雨や風、直射日光などの過酷な環境に耐える必要があります。そのため、耐水性・耐光性に優れた専用の用紙が用いられ、長期掲示にも対応できる設計になっています。屋内用に比べて用紙の種類や加工などの選択肢は多くありませんが、その分、標準仕様で十分な耐久性を発揮します。
オンデマンド印刷で選べる用紙
・耐水合成紙マット
オンデマンド専用の耐水・耐光紙。マット調で光の反射を抑え、屋外でも視認性が高い仕上がりになります。少部数・短納期の屋外掲示におすすめです。
オフセット印刷で選べる用紙
・耐水紙(ユポ)
合成紙で破れにくく、水に濡れても劣化しにくいのが特長。さらに耐光性インキを使用するため、日差しによる色あせも防ぎます。長期間の掲示に適しています。
・耐水紙/裏面シール(ユポタック)
耐水紙ユポの裏面がシールになったタイプ。貼り付け作業の手間を省けるうえ、しっかり固定できるため、イベント告知や屋外広告などで便利に使えます。裏面にはスリットが入っているので、剥がしやすい仕様になっています。
用途に合わせたおすすめの選び方
ポスターを選ぶときは、「どこに」「どのくらいの期間」掲示するのかを基準にすると、失敗が少なくなります。屋内用・屋外用の特徴を踏まえて、シーンごとのおすすめをまとめました。
屋内で短期利用する場合
展示会やイベント案内など、掲示期間が短い場合は屋内用ポスターがおすすめ。
光沢紙やマット紙を使えば、コストを抑えつつ発色の良い仕上がりが得られます。
屋内でも耐久性が必要な場合
長期間掲示したいときや、水気の多い飲食店・公共施設などでは、表面加工(PP・PVC)やラミネート加工をプラスすると安心。汚れや湿気から印刷面を守り、きれいな状態を保てます。
・PP加工(グロス/マット):湿気や汚れに強く、光沢あり/なしを選べる
・ラミネート加工(パウチ):PETフィルムで全面を密封し、水や汚れに最も強い
飲食店や水回りの環境で使う場合
特に水濡れや汚れが心配な場所では、ラミネート加工(パウチ)が最適。フィルムで全面を覆うため、清掃もしやすく長期掲示に向いています。
屋外で短期利用する場合
イベントやキャンペーンなどで短期間掲示するなら、オンデマンド印刷の耐水合成紙マットがおすすめ。必要な部数だけ素早く用意でき、無駄がありません。
屋外で長期掲示する場合
看板や店舗広告など長期利用を前提とするなら、ユポ紙(耐水紙)が最適。耐光性インキにより色あせや破れに強く、安心して掲示できます。裏面シール付きのユポタックなら施工も簡単です。
まとめ
・屋内用はコスパとデザインの自由度が魅力
・屋外用は耐久性と実用性が強み
・掲示環境(屋内/屋外)、掲示期間(短期/長期)、用途(イベント・店舗・公共施設など)に応じて、最適な用紙と加工を選ぶことが大切です。