【印刷の基礎知識】チラシ・フライヤー・ビラの違いとは?

多くの人に情報伝える販促物として、「チラシ」や「フライヤー」「ビラ」と呼ばれるものがあります。今回は、それぞれの語源と一般的な使われ方を紹介します。

多くの人に情報伝える販促物として、「チラシ」や「フライヤー」「ビラ」と呼ばれるものがあります。今回は、それぞれの語源と一般的な使われ方を紹介します。
チラシは、「散らすもの」が語源となっています。
その名の通り、大量に撒き散らすことで、多くの人に知ってもらうための伝達手段として利用されてきました。
現在は、下記のような使われ方をしています。
・店舗で配布(店頭、買い物カゴ)
・新聞の折込広告
・駅前などで手渡し
チラシは安価に大量に作成でき、多くの人に興味を持ってもらえる手段として、業種や用途を問わず幅広く利用されています。
フライヤーは英語で「空を飛ぶ人やもの」「飛行機」を指す「flyer」が語源となっています。
「フライヤー」はかつて飛行機から撒かれていたそうです。現在では安全面などの問題により、飛行機からの配布は禁止されています。
現在は下記のような使われ方をしています。
・イベントの告知
・ラックなどに設置
フライヤーは一般的にはチラシ(A4サイズ)よりも小さいサイズ(A6サイズなど)で作られることが多いです。また、耐久性や見栄えを重視して、厚手の紙が選ばれる傾向があります。
ビラは「片・枚(両方とも『ひら』と読みます)」を語源とする説や、英語で「張り紙」を意味するbillや、びらびらと撒かれている様子から取られたなど複数の説などがあります。
チラシとビラについては明確な定義の違いはありません。
ビラは古くは、寄席の宣伝として古くから利用されてきました。現在は、ビラは掲示板などを用いて張り出す形で掲載される販促物を指すことが多いようです。
また、「びらびら」という擬音が元になっていることからも分かる通り、薄い紙で作成される傾向があります。
今回は、チラシ・フライヤー・ビラの違いを紹介しました。明確な違いはないものの、用途や使用する用紙の種類などによってその意味は使い分けられています。
これからチラシ・フライヤー・ビラを制作する場合、用途や伝えたいメッセージから用紙のサイズや厚さを選ぶことで、より告知や宣伝の効果が高いものが作れるでしょう。