反響が得られるキャッチコピーに必要な3つの工夫。
目に入った瞬間に「おっ」と興味を惹かれ立ち止まってしまうキャッチコピーがあれば、何の興味も抱かれずそのまま素通りされるキャッチコピーもあります。両者の違いは一体どこにあるのでしょう。キャッチコピーはセンスが大事と思われがちですが、キチンとした基本を押さえておけば、初心者でも心配する必要はありません。この記事では、見た人の興味を惹き、反響が得られるキャッチコピーをつくるための3つの工夫をご紹介します。
目に入った瞬間に「おっ」と興味を惹かれ立ち止まってしまうキャッチコピーがあれば、何の興味も抱かれずそのまま素通りされるキャッチコピーもあります。両者の違いは一体どこにあるのでしょう。キャッチコピーはセンスが大事と思われがちですが、キチンとした基本を押さえておけば、初心者でも心配する必要はありません。この記事では、見た人の興味を惹き、反響が得られるキャッチコピーをつくるための3つの工夫をご紹介します。
反響が得られるキャッチコピーの特徴の一つは「読み手に対して明確なメリットを提示していること」です。例えば、英会話スクールのキャッチコピーに「1日30分、たった1ヶ月でTOIECの点数が200点上がる勉強法!」というものがあったとします。この場合、具体的な数字を用い、ターゲット(=英語、この場合は特にTOIECを勉強している人)に、どれぐらいの期間でどの程度の効果(=メリット)があるかを、的確に一文で表現できています。一方、もしこれが「みるみる英語力が上達する勉強法を伝授!」であればどうでしょうか。たぶん、先に紹介した例に比べ、ほとんど反響がないことが予想されます。なぜなら、英語力というものが曖昧で抽象的な上に、どのぐらいの期間でどの程度の効果があるのかも全く分かりません。キャッチコピーから反響を得たいと思うのであれば、数字などを使い、読み手に対して具体的かつ明確なメリットを提示することを心がけましょう。
こちらもオーソドックスな方法の一つです。これらの方法は、文末を疑問形で終わらせたり、通常とは異なった言葉の組み合わせをすることによって「ん?どういうことだ?」と見た人が興味や疑問を持ち、続きや詳細を知りたくなる仕掛けが施されています。例えば、「リンゴをかじると、歯茎から血が出ませんか?」(ライオン)は、身に覚えのある人は「あるある!どうしたらいいの?」と一瞬で食いついてしまうことでしょう。他にも、「人間はセックスをして、死んではいけない」(世界エイズデー2005年)は、見た瞬間に「何でだ?」という疑問が浮かびあがります。そして、ポスターやそのキャッチコピーを出している機関名を見ることで「あぁ、そういうことか」と納得するのです。疑問が浮かぶということは、感情が刺激されているということ。感情が刺激されるということは、記憶に残りやすいということです。もし、あなたが反響を得られるキャッチコピーを作りたいのであれば、このように「疑問」や「変わった言葉の組み合わせ」を用いて、読み手が思わず続きを読みたくなるような工夫をしてみましょう。
反響とは、ある意味「読み手が行動を起こした」ということでもあります。ただ単に、よかった、感動した、だけではなく読み手がそのまま行動できるような工夫も非常に効果があります。よく新商品のセール告知チラシなどで見かける「◯◯時から先着◯◯名様のみ◯◯を◯◯円にてご提供」といった文言。これは、読み手がどのような行動をすればよいのかが、簡潔に表現されています。逆にこれが「本日はお得な商品がいっぱい」といった表現であれば、読み手が行動する可能性はグッと低くなるでしょう。両者の違いは「どれだけ具体的な行動を呼びかけているか」です。前者はいつ、どこに行けば、どれぐらいのメリットが、どの程度の確率で得られるかが明確になっています。一方、後者はその辺りがとても曖昧で、読み手はどういう行動をすればメリットを得られるかが分かりません。このように、キャッチコピーの中に「こういう行動をすれば、こういったメリットがありますよ」というメッセージを暗に忍ばせることができているかどうで、反響率は大きく変わってくるでしょう。
反響が得られるキャッチコピーと、そうでないキャッチコピーの違いは少しの工夫の差にあります。まず、意識すべきは「明確なメリットを提示できているかどうか」。これがなければ読み手の心は動きません。数字や実績などを用い、具体性のある内容で訴えましょう。次に「続きが読みたくなるかどうか」。あえてその一文を読んだだけでは分からないようしたり、誘い水的な言葉の組み合わせをしたりする方法です。疑問形や目を引く言葉の組み合わせを使って、読み手の反響を引き出しましょう。そして、「行動を促す仕掛け」です。いくら良い言葉を書いて感動を誘うことができても、それが実際の行動に結びつかなければ効果は半減してしまいます。読み手が「次はこういう行動をすればいいんだ」と理解できるような工夫をしてみましょう。このように、反響を得られるキャッチコピーにはいくつかの押さえておくべきポイントがあります。チラシなどに載せるキャッチコピーを考える際は、ぜひ参考にしてみて下さい。