展示会のポスターを作るポイントを紹介!目的に合ったポスターを制作しよう
企業にとって新しい商品やサービスを世間に広く知らしめる展示会は、特に力の入る一大イベントです。中でも非常に重要な告知ツールが「ポスター」。しかし、何もないところから「作れ」といわれても、戸惑う方もいるでしょう。 この記事では、これから展示会ポスターを企画・制作する方に向けて、展示会用のポスターの役割と重要になる要素を解説します。
企業にとって新しい商品やサービスを世間に広く知らしめる展示会は、特に力の入る一大イベントです。中でも非常に重要な告知ツールが「ポスター」。しかし、何もないところから「作れ」といわれても、戸惑う方もいるでしょう。 この記事では、これから展示会ポスターを企画・制作する方に向けて、展示会用のポスターの役割と重要になる要素を解説します。
目次
展示会において「いいポスターだ」といわれることはつまり、「本来の役割を果たしているポスターである」ことと同じといってよいでしょう。ただポスターにはさまざまな用途があり、用いる場面によって役割は違うともいえます。
そのため、よいポスターを制作するためには、どこか曖昧になりがちなそれぞれの役割をしっかり理解しておくことが大切です。ここでは展示会ポスターの役割を、少し整理してみましょう。
ポスターはもともと「視覚的な広告・宣伝の媒体」とされ、絵画やイラスト、写真が主に使われます。最近は、大型モニターに画像や動画を映し出す「デジタルサイネージ」も増えてきました。
どれも「見る人に内容を強く印象付ける」ことが目的です。サービスについてのポスターなら仕組みや使い方、イメージが、商品であればさらに形状を強く印象づけるためのツールであり、なかでも展示会においては、さまざまなポスターが並ぶ中で「どれだけ印象付けられるか」が問われます。
他の商品・サービスより「目立つ」ことは、間違いなくポスターの大きな役割です。
しかし、いくら「目立って」も、商品やサービスを意図通りがうまく伝わらなければ意味がありません。特に似た商品・サービスが集まったエリアにおいては、他とは違うメリットや効果を正確にわかりやすく伝える必要があります。
ただし、伝えたいことがあまり多過ぎるのもよくありません。展示会の参加者は山のような商品を目にするため、多くの詳細すぎる情報は覚えられない可能性があるからです。本当に伝えたい目的を絞り、見た人が一瞬で理解できるよう明確に知らせる必要があります。
展示会で使うポスター制作の場面で、非常に重要なのが「ポスターサイズ」です。展示会では入り口でのアイキャッチから高い天井からの吊り下げ、ブースの告知、商品説明などさまざまな役割のポスターがあり、どの場面でどう使うかが効果に大きな影響を与えます。
つまりよいポスターを制作するためには、サイズもうまく使い分けることも重要だということです。ここではポスターの役割とサイズの関係について考えてみましょう。
もし展示会が、いわゆる小会議室ほどの限られたスペースで催されるなら、ポスターは「会場の案内」と、商品の数だけ「アイキャッチポスター」があればよいかもしれません。展示会の規模が小さく参加する人が限られ、知らせることも少ないからです。
しかし、サッカーグラウンドほどの広さだと、参加者の多くが商品・サービスどころか自社ブースがあることさえ知らないまま帰る可能性があります。こんな残念な結果は、適切なサイズ、役割のポスターを配置することで、解消することが可能です。
天井から特大ポスターを吊り下げて「自社ブースが参加している」ことを、ブース近くからわかるくらいのサイズのポスターで「ブースの位置」を、ブース内では通常サイズで商品・サービスをといった具合に段階的に示すことで参加者をうまく誘導できます。
展示会においてポスターは、適切な位置に適切なサイズのものを配置することが大切です。
ポスターのサイズは大きく「A判」「B判」に分かれます。店舗で多く見かける一般的なポスターサイズは「B2」で、これは「B判」サイズの一種です。数字が小さいほど大きなサイズであることを示し、最も大きいのが「0(ゼロ)」サイズとなっています。
サイズの大きな順に、それぞれ次のような効果があると考えられます。
・B0(1030mm x 1456mm):JIS規格最大サイズで、小柄な女性であれば隠れてしまうほどです。高い場所や遠くから見てもはっきりわかるため、天井の高く広い展示場でアイキャッチの、またステージの背景などの役割に適しています。
・A0(841mm x 1189mm):写真のポスターとして人気がある、頭から膝くらいまでのサイズです。小規模展示会には大きく、大規模でも写真を効果的に見せたい場面で役立ちます。
・B1(728mm x 1030mm):「B全」とも呼ばれる駅に貼られることの多いサイズで、展示会用としても大きめです。ブース周囲に告知するため高い位置に使いやすいといえます。
・A1(594mm x 841mm):「A全」と呼ばれる、一般的なサイズであるB2よりひとまわり大きいサイズです。小規模展示会では大きめになるため、会場全体への告知に適しています。
・B2(515mm x 728mm):屋内に貼ることが多い、一般的なサイズです。大きすぎず視認性が高いため、展示会ではブース内のプレゼンに適しています。
・A2(420mm x 594mm):肩から腰くらいまでの小さめなポスターサイズです。スペースが取れない場合や、複数を並べて貼る場合に適しています。
ポスターはサイズだけでなく、加工方法を変えることで受ける印象を変えることができます。例えば「のぼり」を単体で立たせて利用する「バナースタンド」は、「貼る」ための土台が不要なため、どこにでも告知しやすいタイプです。
またポスターを「紙一枚」で貼るのではなく、ラミネート加工やパネル加工すれば耐久性が上がり、別の展示会にも使えるようになります。紙のポスターを「ポスターパネル」に入れて展示するだけでも印象はかなり変わるでしょう。
ライバルの多い展示会では、ポスターの加工方法や見せ方が、対象となる商品やサービスの「クオリティ」を連想させることがあります。展示する際は「見え方」にも十分配慮する必要があるでしょう。
ここからは、展示会ポスターのデザインについて詳しく考えてみましょう。役割は違っても、共通するポイントはあります。よりスムーズに、よいデザインにするためにはしっかり押さえて制作することが大切です。
ここではポスターの役割の中で考慮すべき、制作におけるサイズ以外のポイントを解説します。制作時、いつも意識しながら取り組むのがおすすめです。
どんなに大きなポスターでも、大規模な展示会では思ったより小さいと感じます。その場合ポスターには、参加者が遠くから見ても気づくような「インパクト」が必要です。そのためにはポスターに、小さい素材より大きい素材、複雑な素材よりシンプルな素材、淡い色より原色を用いると望む効果が得られます。
また一瞬で視認してもらうためには、文字よりも写真やイラストの方が効果的です。素材を大胆に用いることで、より遠くの人の目にも止まりやすく、強く印象を残すポスターになります。
凝ったデザインやアート的な手法を、あえてポスターに用いる方法もあります。しかし、展示会でのポスターの大前提となるのは商品・サービスを知ってもらう、受け入れてもらうといった商業的な意図です。この意図がうまく伝わらなければ、ポスターの役割は果たせません。
しかも、参加者がポスターを見るのはほんの一瞬。限られた時間でどれだけ興味を持ってもらえるかが勝負です。商品・サービスの特徴の中から「これだ」と思えるポイントを、最大限アピールするポスターを制作である必要があります。
なかには、文字を使った「キャッチコピー」の方が、うまく商品やサービスを伝え、インパクトを与える場合もあります。しかし、あまりに文字が多いと視認しづらくなるはずです。そこで気をつけたいのが次の3点です。
具体的な数字を示す(世界◯社が採用、満足度◯%など)
不安や好奇心を煽る(「リスクがある」「効率化できる」など)
長すぎない(「流通コスト削減」「新しい顧客満足」など)
興味がある参加者だけに訴えるものや、共通するテーマに関するものなど条件によってさまざまなキャッチコピーが考えられます。訴求ポイントをじっくり絞り込んで、効果的にポスターに盛り込みましょう。
いくら時間がないからといってポスターに、安易にインターネットや書籍から写真やイラストを引用するのは避けなくてはなりません。このような素材はすべて原則として「著作権」が認められており、誰もが何にでも使ってよい素材ではないからです。
Webサイトにある「フリー素材」も、無料ではあっても用途が限られている場合があるので注意が必要です。また、自分で作った写真やイラストであっても、他の著作物と酷似していれば著作権侵害を疑われる可能性があります。
展示会ポスターへ用いる素材は、著作権を侵害しないかどうかを必ず確認しましょう。
また、法人様向けのサービス資料や、販促業務にてご活用いただいている企業様の事例もご覧いただけます。
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