取引先の会社に年賀状を出す際のマナーは?失礼のない年賀状を出そう
会社から年賀状を出す場合、どのようなことに気を付けながら作成すべきか詳しく知らない人も多いでしょう。プライベートとは異なり、年賀状を出す際のマナーを守ることで取引先の会社に良い印象を与えられることもあるのです。 この記事では、会社が出す年賀状のマナーについて詳しく紹介します。宛名や文面の書き方や注意点などを紹介するので、取引先の会社に良い印象を与えられる年賀状を作成しましょう。
会社から年賀状を出す場合、どのようなことに気を付けながら作成すべきか詳しく知らない人も多いでしょう。プライベートとは異なり、年賀状を出す際のマナーを守ることで取引先の会社に良い印象を与えられることもあるのです。 この記事では、会社が出す年賀状のマナーについて詳しく紹介します。宛名や文面の書き方や注意点などを紹介するので、取引先の会社に良い印象を与えられる年賀状を作成しましょう。
目次
会社で年賀状を出す場合には、縦書きを用いて誤りのないようにしっかりと確認しながら作成しましょう。会社名を省略することや、表記を間違えることは失礼にあたり、印象を悪くします。
また会社宛てに出すのか、個人に出すのかによって使う敬称が異なるので、正しい敬称を用いて年賀状を準備することが大切です。まずは会社で年賀状を出す際に、気を付けたい宛名の書き方を確認しましょう。
日本語は古来より縦書きが親しまれており、年賀状も例外ではなく縦書きを使用するのが一般的です。そのため年賀状をはじめとする郵便はがきは、日本語に合わせて縦書き用に作られています。
近年は横書きで作成する方も増えていますが、縦書きと比較するとカジュアルな印象になってしまうのです。親しい間柄では横書きでも問題ありませんが、目上の方や仕事関係者に送る場合は縦書きを選ぶのが無難でしょう。
会社が年賀状を出す場合には、宛先を略さないのが基本です。例えば株式会社や有限会社を略して、(株)や(有)と記載すると失礼にあたります。株式会社が会社名の前につくのか、後ろにつくのかもよく確認しましょう。
また、会社名に英語が使用されている場合も略さずに記載します。特に英語は大文字や小文字を確認し、綴り間違えのないように気をつけましょう。
敬称は人名には「様」を、会社名には「御中」を使用するのがマナーです。また「様」と「御中」は併用せずに、単独で使用します。会社名と人名をともに記載する場合は、会社名に「御中」を使用せず、人名に「様」をつけましょう。
複数人宛に年賀状を出す場合は、それぞれの人名に「様」を記載します。人数が多すぎて名前を書くスペースを確保できない場合は、代表者の氏名のみを記載した後、御一同様や他スタッフ一同様と記載するのも可能です。
年賀状を書く際、気付かないうちに間違った文章を使用している場合があります。「なんとなく年賀状でよく見る言葉を書いている」、「詳しい言葉の意味は知らない」といったように、年賀状に使用する言葉ついてわからないこともあるでしょう。
特に賀詞の選び方や使ってはいけない言葉、文章の重複は起こしやすい間違いなので、よく確認しておくと安心です。ここからは文面の書き方を紹介します。
賀詞とは祝い言葉や祝詞のことを指し、年賀状でも頻繁に使用される言葉です。賀詞には漢字一文字で表記される「寿」から、「新年おめでとうございます」というように文章となる言葉まで幅広い種類があります。
会社で年賀状を出す場合は、漢字四文字で表記される賀詞、またはていねいな表現を用いた賀詞を使用しましょう。漢字一文字や二文字の賀詞は略語にあたるため、目上の方や仕事関係者の年賀状に記載すると失礼になるのです。
そのため以下の例を参考に、適切な賀詞を選びましょう。
・謹賀新春(きんがしんしゅん)
・謹賀新年(きんがしんねん)
・謹んで新しい年をお祝い申し上げます
・謹んで新年をお祝い申し上げます
会社で年賀状を出す場合は、句読点を使用しないように注意しましょう。句点には区切りをつける、読点には終止符を打つとの意味があるため、縁起物である年賀状では使用しないのがマナーです。
ほかにも滑る、滅びる、病む、失うなどの忌み言葉は避けましょう。新年の挨拶でもある年賀状に縁起の悪い言葉を使用するのはマナー違反といえます。
なかでも去年という言葉は、知らず知らずのうちに使用してしまう忌み言葉です。去るが忌み言葉にあたるため、旧年や昨年と表記するのが正しい表現方法になります。
年賀状を書く際は文章が重複していないか、よく確認しましょう。文章の重複とは同じ意味の言葉を並べてしまうことで、年賀状によくある間違いです。
例えば「新年あけましておめでとうございます」という言葉は、文章の重複にあたるため避けます。新年には年が明けたという意味があり、同じ意味の連続になるのです。
ほかにも元旦と1月1日を一緒に書くのは、文章の重複にあたります。元旦には1月1日の朝という意味で、〇年元旦と表するのが正解です。そのほかにも賀詞と文章が重複している場合もあるため、年賀状を書く際は注意しましょう。
会社で年賀状を出すときは、使用する写真を考慮する必要があります。プライベートの写真を使用すると公私混同しやすく、相手の印象もあまりよくありません。またこだわったデザインよりシンプルなデザインのほうが好まれやすいため、落ち着いた印象の年賀状を作成しましょう。
ここからはデザインを決める際のポイントを3つ紹介します。それぞれのポイントを理解して、相手に良い印象を与える年賀状に仕上げましょう。
目上の方や会社の関係者に年賀状を送る際は、家族やペットの写真といったプライベートの写真を使用することは避けましょう。プライベートの写真を使用すると、私的な印象を与える年賀状になってしまい、会社で出すには相応しくない年賀状になる可能性があります。そのため会社で出す場合は、ビジネス向けのデザインを選択するのがおすすめです。
ラクスルではビジネス向けのテンプレートを用意しており、どのようなデザインを選べばよいかわからない方でも安心してご利用できます。豊富なテンプレートの中から、好みに合わせたテンプレートを選びましょう。
会社で年賀状を出す際は、派手な印象のデザインではなく、シンプルで落ち着いたデザインを選ぶのがおすすめです。一般的にビジネス向けの年賀状は背景が一色に統一されていたり、干支がワンポイントのようにデザインされていたりと、シンプルなデザインが好まれます。
デザイン関係の仕事をしているのであれば、年賀状のデザインにもこだわるのがおすすめですが、そのほかの業種ではシンプルなデザインを選択しておくのが無難です。
年賀状を手書きする場合は、濃い黒色を選択しましょう。色の薄い筆を使うと、葬儀を連想させてしまい、新年のお祝いである年賀状にふさわしくありません。
ラクスルでは裏面のテンプレートだけではなく、宛名の印刷も行っています。印刷を活用すれば文字の色を自動で黒くでき、宛名を書く手間も省けるため簡単に年賀状を準備できるでしょう。
年賀状は元旦に届くのが理想なので、余裕を持って準備しましょう。特に会社で出す場合は、元旦に届けるように準備するのがマナーといえます。
ほかにも印刷しただけの年賀状を出すのではなく、手書きのメッセージを添えるのがおすすめです。一言手書きのメッセージがあるだけで、心のこもった年賀状になり、相手の印象にも残りやすくなります。
年賀状は、元旦に届くように準備して投函するのが理想です。何らかの理由で元旦に届けられない場合は、取引先の仕事始めまでに届くよう準備しましょう。
年賀状は1月7日までに届ける新年の挨拶状なので、1月8日以降に年賀状が届くのは失礼にあたります。1月8日以降になってしまう場合には、寒中見舞いと呼ばれる季節の挨拶文を準備するのがマナーです。
もしも年賀状を送っていない会社から年賀状が届いた場合には、すぐに返信しましょう。相手に届く日を考慮して、年賀状または寒中見舞いを準備します。
年賀状を作成する際、宛先や裏面を印刷するだけではなく、手書きのメッセージを添えると心のこもった年賀状に仕上がります。印刷された定型文だけでは相手の印象に残りにくいため、一言メッセージを添えて自社をアピールしましょう。
添えるメッセージは今年も親交を願う言葉や、会社繁栄を祈る言葉などを使用すると書きやすくなります。