インパクト大の「5文字以内」で作られたキャッチコピー
短くテンポのよいキャッチコピーは、第一印象の強さという点で、これほど強力なものはありません。それが「5文字以内」で作られた時、どれほどのインパクトが生み出されるのでしょうか。多くの人に長い間親しまれてきたキャッチコピーを知り、受け入れられる理由を考えてみましょう。
短くテンポのよいキャッチコピーは、第一印象の強さという点で、これほど強力なものはありません。それが「5文字以内」で作られた時、どれほどのインパクトが生み出されるのでしょうか。多くの人に長い間親しまれてきたキャッチコピーを知り、受け入れられる理由を考えてみましょう。
誰もが一度は耳にしたことがあるこのフレーズは、言わずと知れた大手菓子メーカー・ロッテのキャッチコピーです。聞いただけで、チョコレートの甘さや、お菓子を食べたときの満足感がよみがえります。「甘いものを食べたくなってきたな」と感じる人もいるでしょう。考案はなんと、ドリフターズのメンバー・仲本工事さんのお母様だそうです。たまたまロッテのキャッチコピー募集に応募したところ、採用されたとのこと。もはや社名と並ぶ存在感のキャッチコピーが、公募だったとは驚きですね。
宮崎駿監督作品『もののけ姫』のキャッチコピーです。たったの3文字ですが、作品の強いメッセージ性と、重厚なテーマが伝わってきます。このキャッチコピーが生み出されるまで、コピーライターの糸井氏とジブリスタッフの間で、何度も議論が交わされました。没となった案はなんと約50個にもなるそうです。キャッチコピーも作品の宣伝として欠かせないという、妥協しないプロの姿勢を伺い知ることができます。
平成ゴジラシリーズの最終作となった『ゴジラvsデストロイア』のキャッチコピーです。ゴジラが死ぬという衝撃的な情報に、ファンは一刻も早く内容を知りたくなりますが、詳細については上映まで一切明かされませんでした。制作スタッフには、結末について徹底的な緘口令が敷かれていたそうです。観客を巻き込みつつ、作品の魅力を底上げするキャッチコピーは、もはや作品の一部と言えるでしょう。
秀逸なキャッチコピーは、どんな詳しい説明よりも商品や企業のイメージを印象付け、興味を持ってもらうことができます。それほどの効果を及ぼすキャッチコピーを、たったの5文字で表現する技術には、驚くばかりです。