反響ある不動産チラシの作成ステップ
「チラシを印刷して配布したけど反響がない…」そんな悩みを抱える不動産会社も多いのではないでしょうか。この悩みは何も不動産業界に限ったことではなく、様々な業種で同様の悩みを抱えています。
しかし正しいステップで作成したチラシであれば、集客ツールとしての価値は大。不動産チラシの反響を高める「3つのステップ」を紹介します。
ターゲットの明確化
不動産チラシの反響を高める重要なポイントは「誰にこのチラシを見てほしいのか」を明確にすることです。つまり「ターゲットが明確になっていないチラシは、反響が取れない」とも言い換えることができます。
人間は、自分に関係のない情報は記憶しないという特徴を持っています。つまりお客が「この情報自分に関係がある」と感じなければ、チラシを読んでもらうことはできないのです。
「この情報は自分に関係がある」と認識してもらうためには、内容をより具体的なものにする必要があります。例えば「子供の健康が気になる方へ住宅の情報」よりも「1〜4歳でアレルギーを持つお子様がいるパパママ向けの最新住宅情報」の方が心に響きます。
お客の関心とキャッチコピーが合致すれば、そのチラシに関心を持ち、反応してくれるでしょう。訴求相手が具体的であればあるほど、チラシのイメージも決まりやすくなります。
不動産情報をわかりやすく変換
次のステップは「物件情報の変換」です。物件情報とは「所在地」「間取り」「価格」などのことを指します。
これから住む家の間取りは、生活する上で直接的に関係してくる重要な要素のひとつです。たとえばロフトや屋上などがある場合「お客様次第でさまざまな使い方がある」といった曖昧な表現はおすすめしません。
「屋上があるので、休みの日にはバーベキューなどで家族との大切な時間を有意義に使うことができます」といった実際の暮らしでのイメージがつきやすい表現が、成約率を高めるでしょう。
一方、住宅の品質の良さを伝えるために型番や専門用語を記載しても、なかなか理解されることはありません。不動産情報をお客が良いイメージできる、わかりやすい表現で伝えることを心がけましょう。
作成のゴールを設定する
3つめのステップは「具体的な行動のゴールを設定する」ことです。まず地図は大きく掲載しましょう。物件周辺の詳細な地図を記載することで、お客が迷わず物件や不動産会社まで向かえるようにするためです。
問い合わせ先の記載も重要となります。「電話番号」はもちろんのこと「受付時間」も記載すれば、どこにいつ電話すればいいのか一目瞭然です。
そして最後には「お客様がどのような行動を取ってくれればゴールなのか」を設定しましょう。チラシを見た後、お客にどうしてほしいのかを明確にし、チラシに記載しなければなりません。
「電話でまずは問い合わせしてほしい」「物件の内覧にきてほしい」「資料の請求をしてほしい」など、設定したゴールにお客に向かってもらえるよう具体的に促しましょう。このようなステップを地道に踏むことで、反響の高いチラシへと一歩一歩近づいていくのではないでしょうか。
チラシの反響を高めるデザイン作成のコツ
「チラシ」とひとことにいっても、反響を出せるチラシとそうでないチラシがあります。そのチラシの反響率には「デザイン」も大きく関係してくるのです。
そこで、チラシの反響を高めるデザイン作成のコツを紹介します。
チラシの第一印象となる外観写真にこだわる
不動産チラシのデザインでまず着目すべきは、物件の「外観写真」です。お客の多くは、不動産情報の「物件外観」をいちばん得たい情報としている場合が多いとされています。
チラシに記載された外観写真の印象が「このチラシをもっと見るかどうか」の判断基準となるのです。すでにチラシを配ってはいるものの、反響を得られていない場合は、外観写真や画像の差し替えを行うことで反響の改善がみられるかもしれません。
読む手を意識したキャッチコピー
読み手を意識したキャッチコピーも、重要なデザインの一部です。「この物件はどんな人向けなのか?」「どのような人がメリットを感じやすいのか?」など、不動産チラシではできるだけ細かく絞り込んだキャッチコピーを作成しましょう。
全ての人に当てはまるキャッチコピーにしようとすると、その印象が薄くなりがちです。キャッチコピーは「〜のような人におすすめ!」のようにしっかりと対象を伝えることで、それにマッチするお客からの反響が高まるでしょう。
年齢や家族構成、生活様式などから人物像を想定し、ターゲット層を絞り込んだキャッチコピーを盛り込んだデザインの作成が重要です。
高級感のある画像や文章のレイアウト
不動産チラシのデザインを作成する上で「高級感」のあるイメージ付けをすることがコツとなります。マンションや戸建てのチラシであれば、高級感が重要なことは理解できるでしょう。
一方、賃貸物件のチラシでも「品質」や「雰囲気」などを高級なイメージで表現することは必要です。たとえ賃料の安い物件を探している人でも、安っぽい印象の物件を自ら欲しがる人はいません。
そこで重要なのが高級感を与える「レイアウト」です。画像や文章のレイアウトを高級感のあるものとするだけで、チラシの反響は大きく変わります。
専門用語や業界用語は記載しない
不動産チラシの反響高めるデザインを作成するうえで、専門用語や業界用語の多用は避けましょう。長年不動産業界に携わる方なら理解できる用語も、お客にとっては初めて聞く言葉であることは珍しくありません。
理解できない言葉が多く配置されたデザインは、かえって不安を覚えさせてしまう場合もあります。そのような印象をチラシから与えてしまっては、来店や購買といった行動へと移りにくくなるでしょう。
特に「女性や高齢者は専門用語や業界用語に拒否反応は示す傾向にある」ともいわれています。初めて不動産に興味を持った方に、不信感を与えないようなチラシ作りを心がけましょう。
デザインに困ったら無料テンプレートもおすすめ
不動産のチラシを自作しようと検討しているものの、デザインの経験や知識、スキルが無くあきらめてしまったという方も多いのではないでしょうか。ましてや1からデザインをして、さらに反響が取れるチラシを作成するとなるとハードルが高くなるかもしれません。
そこでおすすめするのが、各社がサイト上に用意する無料テンプレートの利用です。チラシのデザインテンプレートも数多く用意されており、イラストメインや写真メイン、価格メインなど訴求したい内容ごとに細かく用意されています。
またサイトによっては無料テンプレートを利用し、そのまま印刷・発送までしてくれる場合もあるのです。「まずは気軽に作成してみたい」「チラシ作成の時間を短縮したい」といった場合には、テンプレートの利用で作業を簡素化できるでしょう。
これまで自社でチラシを作成したことがなかったり反響がなかったりする場合には、積極的にテンプレートの活用をおすすめします。
ポスティングや新聞折込も活用しよう
数あるチラシの中でも不動産のチラシは、配布時期や配布エリアを絞りにくい傾向にあります。また配布の仕方や対応によっては信頼性を左右してかねません。
自社でチラシデザインから印刷、配布まで全てを実施するとなると、多くの人件費をかけることにもなるでしょう。そこでおすすめするのが、ポスティングや新聞折り込みの外注です。
効率的で精度高くチラシ配布をするには、ポスティング業者に任せてみるのもひとつの方法となります。素人ではなくポスティング実績がある会社に依頼することで、予算や配布内容を考慮しながら、効果高くチラシを配布することができるでしょう。
また新聞折込を行ってくれるサイトもあります。市区単位・販売店を指定して配布や、お手持ちの印刷物を使って配布するなど、様々な要望をネット上で完結できるのです。
まずは小規模でも利用を開始してみて、チラシの効果を検証することもできるのではないでしょうか。