新聞折込で高額商品を売り込むには?
本記事は新聞折込の媒体特性と高額商品をプロモーションしていくことの難しさを踏まえて、新聞の持つメディア力を活かして効果的に販売につなげる方法について考察していきたいと思います。
本記事は新聞折込の媒体特性と高額商品をプロモーションしていくことの難しさを踏まえて、新聞の持つメディア力を活かして効果的に販売につなげる方法について考察していきたいと思います。
マーケティングが導入された当初は、オートメーション技術が導入され、大量製造大量販売のマスマーケティングが主流でした。 市場も鉄道の発達などで拡大していたので、受け入れる需要は拡大し、フォード社のT型フォードに代表されるマスマーケティングが展開されました。
しかし、生活水準が次第に上がってくると、人々のニーズも多様化し、均一な商品では消費者が満足しなくなりました。
そこで取り入れられたのが市場細分化という考え方です。例えば、ドラッグストアに行って整髪料の売り場へ行くと、「ふんわりとまとめる」、「ハードにまとめる」といった複数の商品が用意されています。
市場細分化の方法には多様な切り口がありますが、性別・年齢・職業といったデモグラフィック(人口統計学的)変数で、細分化する手法が典型的な例です。新聞折込を利用する場合、新聞読者の属性によって、ターゲットになる顧客ターゲットを想定して展開する必要があります。
新聞折込で広告・プロモーションを展開するならば、新聞読者の層別特性を把握する必要があります。閲読者のプロフィルは各新聞の「媒体資料」がインターネットでも閲覧できるので、参考にしてください。
簡単に一般紙の4紙を整理すると、朝日、読売は産経、毎日に比べて高年齢層が多くなっています。職業別では販売サービス職に強いのが読売、経営管理職に強いのが産経、専門職・自由業に強いのが毎日・産経、無職が多いのが毎日となっています。
個人年収別では、平均年収が高いのが355万円の産経、低いのが284万円の毎日、特に産経は700万以上が多い。1カ月当たりの小遣いも産経が高い。学歴では朝日が高く、役職的に役員が多いのが産経。
経済誌の日経新聞は4大紙に比べて、40代を中心とするホワイトカラー、研究職、経営・管理職層一般紙に比べて高く、管理職層以上が4割を超えています。個人年収の平均が610万になっています。金融資産も1500万以上が半数になっています。
地域によっては全国紙より地方紙の方がシェアや信用の高い場合があります。地域特性を踏まえて、選定してください。
それでは高額商品を売り込むにはどうしたら良いでしょう。売り込みたい相手がビジネスマンや経営者であれば、経済誌である日経新聞の折込が良いでしょう。
ただ、折込は普段スーパーなどのプロモーションが中心ですから、かなりチラシやパンフレットなども、違いのわかるしっかりしたものでないと、すぐにゴミ箱行きになってしまいます。
できれば、本紙の広告欄に広告を打つのが最善ですが、チラシやパンフレットであれば、他の広告物と差別化のできる高級感のあるデザイン、素材でアピールする必要があります。
日経ではあまり適当ではない商品であれば、一般紙になります。収入などでは、産経が頭ひとつ出ていますが、それほど大差はないので、読者プロフィルを参考に、選定します。
新聞折込としての力は、圧倒的部数と大衆的なイメージから読売がブランド力を持っています。朝日の折込も幅広い商品に利用されます。大阪や福岡では毎日が、朝日や読売を凌ぐ力を持っています。産経・東京はプライオリティが低くなります。高額商品では日経がやはり強い力を持っています。
折込を良く利用する高額商品としては、家具・インテリア、不動産・リフォーム、インターネット・携帯電話、車、金融・保険が一般的です。普段目にしない分野の広告が入ると警戒されますので、信用力がわかるような情報を盛り込むのが肝心です。
今回は高額商品を折込で売り込むための考え方について整理しました。普段折込に出稿される商品であれば問題ありませんが、そうでない場合は、広告代理店などに相談して判断しましょう。