ポスティングの成立条件
ポスティングには特有の決め事や条件があります。どうしても人による配布に頼らざるをえません。そのため、天候によっては指定の日付に配布できないことがあります。特に雨天には、チラシが濡れてしまうため、配布を延期する場合もあります。
一人当たりの配布部数も限られており、細かな時間指定はできません。地方都市や過疎地などでは、ポスティング不可の地域も存在します。最近は個人情報などにも敏感な人たちが増加し、過去にクレームが発生した物件などには、配布できないことも少なくありません。
ポスティングを継続していくためには、協力して頂ける世帯を維持・拡大していく必要があり、地域との連携や信頼関係を確保することが大事になってきます。クレームを最小限に止め、地域との友好的な関係作りが大切です。
なんでもポスティングできるの?大きさは?
ポスティングできるサイズは、各家庭、集合住宅の郵便受けのサイズによって制限されます。
最近は日本郵便や宅配業者が、メール便の受け入れ可能なサイズの郵便受けを普及させたいことから、マンションの郵便受けも、従来の縦2.5cmタイプから、大型の3.6cmタイプのものが増加しています。
一般家庭でも、A4サイズの回覧板などが入る郵便受けや、レターパックやネコポスなども入る大型の郵便受けが増えていますが、スペースの問題で、小型の郵便受けも残っているので、ポスティングのチラシサイズは、A4あるいはA3二つ折りのチラシを上限に考えると良いでしょう。
郵便受けから取り出した瞬間に、お客様のニーズにかなうキャッチフレーズや、ビジュアルが響けば大成功です。デザイン面でも、一目で理解しやすいデザインを心がけましょう。折る場合は、お客様に訴求したい面を表にしてください。
新聞折り込みは、基本チラシに限定されますが、ポスティングは、カタログや冊子、パンフレットに加えて、サンプリングや試供品なども提供することができます。
また、折り込みの場合は、新聞販売店単位で配布されますが、ポスティングでは、町丁目単位、マンションや戸建住宅など、目視で判断できるセグメンテーションが可能です。
折り込みは購読層の関係から、高齢世帯が中心になりますが、ポスティングの場合、より広範囲なセグメントへの訴求ができます。
タイミングが大切
ポスティングは、折り込み以上にきめ細かなセグメンテーションができます。ターゲットを絞って効果を上げることが重要です。
ポスティングの効果は、1%の反応があれば、上出来といわれています。単発ではなく、繰り返しで効果を蓄積していきましょう。どんなキャッチフレーズや、仕掛けが効くのかを確認しましょう。
もう一つ大切なのはタイミングです。お客様の財布が緩む、ボーナス時期や、正月や祝祭日、連休などを迎える時期は、飲食店やファッション、レジャー関係のポスティングに効果がでてきます。反対に、教育やスポーツクラブ等は、少し落ち着いた時期の方が良いでしょう。需要が出てくる直前を狙うと効果的です。
まとめ
ポスティングは科学です。試行錯誤しながら、ノウハウを積み重ねていくのが、成功の唯一の法則です。