ポスティングを効果的に-商材に合わせた、配布先物件の選び方-
ポスティングでは配布先の物件の形式、住宅地・商業地などのエリア特性が重要な要素になります。なかでも、マンションと一戸建て住宅については、最も識別のしやすいセグメンテーションなので、ポスティングの説明にはよく利用されます。
今回は商材に合わせた、配布先物件の選び方について説明していきます。
ポスティングでは配布先の物件の形式、住宅地・商業地などのエリア特性が重要な要素になります。なかでも、マンションと一戸建て住宅については、最も識別のしやすいセグメンテーションなので、ポスティングの説明にはよく利用されます。
今回は商材に合わせた、配布先物件の選び方について説明していきます。
一戸建ての住宅は、一般的に「購買力の高いセグメント」として理解されています。また、ポストに投函された後、ピックアップして居間や、台所に行くまでに、廃棄される可能性が低いとも言われます。
一方、最近のマンションは郵便受けが一か所に集中しているために、「配布効率」は悪くありません。しかし、マンションのポストの裏側にはゴミ箱が置いてあるところも多く、それぞれの部屋の中にまで、到達する確立は少ないと言われています。
現実に、新聞の配達でも、本来、新聞に折り込まれているはずの、地方自治体の案内が織り込まれず、マンションの玄関内ロビーにまとめて積まれ、「必要のある人だけお持ち下さい」的な処理をされています。
それでは消費者として2つの住宅様式をとらえてみましょう。一戸建ての住宅は、ある意味では10人十色で、建物の規模も、相続の関係で分割されるなど、一戸建て=富裕層という分類は必ずしも、適切ではないかもしれません。
一方、マンションは「億ション」という呼び方があるように、ここ数年、値上がり傾向が続き、主要都市の中心においては、カギ一つで、安心を提供する住宅として、富裕層にも受け入れられています。マンションの規模にもよりますが、ある程度似たような世帯が居住しており、ターゲットとしては、想定しやすくなっています。
しかし、残念ながら、マンションによっては、管理人を置き、ポスティングなどを規制する動きもあります。管理組合などもあり、個人情報にも厳しくなっているので、注意が必要です。
賃貸アパートやマンションは幾分フリーですが、耐震基準の強化など、賃貸アパート・マンションも近代化されつつあるので、基本的には分譲マンションに近くになってきています。
さて、人生50年という時代は遠い昔になって、今や人生80年とも言われます。一生を同じ家で過ごす人は少ないでしょう。マンションは売り時が大切だとも言われています。その意味で、住宅関連の販売は賃貸・分譲マンションともターゲットとしては重要になります。建築後まだ数年といったマンションの住人は比較的若い世代が多く、赤ちゃんや子供がいる確率も高いので、ベビー用品や、子供向けの商品、教育サービスなどもターゲットになります。
さらに、マンションは住居スペースも限られているので、超高齢化時代には、同居が難しい老人用のサービスマンションや、宅配弁当などの販売には最適です。生協や宅配サービスも一か所で、たくさんのユーザーを得ることができ、口コミ効果を狙うこともできます。最近のマンションは宅配ロッカーを完備していることもあって、無店舗販売にも適しています。
ロードサイドの店舗であれば、少しエリアを広く、車を保有している車庫のある家を狙います。
レストラン、クリーニング、塾のような店舗はまず近場から進めましょう。ワンルームマンションはクリーニングやレストランのターゲットです。
ここまではターゲットを中心に解説を進めてきましたが、ポスティングを成功させるためには、チラシのデザインがターゲットのニーズにマッチしなければなりません。時にはエリアを分けて、複数のデザイン展開も考える必要があります。どんなデザインが効果的か、経験を積み重ね、最良のデザインを作り上げましょう。
デザインはデザイナーの資質に大きく左右されます。多様なデザインニーズに対応できるように、複数のデザイナーを常に準備しましょう。