効果的な「のぼり旗」の制作方法
店頭や展示会などで目に留まる「のぼり旗」、制作するための基本ポイントをまとめてみました。のぼり旗は、目にすることは多いのですが、実際に作ったことのある人は、そんなに多くはないと思います。初めての方でも失敗のない作り方について解説したいと思います。
店頭や展示会などで目に留まる「のぼり旗」、制作するための基本ポイントをまとめてみました。のぼり旗は、目にすることは多いのですが、実際に作ったことのある人は、そんなに多くはないと思います。初めての方でも失敗のない作り方について解説したいと思います。
のぼり旗を制作する時にまず押さえておきたいのが、のぼり旗の生地です。のぼり旗の定番生地はポリエステル素材の「テトロンポンジ」です。この生地を使えばあまり失敗はありません。薄くて軽量でしわになりにくいのが特徴です。コスト的にも安く、大量生産にもぴったりです。
同じポリエステル製ですが、厚さがテトロンポンジの2倍ある「トロピカル」は、耐久性があるので、屋外に設置するのぼりの生地として適正があります。また、木綿生地で和風の雰囲気にぴったりなのが「天竺」です。和のテーストを表現したい時に利用します。
のぼり旗の印刷によく使われるのが、シルクスクリーンとインクジェット方式です。シルクスクリーンは古くからのぼり旗の制作に活用されている印刷手法です。この方法は、大量生産に向いていて、数量が多くなるほどお得になります。
生地の裏抜けも良く、表、裏どちらから見ても、きれいに仕上がります。色褪せもあまりなく、どんな素材にも印刷可能です。
インクジェットは、技術の進化で利用されるようになりました。通常のオフセット印刷を凌ぐ解像度で印刷ができます。インクジェットの最大の特徴は、1枚から印刷でき、少量の印刷に適していることです。写真の再現にも優れています。
のぼり旗を立てるためには、ポールやスタンドなどのパーツが必要になります。既存ののぼり旗の代替であれば、パーツは揃っていますが、新しく設置する場合にはパーツの発注が不可欠です。
基本のパーツはのぼりを立てるポール、ポールとのぼりをつなげるバイアステープをチチと呼び、のぼりの右がたなびくように設置するのが「右チチ」、反対を「左チチ」と呼びます。
せっかくののぼり旗も、良い場所、効果のある設置方法をしないと宝の持ち腐れになります。さて、のぼり旗に期待するものはなんでしょう。基本的にはお店、展示場などの来店を促進することがメインではありませんか。
来店を促進するためのひとつの考え方は、入り口や入場口へ自然に導くことです。入り口の前に広いスペースが確保できるなら、入り口まで誘導するように縦2列で設置します。あまりスペースがとれない場合、入り口のそばと駐車場などに設置しましょう。
のぼりを沢山用意することができるなら、のぼりの色を2色で展開、あるいはワンポイントで別の色を混入することで、アイキャッチ度を高めます。のぼりとのぼりの間は、人間の歩幅60~70の3倍程度が良いといわれます。
それでは、基本的なポイントは押さえられましたので、制作にはいりましょう。それぞれの会社によって異なりますが、印刷会社やデザイナーにデザインを依頼するのでなければ、原稿を用意する必要があります。
一般的に入稿に使われるパソコンソフトは、アドビ社製のデザインソフト、IllustratorやPhotoshopがメインですが、Office系のソフトを利用できる場合もあります。デザイン的にはやはりプロ用のソフトを利用されることをおすすめします。
各サイトにデザインを行うためのテンプレートが用意されていますので、解説を読んで理解してください。大事なのはキャッチコピーです。一目で理解でき、インパクトのある内容にしてください。
基本は遠くからでもよく見える大き目の文字やロゴを使用します。フォントの選択はイメージ的にも大事です。メインロゴで情報が足りない場合はサブメッセージで一言付け加えましょう。結構このサブキャッチが効果的な場合があります。
シンプルに訴求する場合に単色展開で、シズル感やイメージを訴求するには、写真などを使ったフルカラーの展開がおすすめです。レストランのショーウィンドーと同じような効果を期待できます。既成デザインの採用も良いかもしれません。
既成デザインをお手本にするのも良いと思います。のぼりデザイン用のソフトもありますので、参考にしてください。