意外と知らない!?見落としがちなチラシの厚さ
チラシやフライヤーを作成する際、デザインに注目されることは多いですが、意外と見落とされがちなのがチラシの「厚さ」です。実は、極薄のものから厚手まで厚さは色々ありますよ。見た目はあまり変わらなくても、触ると大分印象は変わります。
チラシやフライヤーを作成する際、デザインに注目されることは多いですが、意外と見落とされがちなのがチラシの「厚さ」です。実は、極薄のものから厚手まで厚さは色々ありますよ。見た目はあまり変わらなくても、触ると大分印象は変わります。
目次
チラシやフライヤーの厚さは、どのように表現されるか知っていますか?薄い、厚いではなく、きちんとした表記があります。
では、印刷に使われる用紙の厚さは「mm」?
違います。実は、「kg」という単位で表現されます。もちろん、重さの単位の「kg」とは別物ですよ。用紙の重さは、「連量」と呼ばれています。チラシで使われる「kg」は、紙を1000毎に重ねた場合の重さです。つまり、数値が大きいほど用紙は厚くなります。
例えば、「コート70kg」という表記は、用紙の種類は「コート紙」で、厚みが「70kg」という意味です。
面白い表現方法ですよね。昔、製紙メーカーと印刷会社が用紙を重量で取引をしていました。一枚一枚の取引では効率が悪いため、効率を良くするために1000枚を1つの単位で表したそうです。
大きく分けて、5つの種類に分けることができます。
1.極薄:58kg前後 (新聞の薄手の折り込みチラシ)
2.薄手:70kg前後(新聞紙の厚さ)
3.標準:90kg前後 (コピー用紙の厚さ)
4.少し厚手:110kg前後(お札の厚さ)
5.厚手:135kg前後 (雑誌の表紙の厚さ)
連量は、用紙の厚さを理解する目安にはなりますが、用紙の種類によって実際の厚さは多少異なってきます。
一般的に答えは、「Yes」です。基本的には、用紙の厚さが厚いほど値段は高くなります。ただ、それぞれの用紙の一番薄い厚さよりは標準の厚さの方が安い場合もあります。
最安値の厚さを選ぶ場合には、印刷会社に事前にしっかり問い合わせをしてみるのが無難です。
例えば、新聞の折り込みに入っているチラシで一番多い厚さは、58kgか70kg前後のコート紙です。コート紙は、表面がツルツルしている光沢のある用紙のことです。
58kgは、一般のコピー紙よりも少し薄手です。発色の良いコート紙で印刷した場合、58kgはやはりペラペラしている印象は否めません。70kgになるとほぼ一般的なコピー用紙と同じ厚さになります。それでも薄手であることには変わりないので、インクの種類によっては裏に透けてしまいます。両面印刷は、お勧めできません。
ただ、用紙の種類を光沢のない仕上がりのマットコート紙に変えると同じ厚さでも、少し厚手の印象を与えることができます。
お勧めは、厚さとしては標準の90kgです。70kgと比較すると、厚みは0.02mmしか変わりませんが、手にもった感触はしっかりとしてきます。
マットコート紙にすると、少し力強さも出すことができます。いつもより特別でちょっといいチラシを作りたいという方にお勧めです。
少し厚手の110kgあるといいでしょう。上質感のあるチラシを演出できます。手にもった時のペラペラ感はだいぶなくなり、ヨレない印象です。この厚さは、会社案内、映画のパンフレットや新築のマンションの宣伝にもよく使われています。
135kgになるとさらに厚手の印象です。チラシやフライヤーというよりは、ポスターや冊子の表紙に使われる厚みになります。触ると名刺よりも少し薄いぐらいです。価格も高くなるので、新聞の折り込みチラシなどには向きません。特別に高級感を出したい場合にはお勧めです。
用紙の厚さは、用途に合わせてしっかりと選びましょう。ラクスルでは、極薄、薄手、標準、少し厚手、厚手のどの厚さも取り扱いがありますよ。また、用紙の種類によっても印象は変わってくるので、用紙の種類と厚さは一緒に検討するといいですね。何種類かサンプルを作成し、比較検討するのもお勧めです。