喪中ハガキが必要になった場合
年末に送られてくる喪中ハガキ、受け取ったことはあると思いますが、若い方の中には、出したことのない人の方が多いかもしれません。できれば、喪中ハガキは出したくないものですが、避けることはできませんので、最低限の知識はもっていた方が良いでしょう。
年末に送られてくる喪中ハガキ、受け取ったことはあると思いますが、若い方の中には、出したことのない人の方が多いかもしれません。できれば、喪中ハガキは出したくないものですが、避けることはできませんので、最低限の知識はもっていた方が良いでしょう。
喪中ハガキはそれほど古い歴史をもったものではなく、明治31年に英照皇太后の大葬に際して、年賀欠礼挨拶状が用いられ、それがだんだん一般の社会に広まったといわれています。
喪中ハガキは、原則的に1年以内に2親等内の親族が亡くなった場合に発送します。ただ、これはあくまで原則で、2親等以外でも、生活をともにし、思い入れの深い方の場合、送られることもあります。
なぜ、喪中ハガキを出すのかといえば、お祝い事を控えることをお伝えするのが、その目的で、具体的には年賀状のやりとりを控えさせて頂くことをお知らせするので、年賀状を書き始める前、11月中旬から、12月初旬にお届けするのが順当な時期といわれます。ということで、「年賀欠礼状」という呼び方もあります。
喪中ハガキについては、特に決まったルールはありませんが、華美にならないように気をつけてください。
使用するハガキは、官製ハガキ、私製ハガキどちらでもかまいませんが、私製ハガキであれば、切手に「弔事用の切手」を利用することもできます。また、官製ハガキでは、喪中用に胡蝶蘭をあしらった官製ハガキを利用することができます。どちらも郵便局で購入できます。
あいさつ文は基本的に、時候の挨拶、「年末年始の挨拶を遠慮する」ことの表明、亡くなった方の説明、生前のお礼や挨拶が中心となります。なお、故人の年齢は「数え」を使うことが一般的です。
文面については、ラクスルの「喪中ハガキ印刷2017」や、インターネット上で使える素材集、「喪中ハガキ無料テンプレート」、「無料の喪中ハガキデザイン、年賀欠礼状ダウンロード」などの、喪中ハガキテンプレートがありますので、そちらを参照してください。
文字は「薄墨色」を使うこともありますが、特に決め事はありませんので、通常の「墨色」を使ってかまいません。また、句点は一般的には使用しないようです。
送り先は基本的に年賀状を出ししている方ですが、親戚など状況を把握している方には出す必要はありません。
葬儀の喪主であった場合は、生前に故人がお付き合いのあった方や、列席者の方にも送付します。ビジネス関係については、特に親しい方以外は送付しません。差出人は、夫婦連名でも、個人でもどちらでもかまいません。
喪中に年賀ハガキを受け取った場合には、松の内を過ぎたところで、「寒中見舞い」として、年賀状を欠礼したことに対しての文面を入れ、送付します。また、不幸が年末で、「喪中ハガキ」が間に合わない場合も、「寒中見舞い」を利用します。
「寒中見舞い」の文例や体裁については、インターネット上にテンプレートが沢山ありますので、そちらを参考にしてください。
東北大震災以降、喪中ハガキに変えて、「慶賀の言葉」を入れないで、年始に挨拶を送る「年始状」という考え方もあるようです。
喪中ハガキは、準備して作成するものではありません。突然の出来事で必要になるものです。あまり、あれこれ考えずに、シンプルで、一般的な文面を選び、印刷通販サービスなどを活用し、スピーディーに送り先に年賀状欠礼の挨拶を送付するのが基本です。