印刷物に施せる加工の種類8つ!加工の役割などを徹底解説
印刷物に施せる加工の種類は8つです。用途に合わせて使い分ける必要があります。使い分けるには、それぞれの加工について知っておきましょう。この記事では、印刷物に施せる加工の種類について解説します。おすすめの印刷方法についても触れます。
印刷物に施せる加工の種類は8つです。用途に合わせて使い分ける必要があります。使い分けるには、それぞれの加工について知っておきましょう。この記事では、印刷物に施せる加工の種類について解説します。おすすめの印刷方法についても触れます。
目次
印刷物の加工とは、印刷された紙を加工して形を変化させたり、性能をもたせたりする技術のことです。光沢加工や折り加工、エンボス加工などが施されます。印刷物に加工を施すことで、以下に示す3つのメリットが得られるでしょう。
・印刷物に対して目を惹きつけやすくなる
・メッセージを伝えやすくなる
・紙以外にも加工できる
印刷物に特殊な加工をすることで、見る人の目を惹きつけやすくなります。ただ印刷するだけではチラシと変わらないため、捨てられる可能性が高くなるでしょう。加工をすれば紙質に興味が湧き、自然にメッセージを伝えられます。
印刷会社によってできることは異なりますが、プラスチックやクリアファイルなどにも加工が可能です。加工を施すことによって個性的なものになるため、宣伝効果も高まります。
ここからは、印刷物に施せる加工の種類8つを解説します。
・チラシやパンフレットに使える「折り加工」
・見栄えを良くする「背割れ防止折り加工」
・光沢感を再現できる「箔押し加工」
・デザインの幅を広げる「エンボス加工」
・防水性が付与される「パウチ加工」
・耐久性が高まる「PP加工」
・繊細な加工が可能な「レーザーカット加工」
・柔らかい印象になる「角丸加工」
それぞれ見え方や効果が異なります。以下でそれぞれ見ていきましょう。
1つ目の加工方法は、チラシやパンフレットに使える「折り加工」です。折り加工とは、1枚の紙を折る加工のことで、折り加工を施すことによってたくさんの情報を1枚に入れられ、コンパクトにできます。
主な加工の種類は以下の4つです。
・A4巻き3つ折り:A4サイズの紙を3つに折る技法
・A4仕上がり2つ折り:A4サイズの紙を中央で2つに折る技法
・A4外3つ折り:Z型になるように折る技法
・観音折り:紙を4等分にして両端を内側に折っていく技法
載せる情報によって、加工の種類を変えましょう。
2つ目の加工方法は見栄えを良くする「背割れ防止折り加工」で、紙を折ったときの紙割れを防ぐための方法です。紙割れしてしまうと、白い紙が割れ目から見えてしまい、見栄えが悪くなります。
薄い紙であれば、背割れはおきません。斤量110kg以上の紙で発生しやすいといわれています。厚い紙を使う場合は、背割れ防止折り加工を使いましょう。
3つ目の加工方法は、光沢感を再現できる「箔押し加工」です。箔押し加工では、金や銀の泊を用紙に圧着させて金色や銀色の文字を印刷します。凸型の金属板を使い、熱と圧力で印刷する加工方法です。
光沢感や高級感が出せるため、社名やロゴに多く使われます。印刷できる色には金色や銀色だけではなく、光沢感のある赤や緑、ドット柄などもあるため、印刷物や文字に合わせてカラーを選びましょう。
4つ目の加工方法は、デザインの幅を広げる「エンボス加工」です。エンボス加工は、別名「浮き出し加工」とも呼ばれています。凹状の型と凸状の型を使って紙をプレスし、文字や絵柄を浮き出させる加工です。
立体感のあるデザインにでき、カラーで目立たせるわけではないため、さり気なく目を引けます。ただし、判読性は高くありません。細かなデザインや小さい文字の印刷には向いていないため、注文の際は注意しましょう。
また、印刷物によっては仕上がりにムラが出る可能性があります。
5つ目の加工は、防水性が付与される「パウチ加工」です。パウチとは100ミクロンのPETフィルムを使い、熱で圧着させる加工のことをいいます。防水性と耐久性に富んでおり、メニューなどに使われることが多いです。
縁は「あり」か「なし」を選べます。縁ありにすると4辺をフィルムで囲え、印刷物を密閉できるため、縁なしよりも防水性が高くなるでしょう。縁なしは、使っていると劣化によって剥がれが発生する可能性もあるため、注意してください。
6つ目の加工は、耐久性が高まる「PP加工」です。PP加工では、ポリプロピレンフィルムに紙を圧着させます。紙単品では出せない光沢感を演出し、耐湿性と耐久性を保ちます。
高級感が出せるため、雑誌や本の表紙によく用いられています。パウチ加工とは異なり、片面だけの加工も可能です。現在では抗菌効果をもつPP加工もあります。
ただし、パウチ加工や折り加工を併用できないため注意しましょう。
7つ目の加工は、繊細な加工が可能な「レーザーカット加工」です。レーザーカット加工は紙の彫刻とも呼ばれています。紙を細かくカットできるため、中を切り抜きしたり、紙の周りを複雑な形にカットしたりして、レース柄などのデザインを施せる技法です。人の手では難しい繊細な表現が可能です。
薄い紙の場合は、切り抜きのみ対応できますが、厚い紙を使うと半分の厚さだけ削って絵柄を浮き出せます。紙の厚さを調節すれば、表現の幅が広がる加工です。
8つ目の加工は、柔らかい印象になる「角丸加工」です。角丸とは、角を丸くする加工のことをいいます。様々な印刷物に加工でき、フライヤーやチラシはもちろん、冊子やポストカード印刷にも使えることが特徴です。
優しい印象になるため、医療福祉関係、デザイン、インテリア、サロン経営など個性をアピールしたい方におすすめの加工方法といえるでしょう。
加工印刷は、ラクスルのようなネットプリントでの印刷がおすすめです。ネット印刷は、簡単かつ大量の印刷を可能としています。加工をしてほしい場合には、注文画面で加工の有無を選択するだけで依頼可能です。
デザインは、テンプレートがあるため迷うことがありません。編集をすれば唯一無二な印刷物もできます。ネットプリントを使ってオリジナリティある印刷物を作ってみてください。