診察券の作り方

患者さんが何度も手にする診察券は、用紙素材やデザインを工夫することで医院の印象を伝えるツールになります。この記事では、診察券におすすめの用紙素材やデザインのポイントをご紹介します。

患者さんが何度も手にする診察券は、用紙素材やデザインを工夫することで医院の印象を伝えるツールになります。この記事では、診察券におすすめの用紙素材やデザインのポイントをご紹介します。
目次
診察券は、患者が日常的に携帯し、病院やクリニックでの受付時に提示する重要なカードです。そのため、サイズ選びは利便性や使いやすさに直結します。ここでは、代表的な診察券のサイズとそれぞれの特徴をご紹介します。

名刺サイズカード印刷(91×55mm)
一般的な標準名刺と同じサイズで、最も広く採用されているカードタイプです。印刷面積が大きいため、病院名やロゴ、診察時間、地図など、必要な情報をしっかりと掲載できます。サイズに余裕があるため、視認性も高く、特に高齢の患者にも見やすいというメリットがあります。
小型名刺サイズカード印刷(85×49mm)
名刺サイズより一回り小さいコンパクトタイプです。財布やカードケースにも収まりやすく、携帯性に優れています。ショップカードなどにも適していますが、診察券としても持ち運びやすく、シンプルなデザインに向いています。ただし、情報量はやや制限されるため、必要最低限の内容を厳選して掲載する必要があります。
クレジットカードサイズカード印刷(85×54mm)
クレジットカードやキャッシュカードと同じサイズで、カードポケットにぴったり収まります。角丸加工(半径3mm)にも対応可能で、角が折れたり削れたりしにくいのが特徴です。多くの病院やクリニックが採用する定番サイズで、収納性と耐久性のバランスが優れています。
プラスチックカード印刷(86×54mm・角丸加工あり)
PET素材を使用した高耐久タイプで、長期間使用する診察券に最適です。鉛筆やボールペンでの書き込みも可能で、会員証やメンバーズカードとしての利用にも向いています。四隅は必ず丸く仕上がるため、ポケットや財布からの出し入れもスムーズで、角の欠けや破損を防げます。

名刺サイズ二つ折り(縦)カード印刷
サイズ: 91×110 mm (スジ押し加工1本)
スジに沿って縦に二つ折りすると名刺サイズになります。
名刺サイズ二つ折り(横)カード印刷
サイズ: 182×55 mm (スジ押し加工1本)
スジに沿って横に二つ折りすると名刺サイズになります。
小型名刺サイズ二つ折り(縦)カード印刷
サイズ: 85×106 mm (スジ押し加工1本)
スジに沿って縦に二つ折りすると小型名刺サイズになります。
小型名刺サイズ二つ折り(横)カード印刷
サイズ: 170×54 mm (スジ押し加工1本)
スジに沿って横に二つ折りすると小型名刺サイズになります。

名刺サイズ三つ折り(縦)カード印刷
サイズ: 91×163 mm(スジ押し加工2本)
スジに沿って縦に巻き三つ折りすると名刺サイズになります。
名刺サイズ三つ折り(横)カード印刷
サイズ: 271×55 mm(スジ押し加工2本)
スジに沿って横に巻き三つ折りすると名刺サイズになります。
一般的な診察券で、多くの病院で採用されています。短納期での作成が可能で、早ければ当日や翌日の発送にも対応します。コストも抑えられるのが魅力です。
紙の角がとがっていると安全面が気になりますが、クレジットカードサイズであれば角丸加工をオプションで追加することが可能です。また、紙製診察券は二つ折りや三つ折りにも対応しているため、情報量を増やしたり、予約欄を多めに設けるなど、長期的に使える工夫がしやすい点もメリットです。
プラスチックで作られた、丈夫で高級感のある診察券です。耐久性が高く、水濡れや折れに強いのが特徴です。長期間の使用に向いており、破損しにくいため、再発行の手間を減らしたい医療機関にも適しています。半径3mmの角丸加工があります。
診察券は単なる情報カードではなく、病院やクリニックのブランドイメージを伝える大切なツールです。デザインに入る前に、利用者目線と運用面の両方から必要な情報を整理し、どの面に何を載せるかを計画しておくことが重要です。
●記載が必要な項目
・病院名
・電話番号
・住所
・診察時間
・休診日
・予約欄(予約日時や次回案内の書き込みスペース)
・ロゴやシンボルマーク
・QRコードや地図などの補足情報
●表面の傾向
表面は病院の顔として、ブランドや印象を訴求する場です。ロゴやテーマカラーを反映し、落ち着いた色合いで安心感を与えるデザインが好まれます。キャラクターやシンボルマークを中心に据える場合もあれば、抽象的で汎用性の高いデザインを選ぶケースもあります。
●裏面の傾向
裏面は患者や受付スタッフが日常的に利用する情報面で、診察時間や連絡先、予約欄などを機能的に配置します。実務上必要な情報を過不足なく掲載し、視認性と使いやすさを確保することがポイントです。
●デザインの配慮ポイント
・高齢者にも読みやすい文字サイズとコントラスト
例えば、12〜14ポイント以上の明朝体やゴシック体を用い、背景色と文字色のコントラストを明確にして視認性を高めます。
・情報の優先順位を考えたレイアウト
患者が最も必要とする情報を目立つ位置に配置し、補足情報は二次的な位置に置くなど、視線の流れを意識します。
・QRコードや地図などの追加要素を適切に配置
スペースや読みやすさを損なわない位置に設置し、スキャンしやすいサイズを確保します。
診察券デザインは「見やすさ」と「使いやすさ」を両立させることが重要です。情報設計を丁寧に行えば、患者にもスタッフにも便利なカードになります。
診察券のデザインは、病院やクリニックの第一印象を決める重要な要素です。しかし、一からデザインを作るとなると、時間もスキルも必要になり、思った以上にハードルが高く感じられる方も多いでしょう。そんなときに便利なのが、オンラインで利用できる診察券デザインテンプレートです。
ラクスルのオンラインデザインサービスでは、豊富な診察券テンプレートが用意されており、病院の雰囲気や目的に合わせたデザインを簡単に選択できます。テンプレートはあらかじめレイアウトや配色が整えられているため、利用者は病院名や連絡先、診察時間など必要な情報を入力するだけで、完成度の高い診察券を作成できます。
また、テンプレートは色やフォントの変更にも対応しており、ロゴや写真を差し替えるだけでオリジナル性を高められるのも魅力です。たとえば、小児科なら明るいパステル調や動物のイラスト入りのテンプレートを選び、高齢者向けのクリニックなら文字を大きくして読みやすさを優先したデザインにカスタマイズできます。
デザイン作成の外注ではコストや納期がネックになることがありますが、オンラインテンプレートを活用すれば、低コスト・短納期で高品質な診察券を用意できます。特に新規開院やデザイン制作経験のない方にとっては、時間と費用を大幅に削減できる心強い選択肢と言えるでしょう。

ラクスルは24時間いつでも注文可能で、データ入稿から印刷、発送までの手順がオンラインで完結するため、時間や場所を問わず発注が可能です。納期も仕様によっては短期間で仕上がるため、急ぎで診察券を用意したい場合にも対応できます。
品質、利便性、コストパフォーマンスのバランスが取れたラクスルを活用すれば、診察券印刷はスピーディーかつ確実に進められます。