写真と情報で効果的なチラシのデザインを簡単に作る方法
チラシのデザインなのですが、極端に言うと、目立っていて、行きたくなる情報があれば反響が出ます。 工夫すればするほど、情報量がどんどんどんどん増えていき、何が言いたいのかわからなくなるケースもしばしば。 今回はシンプルなデザインで効果的なチラシの作り方をお伝えしたいと思います。 使用するソフトは何でも構いません。むしろ、どんなソフトでも作れるデザインなので、お試しください。
チラシのデザインなのですが、極端に言うと、目立っていて、行きたくなる情報があれば反響が出ます。 工夫すればするほど、情報量がどんどんどんどん増えていき、何が言いたいのかわからなくなるケースもしばしば。 今回はシンプルなデザインで効果的なチラシの作り方をお伝えしたいと思います。 使用するソフトは何でも構いません。むしろ、どんなソフトでも作れるデザインなので、お試しください。
目次
上記を効果的に伝えるデザインが反響や効果が出やすいチラシと言えるでしょう。
下のようなチラシは非常に簡単に作れて効果的なチラシです。
どうやってデザインを作れば良いかをレクチャーしたいと思います。
左のようなチラシはデザイナーしか作れないように思えますが、実はコツを掴めば自分でも作れてしまいます。
その順番とコツを説明していきます。
用意するもの
デザインがキレイかどうかは全体の分割にかかっているといっても過言ではありません。
デザインがキレイに見える比率というものが存在します。
それは、もっともアピールしている情報とそれ以外の分割です。
今回のもっともアピールしている情報というのは、「目をひく写真」のことです。
自分でチラシを作っている時に起こりやすいのは、最初に比率を決めずに作り始めて、入れたいものをたくさん入れると
全部の比率が同じになってしまって、結局何が言いたいのかわからなくなってしまうという状態です。
デザイン業界では、一般的にそういった状態のデザインを「幕の内弁当」と言います。
「幕の内弁当」なら、良いじゃないかとなりそうですが、メインのものが何かわからないというのは広告では良いことがありません。
なぜなら、広告は見たくない前提だからです。何でも入っているものよりも、○○が入っているという状態が好ましいのです。
さて、本題の全体の分割の仕方ですが、オススメは何パターンか存在します。
ちなみに、最初にお見せした焼肉屋のデザインは写真:その他情報が1.618:1の黄金比と呼ばれる比率で作っています。
黄金比とは、古代ローマ等の彫刻でも使われていた比率で、安定して見える比率と呼ばれています。
メインで目をひくものを最大比率でおいた後に、残りの情報をどのように分割するかが大切。
お弁当で言うと、ご飯スペースを取った後に、おかずをどのように配置するかということですね。
その場合、必ず見てもらわないといけない、アクセス情報を次に大きさを決めましょう。
電話番号、地図などを考えると大きめに確保してください。
基本的にはすべてのスペースが決まったら、後は詰め込んでいくだけです。
情報を埋めていくコツは、下から埋めていくこと。
人間の性で、上から埋めていきたくなるのですが、上から埋めていったことがある人はわかると思いますが、
なぜか一番下のスペースがまったく空いていないなんてことになります。
なぜなら、上に入れる情報の方が入れたい情報であることが多いので、スペースを多く取っていきます。
あれも入れなきゃ、これも入れなきゃということで、いろいろと入れてしまい、気づいたら一番最後に入れる「アクセス情報を入れるスペースがない!」なんてことになりかねません。
アクセス情報はチラシを配布する上で必ず入れなければいけない情報です。
最初に入れて、デザインを安定させましょう。
関連する情報はなるべく近くに配置するのがポイント住所と地図、社名と住所と電話番号など。
視認性を上げるためにも、電話番号を大きくするのがコツです。
また、電話をした時に何をして欲しいかというのを書くのも◎。
最近はURLを書いているケースも多いですが、手打ちするのが大変なので、基本的には店舗名で検索されるので、
特殊な検索方法をして欲しい場合以外はURLを入れなくても大丈夫です。
公式ホームページがあるのをアピールしたい時には、URLを入れるのもありです。
メイン画像を配置する上で非常に重要なのは、選ぶ写真とトリミングです。
2つの写真を見比べてみるとわかりますが、中心に置いているものが違います。
左の写真は全体の炭火焼の火鉢を写しており、右の写真は焼き物のホルモンを写しています。
2つは同じ写真なのですが、トリミング(切り取り)の仕方で印象が大きく変わります。
今回は、炭火焼をアピールしたいと思っているので、左側の写真を使います。
写真を選ぶコツは、写真が何を表しているかということを意識して選ぶこと。
よく、撮影した写真を全体写して使うケースが多いと思いますが、切り取ることで別写真並みの効果を得ることができます。
また、トリミングは大胆にやるのもコツ。
中途半端に大きくするぐらいならば、ぐぐっとよってしまいましょう。
昔の写真デジカメだと、アップにすると写真がぼやけてしまうケースが多かったですが、最近のデジカメは非常に高解像度なので、アップにしても大丈夫なケースがほとんど。
むしろ、スマートフォンで撮った写真でも使えるレベルです。
写真を配置した後にキャッチコピーを配置するのが、ポイントです。
なぜならば、写真に勝る目立つキャッチコピーを書くのはなかなか難しいからです。
言葉は言ったことしか伝わりませんが、写真はお店の雰囲気やお肉の大きさ、トングで焼くんだななど、伝える情報が非常に多いです。
なので、写真を非常に大切にすることをお勧めします。
キャッチコピーの配置なのですが、ベストは写真の白い隙間に配置するのがベスト。
2つを見比べてもらえばわかりますが、左側の写真は白地がありキャッチコピーを置いたら非常に収まりが良いです。
しかし、写真の迫力やライブ感を考えたら、右の写真の方がよりインパクトがあります。
右の写真は白地が無いので、無理やり白地を作ってそこにキャッチコピーを置いた形になります。
基本的には写真の迫力の方がキャッチコピーを凌駕しますので、写真を選んでから、キャッチコピーをどうやっておくかを考えましょう。
最後にその他の情報を置きましょう。
キャッチコピーの説明文は必ずキャッチコピーの近くに配置します。
また、それ以外の情報はもし、スペースに対して多すぎたら、入れないという選択肢も考えてください。
一通り情報を配置した後は、整えることが非常に大切です。
整えるポイントは3つ
●情報の端が揃っているか
情報がグリッド上に配置されていれば、基本的には綺麗なデザインに見えます。
どういうことなのかを図で解説しましょう。
グリッドが無いのを先に見ると、なんとも思わないかも知れませんがグリッドがあったものを見てから見ると、すごくずれているのが気持ち悪いと思います。
こういった、細かい気持ち悪さを取っていくのが、デザインを整えるという作業なのです。
あと、もうひとつ気になるのが、情報を置いた感がします。
これは特にデザインされずに情報を置いただけの状態のデザインはすべてこう見えます。
情報を置くことは大切なのですが、実はその後の整えることや装飾することが非常に大切で、デザインの良し悪しはそこで決まるといっても過言では無いでしょう。
今ですとすべてが文字情報なので、それぞれの情報に区切りをつけることにしました。
後はすべてくくって完成です。
なぜ、チラシの全体を囲ったかというと、実はここにデザインの法則が存在します。
「4隅のうちの3つをおさえる」という法則です。
紙があった時に、4隅が空いていると、落ち着かないというのがあります。
ちなみに4隅のおさえ方はいくつかありまして、帯を引く、ロゴを置く、写真を敷くなどいろいろあります。
今回のチラシは上の2つの隅は写真を置いてあるのでおさえられていますが、下の2つの隅はおさえられていないので、全体を囲うことでおさえることにしました。
写真は隙間を空けずに、前面に置くと落ち着いて見えるのは4隅がおさえられているから良く見えるのです。
デザインはいろいろな法則がありますので、意識するととても素敵なデザインができるようになりますよ。
写真と情報で効果的なチラシを作る方法はいかがでしたでしょうか。
チラシというと、「作るのに時間がかかる。」「パワーがかかる。」「どのように作ったら良いかわからない。」となってしまうかも知れませんが、実は簡単に作る方法があるのを理解していただければ幸いです。
世の中のチラシは実は簡単にできていたりします。
工夫するポイントは写真の選定などに力を入れたりする方がより効果が改善することができたりします。
デザインはササッと作ってしまって、そういったところを工夫する時間を取りましょう。
また、デザインは一度作ったら終わりではなく、いろいろと試すことが大切です。
写真を変えたり、キャッチを変えたり、掲載するメニューを変えたり。
工夫を続けることでチラシの反響がどんどん良くなります。
とある会社さんでは、反響が5倍以上になったケースもあります。
制作は簡単に、工夫は気合を入れてとメリハリをつけて、反響アップしましょう。
チラシはきっとあなたの商売を変えてくれるはずです。