知り合いづての「口コミ集客」3つのコツ
企業経営において、一番の集客効果を発揮するのが顧客や知り合いづての「口コミ」です。昔であれば、近所で評判のお店が町内で噂になる程度だったでしょうが、現代では、全国の人気店が検索で分かるようになっています。「ぐるなび」「食べログ」のような口コミサイトの登場で、この傾向は今後さらに加速していくでしょう。そんな、これからの時代にますます必要となってくるであろう「口コミ集客」の3つのコツをご紹介します。
企業経営において、一番の集客効果を発揮するのが顧客や知り合いづての「口コミ」です。昔であれば、近所で評判のお店が町内で噂になる程度だったでしょうが、現代では、全国の人気店が検索で分かるようになっています。「ぐるなび」「食べログ」のような口コミサイトの登場で、この傾向は今後さらに加速していくでしょう。そんな、これからの時代にますます必要となってくるであろう「口コミ集客」の3つのコツをご紹介します。
「人の口に戸は立てられない」という諺があります。これは、秘密を守ることの難しさを表現したものですが、口コミ集客ではこの人間の特性をプラスの方向に活用します。居酒屋やカフェでの誕生日サプライズは、その典型的な活用例と言えるでしょう。これらは「感動すればするほど誰か他の人に話したくなる」という人間の特性をうまく突いています。大体の場合、祝われた本人はもちろん、一緒に来店している友人や家族もその感動を誰かに知って欲しくなり、お店に頼まれていないにも関わらず良い評判を流すことでしょう。さらに、最近では SNS文化の発達により、直接会ったり電話をしたりしなくても、フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどを通して口コミを広げてもらうことが可能です。別の例を挙げると、居酒屋「塚田農場」のポイントカードは、名刺風に作られており、来店回数に応じてその「役職」が変わっていきます。サラリーマンなどにとってはついつい話のネタにしてしまう、面白い仕掛けです。このように「思わず人に話しかけたくなるような仕掛け」をサービスや商品の中に散りばめることは、口コミ集客の基本といえます。ただ、良い噂が広がりやすいということは、悪い噂はもっと広がりやすいということです。その点に細心の注意を払っていなければ、どこかで痛い目を見てしまうことは避けられないでしょう。
美容室などでよく見られる手法が、この「紹介者割引制度」。簡単に説明すると「既存顧客から紹介を受けた新規顧客は、初回のサービスを割引価格で受けることができ、紹介した既存顧客も、割引などのメリットがお店から提供される仕組み」です。この方法は、新規顧客、既存顧客、さらにはお店側の三方にメリットがある、合理的な方法と言えます。他にも「既存顧客がリピーターになりやすい」などのメリットがあるため、既存顧客のリピート戦略に困っているのであれば、まずはこの辺りから導入してみるのをオススメします。しかし、以下の2点には注意しておく必要があるでしょう。まず、一番多いのが「ねずみ講」のように捉えられてしまうことです。新規顧客にもメリットはあるものの、既存顧客がそればかりを目的に友人を紹介し始めると、人によってはそう見られかねません。お店側がどうこうできる問題ではありませんが、そういったリスクもあるということは知っておいて損は無いでしょう。もう一つ注意しておきたいのが、「割引目的だけの新規顧客が増えること」でしょう。これも仕方がないといえば仕方がないですが、「初回はその価格だったから来店し、それ以降は一切行かない」というケースもよくあります。このケースが多発するようであれば、店舗の経営に対する影響もバカにできなくなってくるため、常に数字を見ながら割引のラインや価格設定をしていきましょう。
お店自体を「会員制」にする方法です。高級飲食店などにある「一見さんお断り」の看板は、広い意味で古くからある「紹介者ありきの会員制ビジネス」といえます。他にも有名な所でいえば、京都の祇園などもそういった紹介制を導入しています。この方法のメリットは、何といって「顧客の質が高くなること」と「資金繰りの良さ」でしょう。紹介する側もされる側も、互いの信頼関係を崩すような下手な真似はできません。そのため、自ずとクレーマーのような存在は少なくって行きます。また、会員制のため、日々の天候などに売上が左右されることもなく、月ごとの売上予測も簡単に立てることができます。もし、自店に十分なリピーターがいるのであれば、もっとも効率のよい知り合いづての集客方法は、この「会員制ビジネス」といえるでしょう。ただ、もちろん「新規顧客はリピーターからの紹介だけよく、既存のリピーターだけで十分な利益が生み出せていること」が前提となります。
この記事では3つのコツを紹介しましたが、その全てに共通する大前提は「来店・利用してもらった顧客に満足してもらうこと」です。その大前提があって、初めてこれらのコツが効果を発揮できるのを忘れてはいけません。最低限のサービスや対応が出来ていないのに奇をてらいすぎると、それは逆効果になってしまうでしょう。そういった大前提をクリアしてから、このような方法を試してみてはいかがでしょうか。又、こういったコツをより広くしっていただくためにSNSやポスティング・新聞折込などオンライン・オフラインでの告知方法をうまく使い分けて告知することも重要です。