2025年の干支「乙巳(きのと・み)」はどんな年かを詳しく解説!
年賀状には干支をモチーフにしたイラストや文字があると、年の初めに明るい未来や動物のもつ縁起のよさを感じられます。2025年は、巳年です。この記事では、年賀状を作る前に知っておきたい、2025年の干支と十二支の意味について解説します。
年賀状には干支をモチーフにしたイラストや文字があると、年の初めに明るい未来や動物のもつ縁起のよさを感じられます。2025年は、巳年です。この記事では、年賀状を作る前に知っておきたい、2025年の干支と十二支の意味について解説します。
目次
「干支」と「十二支」が、同じ意味だと思っている方は多いようです。2025年は巳年ですが、本来の干支でいうと乙巳(きのと・み)。巳年であること以外にも込められた意味があります。
ここでは干支と十二支の違いと意味、乙巳が何を意味するのかを解説します。年賀状に取り掛かる前知識として、しっかり覚えておきましょう。
「十二支」はご存知の通り、子(ね:ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う:うさぎ)、辰(たつ)、巳(み:へび)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い:いのしし)と、その年を12種類の動物になぞらえたもので、年の他にも時刻や方角を表すことがあります。
この十二支が「干支」の意味で用いられることがありますが、干支とは本来「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略した呼び名で、「十干(じっかん)」と十二支を組み合わせたものです。
「十干」とは、甲(こう:きのえ)、乙(おつ:きのと)、丙(へい:ひのえ)、丁(てい:ひのと)、戊(ぼ:つちのえ)、己(き:つちのと)、庚(こう:かのえ)、辛(しん:かのと)、壬(じん:みずのえ)、癸(き:みずのと)の総称で、もとは1から10までものを数えるための言葉です。
2024年は十二支でいうと「辰(たつ)」年ですが、十干でいうと第1位を表す「甲(こう:きのえ)」の年。干支はこれらを組み合わせた「甲辰(きのえ・たつ)」でした。つまり、2025年は十二支でいうと「巳(み:へび)」年、十干では「乙(おつ:きのと)」の年となり干支は「乙巳(きのと・み)」となるのです。
十二支や十干は数や方角だけでなく、それぞれ独自の意味を持っています。例えば「乙」は十干では第2位であり、困難があっても紆余曲折しながら進むことや、しなやかに伸びる草木を表しています。
「巳」は蛇のイメージから「再生と変化」を意味します。脱皮し強く成長する蛇は、その生命力から「不老長寿」を象徴する動物、または神の使いとして信仰されてきました。
この2つの組み合わせである乙巳には、「努力を重ね、物事を安定させていく」といった縁起のよさを表しているといえそうです。
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年賀状には新年のあいさつや近況報告だけでなく、自分の抱負や心構え、相手の幸せや健康を祈る気持ちも込めて送るのが一般的です。
ただそうなると、来年の巳年がどんな年になるのかが気になってきます。そこで、ここからは過去の巳年に起こった出来事を振り返り、巳年や巳年生まれの方にはどんな特徴があるのかを探ってみましょう。
最近では2013年、2001年、1989年が巳年にあたります。起こった出来事を抜粋すると次の通りです。
2013年:2013年、癸巳(みずのと・み)の年、安倍政権が打ち出したアベノミクス。蛇のように柔軟な金融政策、大胆な財政出動、そして成長戦略という3本の矢で、日本経済に新たな活力を吹き込もうとしました。この経済政策は、長引くデフレからの脱却を目指し、巳年にふさわしい変革の年の幕開けとなりました。
2001年:2001年、辛巳(かのと・み)の年、雅子さまは2年前の悲しみを乗り越え、愛子さまをご出産。蛇の特徴である「再生」と「変化」を体現するかのように、皇室に新たな希望をもたらしました。巳年生まれの愛子さまは、しなやかさと知恵を兼ね備え、未来の皇室を象徴する存在として国民に喜びをもたらしました。
1989年:1989年、己巳(つちのと・み)の年、昭和天皇がご逝去。日本は『平成』という新たな時代へと移行しました。『平成』の幕開けは、巳年の知恵と変化の力を反映するかのように、戦後日本の転換点となり、国民は悲しみを乗り越え、新時代への期待を胸に刻んだのです。
蛇が脱皮して新しくなるように、日本社会も大きな変化や再生する出来事が多く起こっています。これらは、巳年の「困難を乗り越えて新たな段階へ進む」という傾向の表れかもしれませんね。
巳年生まれの人は、努力家で、物事を成し遂げるための粘り強さを持っています。そのため、仕事ではその道のスペシャリストに、学業では今までの頑張りが実を結ぶでしょう。
ただし、「成長」や「変革」を得るためには、柔軟性が必要であるとも言われています。巳年生まれの人は、固定観念にとらわれず、新しい考え方や方法を積極的に取り入れることで、大きな成長と変革を遂げられるでしょう。
2025年の巳年は、「蛇の如く鋭い洞察力で、自分の道を切り開く年にしたい」。年賀状にはそんな気持ちを込めるのもよいでしょう。
巳年生まれの有名人には、大御所のお笑い芸人や若手女優、バラエティ番組に引っ張りだこの女性タレントなど情熱的な方がたくさんいます。
一般に巳年生まれにみられるのは、次のような特徴です。
知的で洞察力がある
カリスマ性がある
自尊心が強い
探究心が旺盛
2025年に子どもが産まれる方への年賀状には、このような巳年生まれの特徴を添え、名前を考えるときや産まれる前の準備に役立ててもらうとよいでしょう。
乙巳(いっし)生まれの人は、乙(きのと)と巳(み)の組み合わせによって、その性格や特徴がわかります。それぞれの要素が持つ性質と相互作用を考慮することで、乙巳生まれの人の特徴を理解することができます。
乙は五行の「木」に属し、「陰」の性質を持ちます。乙は柔軟でしなやかな木を象徴し、以下のような特徴があります。
柔軟性:適応力があり、環境や状況に応じて柔軟に対応することができる
創造性:新しいアイデアを生み出す能力が高く、クリエイティブな発想が得意
協調性:他人との協力や調和を重んじ、チームワークを大切にする
忍耐力:困難な状況にも粘り強く対応し、長期的な視点で物事を考えることができる
巳は十二支の一つで、五行の「火」に属し、「陰」の性質を持ちます。巳は蛇を象徴し、以下のような特徴があります。
知性:知識を重んじ、学ぶことが好きで、知識を蓄えることに長けている
直感力:鋭い直感を持ち、物事の本質を見抜く力がある
情熱:情熱的で、目標に向かって努力を惜しまない
慎重さ:慎重で用心深く、リスクを避ける傾向がある
乙・巳の組み合わせにより、乙の柔軟性と巳の知性が合わさった性格となります。
適応力と柔軟性:環境や状況に柔軟に対応し、適応する力が強い
知的好奇心:知識を求める欲求が強く、学ぶことを楽しむ
直感的な理解:直感力が鋭く、物事の本質を見抜く能力がある
忍耐強さと情熱:目標に向かって粘り強く努力し、情熱を持って取り組む
協調と慎重:他人との協力を大切にしながらも、慎重に物事を進める
これらの特徴により、乙巳生まれの人は柔軟で知性的な人であり、さらに周囲との調和を保ちながらも自身の目標に向かって情熱的に進んでいく性格と考えられます。
こうした生まれた年による性格・特徴は、中国に起源を持つ伝統的な占い「四柱推命(しちゅうすいめい)」の考え方にもとづいています。個人の生年月日と生まれた時間から、その人の運命や性格、将来の出来事を予測する方法です。
この占いは、以下の四つの柱(要素)を用いることから「四柱」と呼ばれます。
年柱(ねんちゅう):生まれた年を示し、祖先や幼年期に関する情報を含む
月柱(げっちゅう):生まれた月を示し、青年期や家庭環境に関する情報を含む
日柱(にっちゅう):生まれた日を示し、成人期や個人の性格に関する情報を含む
時柱(じちゅう):生まれた時間を示し、晩年期や子供に関する情報を含む
四柱推命は、干支(天干と地支)の組み合わせによって構成されます。天干は10種類(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)、地支は12種類(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)あり、これらが組み合わさって60年周期の干支暦が作られます。
せっかくの機会ですから2025年の年賀状には、少し他とは違った「ワンポイント」を込めたいものです。相手のことを思うからこそ込められる気持ちがきっとあるはず。日頃のあなたの思いを、年賀状にもしっかり込めましょう。
ここでは、相手に喜ばれるポイントを紹介します。他にいくつもありますから、インターネットや書籍などさまざまな情報の中からじっくり探してみましょう。
干支の象徴である「蛇」を可愛らしいイラストやエレガントなデザインで年賀状に描くと、2025年のテーマが一目でわかるようになります。また、木(乙)の要素を取り入れた背景や装飾も効果的です。例えば、蛇が木の枝に巻きついているようなデザインは、干支の両方の要素を組み合わせた素敵なイメージになります。
年賀状に「乙巳」の年にふさわしいメッセージを添えるのも素敵です。以下のようなメッセージを参考にしてみてください。
「乙巳(きのとみ)の年、柔軟な心と知恵を持って、新たな挑戦に立ち向かいましょう。」
「2025年が、あなたにとってしなやかで知恵に満ちた一年となりますように。」
「柔軟性と直感を大切にする乙巳の年、新たな可能性を切り開きましょう。」
乙(木)は緑色、巳(火)は赤色に対応します。年賀状のデザインにこれらの色を取り入れることで、干支のエネルギーを感じさせることができます。例えば、緑色の背景に赤色のアクセントを加えることで、干支のバランスを表現できます。
2025年に進学や就職する方には、巳年の「柔軟」という意味を添えた年賀状でエールを送るのもよいでしょう。
事業を営んでいる方には大きな飛躍を祈り、これから事業を起こす方には踏み出す勇気を応援するような年賀状を送るなど、お互いに1年を新たな気持ちで迎えたいものです。