手に取ってみなければ内容が分からないチラシやパンフレットとは異なり、一目見ただけで情報が伝わることがポスターの特徴です。
そこで、手洗いポスターを掲示した際に「手洗いを促す」効果を高めるためのコツについて4つ紹介します。
手洗いの目的や意図を伝える
ポスター本来の目的は、「ポスターを見る人に対して、制作側の意図を正確に伝えること」です。手洗いポスターであれば、「何をしてほしのか」を制作する前に決めておく必要があります。
「なぜ手洗いが必要なのか」、「どこで手洗いをしてほしいのか」など、伝えたいことを一度整理しましょう。そして、最も伝えたいことは何かを抜き出し、それを文字や絵で表現します。見る人の視覚に訴えかけ、記憶に残るようなものにするのがコツです。
ターゲットを絞り、配色やレイアウトを決定
どんな言葉やデザインに興味を持つかは人それぞれ異なります。より多くの方に見てもらえるデザインにすることも重要ですが、「どの場所に掲示するものなのか」など、掲示場所をあらかじめ設定しておくと、見る人の目に留まりやすいデザインとなるでしょう。
たとえば、病院に掲示する手洗いポスターであれば「清潔感」は外せません。ターゲットが明確になれば、それに伴って配色やレイアウトも決めやすくなります。手洗いポスターのデザインをより効果的にするためにも、ターゲットをひとつに絞ることがコツです。
誰でも読みやすい文字の配置
誰が見ても読みやすいように、文字の配置を意識することもコツです。文字がすべて同じ色や大きさであるよりも、キャッチコピーのサイズを大きくして立体的にしたり、本文で重要な部分の色を変えたりするだけで見る人の受けとる印象が変わります。
特に、ポスターのデザインではタイトルを大きく目立たせることが基本です。手洗いを促すポスターであれば「手洗い」の文字を強調し、一目で何のポスターかを認識できるようにしましょう。
手洗いポスターに適したジャンプ率を意識
ポスターの制作では、ジャンプ率にも意識する必要があります。ジャンプ率とは、「文字の大きさの比率」のことです。
一番大きい文字と一番小さな文字の比率が大きいことを「ジャンプ率が高い」、一方で比率が小さいことを「ジャンプ率が低い」といいます。ジャンプ率の高いデザインは見る人に躍動感を感じさせ、活発な印象を与えます。対してジャンプ率の低いポスターは、落ち着きのある高級な印象を与えることができるでしょう。