基本コンセプト
クリアファイルを誰に使ってもらうのか、どんな広告・宣伝をしたいのか、クリアファイルをつくるにあたって、まず利用者のイメージを、ビジネス分野なのか、家庭なのか、学校なのかといった、大まかなイメージで押さえましょう。
クリアファイルの用途・目的は、人や状況によって異なります。書類の分類管理に利用したり、郵送時の書類や写真などの破損を防止したり、中身の書類を一目で見分けたいといった視認性を重視したり、複数の書類をまとめたいといった、多様な用途が考えられます。あまり贈り手が勝手に決めない方が良いでしょう。
サイズ
クリアファイルは、B5やB4といったサイズもありますが、A4サイズが最も多く利用されています。日本では、以前はB系列の紙も利用されていましたが、国で使う紙のサイズをA系列に指定したことから、現在ではA系列を中心に運用されています。特別な用途でなければ、A4を選べば、間違いありません。
素材
クリアファイルの素材として良く利用されているのはポリプロピレン(略称PP)です。その他、再生PP、再生PET、植物系生分解性プラスチックなども使われます。エコロジーの観点からは生分解性プラスチックや再生PPや再生PETなどが利用されます。
この中で、透明感の最も優れているのが再生PET、その他の素材の場合は透明度が若干落ちます。柔らかさでは、ポリプロピレンや再生PPが比較的柔らかく、一番固いのが再生PETです。業者によっても扱っている素材が異なりますので、見本品を取り寄せるなどして、レベル確認をしてください。
印刷方法
クリアファイルの印刷には、一般的にオフセット印刷、シルクスクリーン、箔押しなどの手法が使われます。
オフセット印刷は通常のチラシやパンフレットの印刷に使われる手法で、フルカラーで写真などの再現性に優れています。クリアファイル全面に印刷することもできるので、宣伝・販促には適していますが、部数が少ないと割高になります。
シルクスクリーンはあまり細かい表現には適しませんが、ベタ塗りなどには向いています。クリアファイル全面の印刷も可能で、ロゴマークなどの色にこだわりがある場合には適しています。
箔押しは金、銀などのメタリックな色彩を利用する時に使われます。色の種類が限定されることと、印刷面積が限定されます。
デザイン
ポイントは印刷面積です。全面に印刷すればインパクトは大きく、情報量も多いので、送り主としては好ましいのですが、受け手からすると、宣伝臭が強く、拒否反応を起こし、クリアファイルのメリットである、中身が見えるという機能を殺してしまいます。
受け手のサイドに立って、最適な印刷サイズを決めてください。
印刷したい情報内容が決まったら、テンプレートを利用してデザイン・レイアウトに移ります。
デザインはできれば、イラストレータなどのDTP専用ソフトを利用すると、表現力の高いデザインを作成することができます。デザイナーであれば、対応可能なので、クラウドソーシングなどでコンペをすれば、良いデザインを手にいれることができます。
まとめ
クリアファイルは手軽なプレミアムギフト、ノベルティーとしてお客様も喜ぶ販促ツールです。シンプルなクリアファイルに加えて、レールファイルや、クリアフォルダなどもありますので、検討してください。