江戸時代にまでさかのぼるポスティングの歴史
ポスティングというと、横文字の響きから現代社会で生まれたもののように思えますが、意外にも古い歴史を持っている広告媒体です。
この記事ではポスティングの由来から、ポスティングの始まり、またチラシとビラの違いについて説明していきます。
ポスティングというと、横文字の響きから現代社会で生まれたもののように思えますが、意外にも古い歴史を持っている広告媒体です。
この記事ではポスティングの由来から、ポスティングの始まり、またチラシとビラの違いについて説明していきます。
ポスティングとは商品やサービスを販売するため、またはイベント告知目的で作成したチラシを印刷してポストに投函する行為のことを指します。
最近ではチラシに限らず、カタログや試供品をポストへ投函することもあり、これらも含めてポスティングと呼びます。
ポスティングは他の宣伝方法よりも費用対効果が高いと言われています。それは投函されたチラシをターゲットが目にする確率が高いため。
一般的にポストは毎日チェックするもの。そのため、ポストに投函されたチラシがターゲットの目に止まる可能性が非常に高いのです。
興味がなければその場でポスト横のゴミ箱に捨てられてしまうかもしれませんが、捨てる前に少しでも目を通してもらうチャンスがあるということが重要で、ポスティングが他の宣伝媒体よりも効果的である理由がここにあると言えます。
また、他の理由としてあげられるのはターゲットを選ぶことができるということ。建物やエリアを選定してポスティングするため、効率的にターゲットにアプローチすることができるのです。
日本でのポスティングの歴史は古く、江戸時代にまでさかのぼります。現在は誰もが知っているデパートとして有名な「三越」の前身である「呉服商越後屋」が配布していたチラシが日本最古のものと言われています。
当時チラシは「引札」と呼ばれていて、「現金安売り掛け値なし」という宣伝文句を記載して配布することにより商売を大成功させたということです。
大正時代の初期ごろまでは「引札」と呼ばれていたそうですが、その後「チラシ」の名前に変わったということ。「撒き散らす」という意味から大阪で「チラシ」と呼ばれだしたのが始まりとも言われています。
世界最古のチラシはさらに歴史が古く、紀元前2000年ごろに配布されていたという記録が残っています。それは行方不明者を探すためのチラシで古代エジプトの首都テーベで紙を使用したチラシがばらまかれたということ。
実際のチラシは大英博物館で見ることができます。
「チラシ」と「ビラ」、どちらも良く聞く言葉で同じ意味で使われていることもありますが、違いはあるのでしょうか?
結論としては、定義は確立されていませんが下記のようないくつかの俗説はあります。
・貼るのは「ビラ」で、配るのは「チラシ」
・チラシの語源は「散らし」
・ビラの語源は「Villa(別荘)」または「ビラ字」
明治時代の初期に外国人向けの別荘が多く軽井沢に建てられました。その宣伝をするために作成された広告が、英語で別荘を意味するVilla(ビラ)と呼ばれるようになったという説があります。
また、一方では江戸時代末期の「ビラ字」が語源だとする説も。ビラ字とは寄席の客寄せ広告に使用する特殊な文字のことで、現在では寄席文字として知られています。
他には英語で貼り紙のことを「Bill(ビル)」と呼ぶことから「ビラ」と呼ばれるようになったという説や、紙がビラビラと揺れる様子から「ビラ」と呼ばれるようになったなどの説があります。
多くの人には知られていないポスティングの歴史についてご紹介しました。ポスティングやチラシの歴史が意外にも古いことに驚いた人もいるのではないでしょうか。
昔も今も変わらず効果が高いと言われているポスティング。ぜひ活用してターゲットへのアピールを効果的に行いましょう。