のぼり旗を手作りしよう!意外に簡単な作り方と手作りするポイント
町内のお祭りや学校の文化祭では、賑やかしのためにものぼり旗が欠かせません。しかし少ないロット数を業者に頼むと割高になる上、時間や手間もかかります。やはり手作りするのがおすすめです。 この記事では、のぼり旗の作り方と手作りする際の押さえたいポイントを解説します。
町内のお祭りや学校の文化祭では、賑やかしのためにものぼり旗が欠かせません。しかし少ないロット数を業者に頼むと割高になる上、時間や手間もかかります。やはり手作りするのがおすすめです。 この記事では、のぼり旗の作り方と手作りする際の押さえたいポイントを解説します。
目次
いざのぼり旗を手作りすると決めても、意外なほど戸惑ってしまうこともよくあります。作っている途中で「こんなはずでは」となってしまわないよう、事前に必要なポイントをおさえておく必要があるでしょう。
ここでは、のぼり旗を手作りするときの3つのポイントを紹介します。
・アピールする内容を決める
・設置場所から必要な数と大きさを決める
・目についてすぐわかるようデザインする
ポイントを意識して、のぼり旗をよりスムーズに手作りしましょう。
まずは、のぼり旗で「何をアピールしたいのか」を決めましょう。「ビール」や「かき氷」といった商品名を伝えたいのか、「激安」や「本日限り」などのお得さを売りにしたいのか、客が見ただけですぐわかるようなデザインである必要があります。
このとき気をつけたいのが「文字は必要なものだけにとどめる」ということです。見ただけで瞬時に理解するには、文字はできるだけ少なくてシンプルであることが重要です。
例えば夏の暑い中でのお祭りならば、「ソフトドリンク」や「アイスクリーム」といった商品名の上に、小さめに「冷たい」を追加するくらいでもよいでしょう。小さなこどもが客ならば、漢字ではなくひらがなやカタカナを使うのも効果的です。
通常、のぼり旗は複数をまとめて立てることで視覚的に内容を強く訴えます。そのため、広い会場の入り口から客を誘導したい場合には、入り口から見える場所と、そこから店まで誘導するようにのぼり旗を立てる必要があるかもしれません。
遠くからでも見えるようにしたいのならば、目立つ大きなのぼり旗が必要でしょう。そうなると、作り始める前に「何枚が必要なのか」や「どれくらいの大きさにするか」を決めておく必要があります。
これは、手作りする際に調達しなくてはならない布の広さや枚数、立てる棒の本数、描く絵の具の量や筆の本数を知るためには必須です。ある程度余裕を持って、しかし綿密に計算しておきましょう。
優先順でいうと、最後まで変更可能なのがのぼり旗の「デザイン」です。文字数が少なければ、のぼり旗が広いほど文字を大きくすることができます。
一般的に1文字が縦横30センチメートルあれば、視力が0.1でも50メートル先から読めるとされているため、イラストや写真と重ならなければそれより少し小さめでも効果を得られるでしょう。
また、デザインでは「色の組み合わせ」も大切です。濃い色と淡い色を対照的に使うと効果的ですが、立てる場所の周囲の色との組み合わせや、商品に対するイメージにも配慮する必要があります。
例えば、木の多い場所での濃い緑は目立たないかもしれません。かき氷には赤や茶色といった「暖色」よりも、青や白のような「寒色」のほうがイメージに合うはずです。文字の大きさや色合いによって、目にした客がすぐに商品をイメージできるようにデザインしましょう。
のぼり旗を手作りするときに必要なものは次のとおりですが、代用できるものがあればそれでも構いません。すべて100円ショップで入手できますし、またはネットショップなどでも購入できます。入手便利でお得に買う方法を探してみましょう。
<材料>
・のぼり旗になる布(古いシーツなのでも可):雨天の屋外でも立てるならば、雨でもヨレにくい厚手のもの(手芸店など)
・のぼり旗を竿に留める布製テープ:幅5センチメートル程度でやや厚手のものがおすすめ(ホームセンターなど)
・アクリル絵の具:必要な色の分すべて(量がわからない場合は多め・文具店や100円ショップなど)
・のぼり旗用L字竿(ホームセンターなど)
<おすすめの道具>
・デザインの原寸大原紙:のぼりのデザインのもの(拡大コピーで可)
・セロハンテープ:デザインの原紙を布に固定する(100円ショップなど)
・複写用カーボン紙:デザイン原紙を写す(多少使い古しでも写せるならば可・文具店など)
・筆などの絵の具道具:複数人数で描くときは人数分(文具店など)
・布用裁断ハサミ:布や布製テープの裁断用(手芸店・100円ショップなど)
・針と糸または粘着力の強い両面テープ:布製テープをのぼり旗に固定する(手芸店・100円ショップなど)
このほか、サイズが大きければ広い床のあるスペースと、着色時にのぼりの下に敷く新聞紙や段ボールも用意しましょう。
のぼり旗に決まった作り方はありません。最終的に必要な期間立てることができ、目的を達成できればよいため、細かい作業内容は自分の好みや作りやすさで決めるとよいでしょう。
ここでは、のぼり旗を手作りするとき必要になるはずの大きな流れを示します。
・布を必要な大きさにカットする
・デザインを布に写す
・アクリル絵の具で着色する
・竿を通す布製テープをつける
この手順はあくまでも1つの例です。必要に応じてアレンジするなど、作り方のベースとして参考にしてください。
使う場所によっては、のぼり旗のサイズが指定されている場合もあります。一般的なのぼり旗は縦横の比率が3:1くらいで、使うL字竿に合っているかどうかを確認してカットしましょう。
通常は縦135センチメートルに横45センチメートル、大きめの場合には縦150センチメートルに横50センチメートルが適当です。裁断部分がほつれないように、またつくりを丈夫にしたいときは、折り返し縫いの縫いしろも計算してカットしましょう。
デザインの参考としてデザイン集の書籍やインターネットのフリー素材を使うときは、実際ののぼり旗の大きさに合うように、一旦は普通紙に印刷したのちに拡大コピーしておきます。
そしてカットした布にバランスよく並べてセロハンテープで固定し、布との間にカーボン紙を敷いて、原紙デザインを鉛筆などでなぞって布に写しましょう。
デザイン原紙とカーボン紙を取ると、布にデザインが写っているはずです。次にアクリル絵の具と絵筆を使って着色します。筆で1度絵の具をのせるくらいでは、かすれたり薄かったりと思うような色になりません。
そのため、絵の具は2〜3度塗りしてしっかり布にのせる必要があります。メリハリのあるデザインになるように、デザインの縁もはっきり描きましょう。
最後は、L字竿に固定するための布テープをのぼり旗に取り付けます。このテープは描いたデザインを見やすくするためにも重要です。のぼり旗の上部は両端と真ん中、横には4〜5ヶ所にバランスよく取り付けるとよいでしょう。
テープを固定するには両面テープも使えますが、屋外の風の強い場所に立てる場合はあまりおすすめできません。できればテープと同じ色の糸で縫いつけてより丈夫にするとよいでしょう。