これからも成果を出し続けるためのアウトバウンド型集客方法
最近耳にするようになった単語が「アウトバウンド」「インバウンド」ですよね。言葉は新しくても中身は以前からあるものなので横文字苦手なんて言わずに、「アウトバウンド」「インバウンド」についてその基本となる考え方を身につけましょう。 ここではまず「アウトバウンド」、アウトバウンド型集客について紹介します。そのメリット・デメリットを学んで成果の出る集客を目指しましょう。
最近耳にするようになった単語が「アウトバウンド」「インバウンド」ですよね。言葉は新しくても中身は以前からあるものなので横文字苦手なんて言わずに、「アウトバウンド」「インバウンド」についてその基本となる考え方を身につけましょう。 ここではまず「アウトバウンド」、アウトバウンド型集客について紹介します。そのメリット・デメリットを学んで成果の出る集客を目指しましょう。
アウトバウンド型集客は何も新しい手法の集客方法ではありません。最近主流となりつつあるインバウンド型集客に対する言葉として、従来の集客方法をアウトバウンド型と呼んでいるのだと考えてください。
その昔ながらの集客方法とは、お客様もしくはこれからお客様になってくれそうな人たちに対して企業側からアプローチをする集客方法です。例えば展示会や電話営業、そしてマスメディアに依頼するポスティング・新聞折込広告もアウトバウンド型の集客になります。
企業側からどんどん外に向けてアプローチをしていくことから「PUSH型」のマーケティング戦略とも呼ばれます。とにかく多くの人にアプローチすることが重要で「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ではないですが、どれだけ幅広くアプローチできるかがアウトバウンド型集客のポイントになります。
アウトバウンド型集客は「知ってもらうこと」が何よりも重要で、そのためにとにかくお客様になってくれそうな人も、そうでない人も追いかけることになります。こっちを振り向いてもらえるまで追いかけ続けます。
しつこい訪問販売もアウトバウンド型集客のひとつです。印象としてはあまりいいものではありませんよね。必要でないものを売りつけられるような感覚に嫌悪感を持つ人もいるかと思います。これがアウトバウンド型集客の最も悪い例です。正しく使えばアウトバウンド型集客でも成果を出すことは可能です。
アウトバウンド型集客のメリットのひとつは、過去の統計から確率論的にどれだけ訴求すればどれだけの成果が得られるかがわかるということです。同じ手法で過去に1000回のアプローチをして5回の成果が出たとすれば、今後も同じような結果が出ます。
このことから予算を立てやすくなります。テレビCMを出すにしても、どの時間帯にどれだけ流せば成果があるのか、どの雑誌にいつ出せば成果が出るのか、すべて過去の統計から導くことができます。
そしてもうひとつ、短期間ですぐに結果が出るというのもメリットのひとつです。マスメディアによる広告は一度に多くの人に知ってもらえることは容易に想像できます。トーク番組で有名人が「これいいんですよ」なんて紹介したら、その瞬間から売上は大幅にアップします。
その反面、アウトバウンド型には大きなデメリットもあります。最大のデメリットはお金がかかるということです。予算をかければかけるだけ商品や企業について知ってもらうことができるのですが、お金がなければ何もできないわけです。
多くの人に情報を配信することでアンチを作りやすいというデメリットもあります。お客さまにしてみれば欲しいわけでもないものを延々と勧められるわけです。時間の無駄ですし、欲しいものを自分で選ぶことのできる時代になっています。アウトバウンドを「押し付け」と感じる人が少なからず存在します。そう感じた人は商品や企業に対して悪いイメージを持ち、アンチ化していく可能性があります。
世の中の流れは間違いなくアウトバウンド型集客からインバウンド型集客へと変わりつつあります。それでもアウトバウンド型集客がこれからなくなるわけではありません。アウトバウンド型集客は何よりもその即効性の高さが魅力的です。
ただし基本的にはアウトバウンド型集客とインバウンド型集客を併用していくことになります。雑誌に広告を掲載するにしても、これまでのように商品を掲載するだけではなく、その記事を読んだ人にとっての「困った」を解決するための手段のひとつとして自社製品を紹介するといった、記事とのタイアップなどが求められます。
テレマーケティングにしても以前のように押し付けるものではなく、「困ったことはないですか?」と相談に乗る形でのコミュニケーションが必要になってきます。インバウンド型集客の手法をアウトバウンド型集客の中に取り込むことでアウトバウンド型集客はこれまで以上に効果を発揮することができるようになります。
アウトバウンド型集客でこれから求められるのはお客さまとのコミュニケーションです。こちらから出向いて(PUSH)してお客さまの「困った」を引き出す(PULL)を行うために必要なのはお客さまと対話することです。そこは昔ながらの営業手法が役立つ世界です。
そういう意味でもアウトバウンド型集客がなくなることはありませんが、その形は時代とともに変わっていくことになるのも間違いありません。
マーケティングの主役を徐々にインバウンド型集客に奪われつつあるアウトバウンド型集客ですが、アウトバウンド型集客がマーケティングにおいてなくなることはありません。形を変えながらも必ず必要とされるマーケティング手法です。
もう過去の手法だから学ぶことはないなんて思わないようにしてください。インバウンド型集客の人気が高まってきた次の時代に求められるのはインバウンド型集客とアウトバウンド型集客の融合です。そのときになって「アウトバウンド型集客ってなんだよ」とならないようにしっかりアウトバウンド型集客の基礎を身に付けておきましょう。