こんなにあった!のぼり旗の生地・素材とその活用法
俗に、「のぼり」あるいは「のぼり旗」と呼ばれる広告・販促ツールがあります。 自動車ディーラーの展示場や、ゲームセンター、レストラン、小売店などで、お客様を店内へ誘引することを目的にしています。皆さんも、のぼり旗を見てお店に入ったことが、一度ならずあるのではありませんか。
今回はそんなのぼり旗の生地・素材とその活用法について見ていきます。
俗に、「のぼり」あるいは「のぼり旗」と呼ばれる広告・販促ツールがあります。 自動車ディーラーの展示場や、ゲームセンター、レストラン、小売店などで、お客様を店内へ誘引することを目的にしています。皆さんも、のぼり旗を見てお店に入ったことが、一度ならずあるのではありませんか。
今回はそんなのぼり旗の生地・素材とその活用法について見ていきます。
のぼり旗は、伝統的な広告媒体である、テレビ、ラジオなどに比べると、コストも少なく、広告エージェンシーなどを通さず、独自の判断で活用できる販促媒体です。
効果については、アンケート調査程度で、あまり客観的なデータは揃っていませんが、現実に、継続的に利用されていることから、適切に利用すれば、効果があることは確かです。
のぼり旗を制作するには、まず、屋内で使用されるのか、屋外なのかを特定する必要があります。屋内のイベントや展示会、ショッピングセンターなどの人が集まる場所に設置する場合には、防災機能が義務つけられています。防災認定団体などの認定商品を利用するのが良いでしょう。
屋外設置であれば、雨や風、太陽などの日差しに対応し素材や耐侯インキを利用する必要があります。また、屋外でも自社の敷地内に設置する場合は問題ありませんが、道路上に設置する場合は、警察で道路使用許可を取る必要があります。
のぼり旗として良く利用されているのが、ポリエステル100%の通称ポンジ(テトロンポンジ)という生地です。生地自体が薄く、裏から表が透けて見え、軽く風によくたなびきます。
コスト的にも安価なため、一般的なのぼり旗では圧倒的なシェアを持っています。印刷はインクジェット印刷とシルク印刷に対応します。
シルク印刷は、原理的には年賀状で良く利用された「プリントゴッコ」のような印刷手法で、ベタものに適し、インクを厚めに塗ることができ、対候性にも優れています。インクジェットは、急激に進歩しており、多品種少量にも適し、印刷精度も高い印刷方式です。
その他にも、同じポリエステル素材で、ポンジの2倍の太さの糸を利用し、厚く、白生地で光沢感があり、紅白幕などに利用されるトロピカル、トロピカルをさらに厚くした、トロマット、水をはじき紫外線を通さない超撥水UVカットツイルなどがあります。
トロピカルやトロマットは、耐久性もあるので、屋外利用に適しています。写真プリントなどに適したテトロン麻や、テトロン帆布も利用されています。
ポリエステル以外では、のれんや社旗などに使われる綿100%素材の金巾。それより少し厚手になる天竺木綿、大型の横断幕や懸垂幕に用いられるカツラギ、ビニール系素材で耐久性、耐水性に優れるターポリン、天然素材の麻なども使用されます。
ポンジのように、表の印刷が、そのまま裏に透けて見えるのが、デザイン的にも好ましくない場合は、遮光スウェードという、遮光性のある素材を真ん中に挟み、スウェードというポリエステル生地を2枚重ねた「遮光スウェード」を使います。
ポンジに比べると地厚にはなりますが、どちらから見ても違和感のないデザインに仕上がります。
のぼり旗で大切なのは、アイキャッチ力です。基本的には遠くから見て、伝えたいことが一目で訴求され、店舗や会場にお客様を吸引する力が必要です。そのため、細かなデザインを施すより、大きな文字でズバリ表現するような手法が良く使われます。
レストランなどでは、シーズン毎のおすすめ商品の訴求にも利用されます。デザインはイージーオーダー的にテンプレート等が用意されていたり、業者によっては無料でデザインを請け負う場合もありますので良く検討してください。
以前は印刷工程などの関係で、気軽にのぼり旗をつくることができませんでしたが、最近はインクジェット方式などの普及もあって、ハードルが随分低くなってきました。
ちょっとしたイベントでものぼり旗があるか無いかで、ずいぶん雰囲気が変わります。今までのイメージを一新したい、より多くのお客様を吸引したいといった時に、ぴったりです。