年賀状のDM利用について
今まではあまり年賀状をDMに利用することは多くありませんでした。自宅に届いた年賀状DMを探してみても、歯医者さんからの案内や、地元の小売店の案内などで、大手のチェーン店などの年賀DMはあまり見当たりません。
こんな中、郵便事業会社のWEBサイトでは、年賀状DMの市場調査データを発表しています。具体的には、日頃利用しているお店からの年賀DMに対しては、肯定的に受け止められており、クーポンなどお得感のある情報は良く見られ、4人に1人が何らかのアクションを起こしているというものです。
年賀DMのコストメリット
2017年6月から、郵便料機が値上げされました。通常のハガキは52円から62円、定形外郵便は50g以内で、規格内であれば変更無しの120円ですが、規格外になると200円と大幅な値上げになりました。
12月15日~翌年の1月7日までと期間は限定されるものの、年賀状は現行の52円と、お得な料金で発送することができます。
もちろん、お年玉年賀ハガキを利用すれば、抽選日までは保管される確率が高く、配達日と抽選日の最低2回は見てもらえ、クーポンや年始のイベント情報などを告知すれば、3回以上見ていただく可能性があります。効率面でもお得な媒体ということができます。
年賀DMの魅力度アップ
年賀DMをどのように制作したら良いでしょうか。年賀状はハガキを前提にしているので、通常のDMに比べて、開封の手順がないので、素早く情報を伝えることができます。ただし、一般の年賀状と同時に配達されるので、年賀状の持つ、新年の挨拶を伝えるメッセージが最低限必要です。
できれば、新年の特別な日に年賀状を受け取った人にお得になるようなクーポンや新年のイベントなどの情報を入れると、年賀DMが意味を持ってきます。
同業他社や競合店舗などと差別化できる情報を入れることができれば、より明確に店舗や商品、企業のアイデンティティーがお客様に響きます。既存顧客を固定客化するためのメッセージを入れることが大事です。
新規のお客様へのアプローチ
既存のお客様で、住所等の情報を持っていれば、通常の年賀状DMとして送付できますが、新規のお客様や、地域のお客様を開拓したい時には、年賀タウンメールが活用できます。
年賀タウンメールは、年賀状の配達がある世帯や事業者に、宛名無し(ex.世田谷区下馬3丁目の皆さんへ)で配布することができます。マンションや丁目単位でピンポイントに配達できるので、戦略的な地域・ターゲットを狙うことができます。
新規のお客様を獲得するためには、チラシが活用されますが、チラシを配布するためには、自前で配布するか、チラシ業者等に依頼するする必要があります。さらに、チラシの反響率や反応率は、1%以下の小数点1桁や2桁といわれます。それに比べると、年賀DMは圧倒的に効率が良いメディアです。
まとめ
年賀DMは、年賀状という歴史と伝統の中に位置づけられるメディアとして、レスポンス面でも期待のできるメディアとして、郵便事業会社、印刷業界、販促業界で注目されています。テンプレートなども用意され、取り組むための環境も整ってきました。
販促活動の経験の少ない事業者にとっても、確率性の高いメディアとして想定できます。新しいメディアとして年賀DMにトライしてみたらいかがでしょう。