冊子のサイズってなに?印刷物からグッズまで、冊子のサイズを紹介!
印刷物にはさまざまなサイズと形式があります。その中でも、用途の広さから印刷物やグッズなどで利用されているのが冊子です。冊子は手軽に見たり読んだりできて持ち運びにも便利なので、企業の商品カタログやノベルティグッズとしても活用されています。冊子のサイズの種類や制作費用などについて紹介します。
印刷物にはさまざまなサイズと形式があります。その中でも、用途の広さから印刷物やグッズなどで利用されているのが冊子です。冊子は手軽に見たり読んだりできて持ち運びにも便利なので、企業の商品カタログやノベルティグッズとしても活用されています。冊子のサイズの種類や制作費用などについて紹介します。
目次
「冊子」とは、印刷した紙を綴じて書物風にしたものです。書物は「本」と別称されますが、冊子はあくまで「書物風」の印刷物なので本と区別するために「冊子」と呼ばれているのです。主に宣伝用の「パンフレット」や手引書やカタログなどの「ブックレット」なども冊子といえます。
冊子として流通している印刷物は、実に数多くの種類とサイズがあり、宣伝物やグッズなどに広く活用されています。それら代表的な冊子を以下に挙げて解説しましょう。
冊子は、普通の印刷物の紙サイズと原則は同じです。紙のサイズは国際規格であるA版と国内のJIS規格であるB版の2種類があり、それぞれA0サイズ、B0サイズの紙を2分の1にしたものがA2、B2。4分の1サイズがA4、B4と呼ばれています。
一般的な週刊誌や教科書などがB5サイズで、カタログやパンフレットなどはA4サイズが多いようです。冊子タイプの印刷物について、その種類と選び方を紹介しましょう。
代表的な冊子型グッズに「フォトブック」があります。スマホやデジカメで撮影した写真データをプリントし、数ページの冊子として閉じられたミニ写真アルバムです。
写真がデジタル化されたことで、冊子印刷が容易となります。単に写真が並んで閉じられているだけでなく、コメントを入れたり華やかなデザインの絵柄をバックにしたり、用途に合わせてさまざまなタイプが選択可能です。
その他の冊子型グッズとしては、宣伝用のブックレットやカタログ、説明書などのパンフレットに冊子タイプの印刷物が多く利用されています。
冊子サイズの印刷物は、多くのグッズが流通しています。比較的安価で多量に印刷できるものが多いことから、販促物やプレゼント品としてよく利用されているのでおなじみです。特に、人気のマンガ・アニメキャラクターや、動物を可愛くデフォルメした「ゆるキャラ」などをプリントしたクリアブック(クリアファイルを冊子状に綴じたもの)などは、ノベルティグッズとしてよく見られます。
また、スポーツチームのファンへのプレゼントとして贈るノベルティグッズとして、チームの歴史を綴ったフォトブックが人気です。さらに自動車販売店では、顧客が新車を買う際に、以前の愛車と一緒に撮影した写真をフォトブックにしてプレゼントするサービスを実施しています。
このように、クリアブックやフォトブックなどは利用の応用範囲が広く、使い勝手の良い冊子型グッズといえるでしょう。
冊子を制作するには、まず製本様式を選択します。同じ冊子でも、用途によって外観が異なるものが出来上がるので、目的と予算を考えて選ぶのが望ましいでしょう。
また、サイズと綴じ方を最初に決めて次に外観をどうするかを考えることも大切です。ここでは、冊子サイズ印刷物の種類と効果について以下に紹介します。
冊子の綴じ方でよく使われるのは、週刊誌タイプで二つ折りした紙の真ん中をホチキスで綴じる「中綴じ」と、背表紙を糊付けする単行本タイプの「無線綴じ」の2種類です。
通常、ページ数が少ない場合は「中綴じ」、ページ数が多い場合に「無線綴じ」が選択されることが多いようです。より丈夫な無線綴じとして、ポリウレタン系接着剤を使った「PUR綴じ」もあります。
サイズについては、A4サイズのタテ型はレポートや文集、ヨコ型はフォトブック向きです。B5サイズのタテ型は文字が中心の読み物、ヨコ型は絵が多い子供向きの読み物向きといえます。
冊子の中でもページ数が少ないものは「小冊子」と呼ばれています。小冊子自体は、企業の商品やサービスを紹介するパンフレットや会社案内、タウン誌などによく利用されているようです。
チラシよりも情報量を多く訴求したい場合に適しており、文字だけでなくイラストや写真など、ビジュアルな情報を掲載する場合にも向いているでしょう。一般消費者に商品などの情報を素早く知らせたり、サービス内容を詳しく伝えたりする際にも便利です。
文字だけの書物はすぐに読む人は少ないのに対し、小冊子は手に取ってすぐに読める手軽な読み物であり、ビジュアルな印刷物といえます。すなわち、企業にとっては消費者に訴求したい情報をすばやく伝達する手段として、最適な印刷物といえるのが小冊子なのです。
小冊子が、どんな企業でどのように活用されているのかを紹介しましょう。
学習用教材としての冊子はB5サイズが多く、教科ごとに揃えて使う「ノート式参考書」として利用できて便利です。ノート式参考書は使い勝手がよく、書店や文具店にはシリーズ化された品が教科ごとに陳列されており、人気の高さがうかがえます。
ノート式参考書に代表される冊子は、鉛筆での記入がしやすく読みやすいように、上質の普通紙に印刷されているものが多いようです。
記念写真や家族との写真をフォトブックや冊子型写真集として制作する人も増えてきています。パソコンやスマホに保存していた写真データをカテゴリー別に分けて、オリジナルの「想い出のアルバム」を作成するのです。
企業にとっては、自社商品を利用している写真を募集し、フォトブックとしてプレゼントするサービスとしても利用できます。またシールやクーポン付きカレンダーなどの販促物としても冊子型印刷物が使われることが多いようです。
冊子型グッズは、読み物をはじめとしていろいろな種類のグッズが流通しています。チラシやリーフレットとは異なり、冊子には印刷したあとに「綴じる」または「製本する」という工程が必要です。
したがって、完成までにかかる費用は普通の印刷物と比較して高めに設定されています。そこで冊子型印刷物や、グッズにかかるそれぞれの工程の費用をみてみましょう。
冊子型印刷物を注文するには、手軽で納期も早いネット印刷がおすすめです。ラクスルでは、用途別のカテゴリーから希望のサイズや様式を選択し、インターネットで手軽に発注できます。たとえば「A4サイズ、8ページ中綴じ、光沢紙、カラー」だと100部で4,578円から、1,000部で16,800円1万部でも69,890円という手頃な価格です。
枚数が増えるほど1枚あたりの単価が安くなるのは、チラシなど通常の印刷物とも共通しています。せっかく印刷するのなら、原稿をじっくり検討して多めに印刷するのがよいでしょう。
冊子型印刷物は、ページ数が多くなると普通の書籍のように「製本工程」が必要となります。製本にも数種類あって、ページの厚みや好みによって発注者がどれにするか選択しなければなりません。
冊子の製本では、つながったリングで綴じてページを360度回せる「リング製本(約220円)」、糸で綴じるのでページが外れにくい「ミシン製本(約220円)」、背表紙を接着剤で綴じて表紙でくるんだ強度のある「くるみ製本(約180円)」、中央部2ヵ所をホチキスで止めた、かさばらない「中綴じ製本(約160円)」などが代表的です(A4サイズ一冊あたりの価格)。
それぞれに特徴があるので、用途に合わせて選ぶのがよいでしょう。
ラクスルでは、企業が商品カタログなどに使用する冊子型印刷物の費用は「中綴じ冊子:A4サイズ8ページ100部:4,578円~」、「無線綴じ冊子:A4サイズ24ページ10部:4,891円」、「綴じなし(スクラム製本)冊子:A4サイズ8ページ100部:5,999円」となっています。
ちなみに「スクラム製本」とは新聞のように二つ折りにした紙を重ね合わせる方式です。