中綴じ製本のページ数と選び方ガイド

中綴じ製本の適正ページ数や数え方、限界ページ数とその選び方を詳しく解説。さらに、ページ数が多い場合の代替製本方法についても紹介します。冊子製本のポイントを押さえたい方におすすめのガイドです。
中綴じ製本の適正ページ数や数え方、限界ページ数とその選び方を詳しく解説。さらに、ページ数が多い場合の代替製本方法についても紹介します。冊子製本のポイントを押さえたい方におすすめのガイドです。
目次
中綴じ製本は、冊子を二つ折りにして中央をホチキスや糸で綴じる製本方法です。このため、使用できるページ数には特定の制限があります。一般的には、8ページから48ページ程度が中綴じ製本に適しているとされています。この範囲を超えると、冊子が開きにくくなったり、製本が不安定になる可能性があります。
中綴じ製本では、用紙を二つ折りにして綴じるため、1枚の用紙で4ページが作成されるのが特徴です。例えば、4枚の用紙を使用すると16ページの冊子が作成されます。
この製本方法は比較的低コストで、他の製本方法に比べて軽くてかさばらない性質もあるため、カタログやパンフレット、案内冊子など、ページ数が少なく簡潔に情報をまとめたい場合に最適です。
ただし、紙の枚数が多すぎるとホチキスの針が通りづらくなったり、きれいに二つ折りにできなくなるなどするため、製本可能なページ数には上限があります。そのため用途に応じて適切なページ数を選ぶことが重要です。
中綴じ冊子では、総ページ数を4の倍数にする必要があります。これは用紙を二つ折りにして綴じる構造上の制約です。たとえば、1枚の用紙を折ると4ページ分が作られるため、8ページや16ページといった単位で設計する必要があります。ページ数を数える際には、表紙(表1)、表紙の裏面(表2)、裏表紙の裏面(表3)、裏表紙(表4)も含めて計算します。この数え方を誤ると、印刷時に不要な白紙ページが生じたり、設計に不備が出る可能性があります。また、ページを増やしたい場合には、4ページ単位で増減する必要があるため、事前にレイアウトをしっかり設計することが大切です。
中綴じ製本の限界ページ数は、一般的には48ページ程度とされています。用紙の厚さが薄い場合は64ページ程度まで可能な場合もありますが、それ以上になると製本が不安定になりやすく、冊子全体の耐久性が損なわれます。
・用紙が重なりすぎることで冊子が厚くなり、ページをめくりづらくなることがあります。また、綴じ部分に過剰な負荷がかかるため、製本の強度が低下する可能性があります。このため、ページ数が多い場合には、無線綴じなどの別の製本方法を検討することが必要です。
中綴じ製本では対応しきれないページ数の場合、無線綴じやリング綴じ・バインダー式が代替案としてよく選ばれます。
・ページ数が多い冊子に適している。
・各ページを糊で背表紙に接着するため、安定感がある。
・ページの取り外しや追加が可能。
・具体例: 更新頻度の高いカタログやメニュー。
製本方法を選ぶ際には、冊子の使用目的、予算、見た目の仕上がりを総合的に考慮することが重要です。