封筒の色・用紙・厚みの選び方

書類や手紙を郵送する際、封筒は受け手に最初の印象を与える大切なアイテムです。この記事では、封筒の用紙・色・厚みの基本と、それぞれの特徴や用途について解説します。

書類や手紙を郵送する際、封筒は受け手に最初の印象を与える大切なアイテムです。この記事では、封筒の用紙・色・厚みの基本と、それぞれの特徴や用途について解説します。
目次
ビジネス用途では、白・茶・青といった落ち着いた色が主流で、きちんとした印象を与えることができます。
個性的なメッセージを伝える場面やイベントの招待状などでは、ピンクやグレーなどのカラー封筒が用いられます。
白は清潔感があり、あらゆるビジネスシーンで使える万能色です。正式な書類を送る場合は、白色で少し厚めの封筒を選びましょう 。印刷の発色も良く、社名やロゴがくっきり映えるため、請求書や報告書、案内状などにも適しています。
茶封筒は強度がありコストも抑えられるため、社内資料や日常的な郵送に使われています。
カラーバリエーションが豊富な封筒は、受け取る人の記憶に残りやすく、イベントや販促にも活用できます。開封率アップを目的に、カラー封筒を使うケースもあります。
・青
信頼感や誠実さを演出できる青系の封筒は、ビジネス資料や会議資料の送付に最適です。水色などの明るい色合いは爽やかでクリーンな印象も与えるため、イベントの招待状や環境関連のキャンペーン案内にも適しています。
・ピンク
華やかで親しみやすい雰囲気を持つピンクは、結婚式の招待状や季節の挨拶状、ギフト用の封筒として人気があります。
・グレー
上品で落ち着いた印象を持ち、高級感を演出したい礼状や、格式を重視する企業向けの案内状にぴったりです。
・クリーム
フォーマルでありながら堅すぎない印象を与え、お礼状や個人宛ての丁寧な手紙など、温かみを伝えたい場面に最適です。
・緑
ナチュラルで安心感のある印象を与え、エコや自然志向の商品案内、健康食品の送付などに適しています。
白以外の封筒では、インクの色が封筒の地色に影響されるため、文字が読みづらくなったり、意図したデザインにならなかったりすることもあります。カラー印刷や特色インクを使う場合は、封筒の色との相性を事前に確認しておきましょう。
一般的な白色封筒です。白色で滑らかな表面を持つ厚手の紙です。デザイン性の高いオリジナルの封筒をイメージ通りの仕上がりで作成したい場合におすすめです。鉛筆やボールペンでの筆記性にも優れます。
※封筒の中身がやや透けてしまうことがございます。個人情報などを送る場合は白色透け防止加工紙(白)をご選択ください。
FSC認証を得た白色紙で、封筒裏面底部にFSCマークが入っています。
封筒の中身が透けにくく、個人情報などを送るのに適しています。
ペンや鉛筆での筆記性に優れた用紙です。ざらついた質感があります。
イラストや鮮やかな色を使ったデザインにおすすめです。表面がさらっとした感触です。
一般的な茶封筒で、カサカサした感触で、引っ張っても破れにくい強い紙です。
※封筒の中身がやや透けてしまうことがございます。個人情報などを送る場合は未晒クラフト紙(茶)をご選択ください。
クラフト紙よりも茶色が濃く透けにくい封筒。モノクロ印刷がおすすめです。地色がかなり濃いので、色の薄いインクには不向きです。
FSC認証を得たクラフト紙で、封筒裏面底部にFSCマークが入っています。
彩度の高い鮮やかな色調の封筒です。
※封筒の中身がやや透けてしまうことがございます。個人情報などを送る場合はソフトカラー透け防止加工紙をご選択ください。
やさしい印象の淡い色調の封筒です。
※封筒の中身がやや透けてしまうことがございます。個人情報などを送る場合はソフトカラー透け防止加工紙をご選択ください。
封筒の中身が透けにくく、個人情報を送るのに適したソフトカラー紙です。
ブルー、グレー、クリーム、ウグイス、アクア、ピンク、グリーンがあります。
色味はソフトカラー紙と同じですが、比較すると少し暗めです。
封筒の厚さは、用紙の「米坪(べいつぼ/g/m²)」によって決まります。これは紙1平方メートルあたりの重さを表す単位で、数値が大きいほど紙は厚く、しっかりとした質感になります。ただし、紙の種類によって密度が異なるため、米坪(坪量)が同じでも紙の厚みが同じとは限りません。封筒の使用目的に応じて、適した厚さを選ぶことが大切です。
たとえば封入作業が多い現場では、軽量な封筒の方が扱いやすく、保管にも便利です。さらに、封筒と中身の合計重量で郵便料金が決まるため、軽い封筒を選ぶことで送料の節約にもつながります。
・約70g/m²
軽量でコストを抑えやすく、ビジネスでの大量発送や定形郵送などに多く使われます。若干の透け感があるため、機密性の高い書類の送付には注意が必要です。
・90g/m²
標準的な厚さで透けにくく、やや高級感もあります。郵送中の折れや破れを防ぎたい場合は、この厚さ以上を選びましょう。
・100g/m²以上
しっかりとした厚みと存在感があり、招待状や重要書類の郵送など、耐久性と高級感の両方を重視する場合に最適です。ただし、封筒自体の重さが増すため、郵便コストも高くなります。イベントの告知など、不特定多数に対して大量発送する用途には向いていません。