発行するだけじゃダメ!効果的なクーポンを使った集客法
集客に大きな影響力のあるクーポンですが、結果的にこのクーポンがお店の売上を圧迫していることがあります。もちろんクーポンの影響力は否定できません。クーポンがあることで新規購入や来店となる影響度は80%以上という調査結果がMMD研究所から発表されています。 ただし、何も考えずにクーポンを発行するだけではダメなんです。世の中がクーポンだらけになった時代、効果的なクーポンの使い方が必要になっています。
集客に大きな影響力のあるクーポンですが、結果的にこのクーポンがお店の売上を圧迫していることがあります。もちろんクーポンの影響力は否定できません。クーポンがあることで新規購入や来店となる影響度は80%以上という調査結果がMMD研究所から発表されています。 ただし、何も考えずにクーポンを発行するだけではダメなんです。世の中がクーポンだらけになった時代、効果的なクーポンの使い方が必要になっています。
これまでのクーポンは「割引」というイメージが強いものでした。クーポンを使うことで3980円のコースが2980円になるとか、10名以上の宴会で幹事さん無料とか。クーポンを提示するだけでドリンク1杯無料というようなクーポンもありました。
そのようなクーポンは今でも発行され続けています。口コミサイトが普及する以前は、とにかく来店してもらわないことにはお店を知ってもらえない時代でした。どれだけいいお店であっても知ってもらわないことにはお客様の来店にはつながりません。
そういうときにクーポンを発行することで「このお店お得かも」と思ってもらい、来店につなげるという手法が取られてきました。そして来店したお客さまが「雰囲気がいい」「料理も美味しい」といったような感想を口コミで伝えていくのです。
ところがいまは食べログに代表されるような口コミサイトが主流の時代です。お店に行かなくてもお店の雰囲気は写真で分かりますし、味の評価も書かれています。そのお店の良い点も悪い点も書いてあるので、「1度来店」しなくてもお店について知ることができます。
そうなるとクーポンの役割はただの安売り合戦のための道具になってしまいます。客寄せのためのクーポンなのに来店してから「そういえば」と言ってクーポンの提示を行うお客さまもいます。これでは集客のためのクーポンではなく、経営を圧迫するためのクーポンになります。
まずは効果的なクーポンのあり方を考える前に、集客のためのクーポンの役割を見直しましょう。あたり前だと思っていた先に思わぬヒントが隠されているかもしれません。
新規顧客の獲得
クーポンの最大のメリットは初めて来店するお客さまを呼びこむことです。クーポンサイトやグルメサイトで魅力的なクーポンを提示することでお客さまが気になるお店のなかにリストアップしてもらえます。お店の出した広告をより魅力的なものにするためにクーポンを使います。
お客さまにお得感を持ってもらう
新規のお客様でもリピーターでも「クーポンを使えば安くなるお店」という印象を持ってもらえればお客さまにとっては「一見安くないけど、実際は安いお店」として記憶に残ります。最初から安いお店ではなく、「本当は安くないけど安くできる方法を知っている」と思ってもらうことが重要です。
購入単価をアップさせる
クーポンを使えばお得だという意識がお客さまにはあるため、「得したからついでにこれも追加しよう」を期待できるのがクーポンの役割のひとつです。クーポンによっては「◯千円以上お買上げに限り」と書かれていたりします。クーポンの割引を適用させるためにもう1品購入した経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
クーポンを使うことで最も不安なのは常時割引状態になって経営を圧迫すること。そしてクーポンを利用できるお得な期間だけやってくるお客さまの存在です。せっかく掴んだ新規顧客なのにリピーターになってくれなければクーポンを出した意味はなくなりますよね。
これからはただ割引するのではなくリピートにつながるクーポンを出していく必要があります。例えば来店時に「次回から使えるお得なクーポン」をプレゼントするお店が最近増えてきました。ラーメン屋さんであれば、「次回利用で煮玉子1個サービス」や「ラーメン大盛り無料」などまた来たくなる要素をクーポンに織り込むのです。
もちろんそれらも経営を圧迫するように感じるかもしれませんが、最初からクーポンありきの値段設定を行っておけば経営の圧迫を最小限に抑えることができます。クーポンを発行したから値上げしますでは、お客様は離れていきますが、ラーメン一杯の値段が700円だろうが750円だろうがお客様はそれほど気にしません。
ならば750円を提示し、そこから50円分のサービス(割引ではなくプレゼント)を次回以降使えるとしたほうがお客様は得した気持ちになって次の来店につながるのです。
これはもちろんラーメン屋さんだけに使える手法ではなく、あらゆる業種に応用することができます。常連さんを大切にするお店という印象を持ってもらうことがこれからのクーポンの役割になります。
クーポンをただ発行するだけでは間違いなく経営を圧迫することになります。特にフリーペーパーへの掲載は宣伝費がかかります。宣伝費+割引でお客様が来れば来るほど赤字になっていくことも珍しくありません。
そうではなく「次回から使えるクーポン」を作って、来店してくれたお客様に配布することがリピーター確保にもつながり、経費を抑えて売上アップにもなります。「次回から使えるクーポン」ぜひ試してみてください。