訂正シールで失敗しない方法
印刷は大量複製の技術と言われていますが、原稿にミスがあれば、大量に間違いが流布される恐れがあります。このようなミスが発生しないように、原稿を確認することが大事なのですが、それでもミスは発生します。そんな時便利なのが、訂正シールです。
印刷は大量複製の技術と言われていますが、原稿にミスがあれば、大量に間違いが流布される恐れがあります。このようなミスが発生しないように、原稿を確認することが大事なのですが、それでもミスは発生します。そんな時便利なのが、訂正シールです。
訂正シールは大きな物であれば、それほど難しくありませんが、よくあるのは、見出しや、大きな文字ではなく、本文などの細かな文字が多いと思います。もともと、校正で見落とす位ですから、目立たない比較的小さな文字が中心です。
訂正シートも前後、左右に文字や、画像がなければ良いのですが、文章の途中などの場合は位置合わせがかなり難しくなります。
訂正シールは市販の台紙でも販売されていますが、小さい物でも5mmx40mm程度で、それより小さい場合は、シールをカットするしかありません。時間があれば、オーダーメイドで作成するのをお薦めします。
訂正シールを正確に貼るために大事なのは、貼り付け面の埃やちり、油分などをきれいに除くことです。次に貼り付け作業ですが、台紙から剥がして作業を行いますが、小さな訂正シールの場合はピンセットなどを利用して、正確に位置決めをしてください。
糊にもよりますが、最初は仮決めして、確定したらしっかり貼り付けましょう。ぴったり接着させるために、スキージと呼ばれる、ゴムヘラのついた工具を使って、しっかり接着すれば万全です。冷蔵用の訂正シールは常温で貼り、24時間程時間を置くことで、しっかり接着されます。
大きな訂正シールを利用する場合は、台紙からシールを1/3程度剥がし、台紙を180度折り曲げて、位置決めをしてください。
位置が決まったら、剥がした台紙の真ん中を強く押さえることで、固定されますので、台紙を少しずつ剥がしながら、後を追う形で粘着させていきます。シールの中に気泡が残らないようにするのがコツです。
あなたは、台紙から剥がしたシールをそのまま貼っていませんか?シールなどを貼る方法にはドライ工法とウェット工法の2種類があります。
ドライ工法は台紙から剥がしたシールを直接貼りますので、時間的には手間がかかりませんが、一回貼ると、修正がきかないので、失敗の確率も高い手法です。粘着力は強いので安心ですが、埃やちり、気泡などで不具合も出やすいのがドライ工法です。
一方ウェット工法は霧吹きや、切手の糊に水をつけるスポンジの入った道具、通称スポンジパットなどを使って、シールを濡らします。次に、目的の場所に張り込みますが、この時点では、修正が可能なので、失敗が防げます。
ただし、欠点はシール及び粘着対象の双方が水分で濡れしてしまいます。濡れた部分の裏が変色したりすることもあるので、実際に利用可能か、試してください。また、濡れた部分を乾かすために、時間がかかること、貼った後、重ねて保存することができず、時間もかかることが欠点です。
濡らす水は、微量の洗剤で薄めると、洗剤に含まれる界面活性剤の力で、汚れを落とし、急激に粘着することを防ぐことができます。また、仕上げにはスキージと水分を吸収するためにキッチンペーパーを利用してください。
訂正シールを利用する状況にはなりたくないのが本心ですが、ミスを発見した以上修正が必要になります。このような局面では、得てして時間がなく、あせりがちですが、準備をしっかりすることで、最上の結果を得ることができます。
今回はドライ工法、ウェット工法の2つの紹介をしましたが、実際に施工をする時には、説明書などを読んで、最適の方法を選んでください。いくつか事前に試して、工法を選ぶことをお薦めします。