値札の作り方って簡単なの?
※ラクスルでは商品タグの印刷は取り扱いがございませんのでご注意ください。
値札のない小売店があるとしたら、消費者は何をベースに商品購入をしたら良いのでしょう。古くは、正札とも呼ばれた「値札」「プライスカード」は小売店にとって、なくてはならない消費者とのコミュニケーションツールです。 最近は電子POPや電子値札なども普及しはじめましたが、まだまだ、紙の値札は健在です。
今回は値札の作り方について見ていきます。
※ラクスルでは商品タグの印刷は取り扱いがございませんのでご注意ください。
値札のない小売店があるとしたら、消費者は何をベースに商品購入をしたら良いのでしょう。古くは、正札とも呼ばれた「値札」「プライスカード」は小売店にとって、なくてはならない消費者とのコミュニケーションツールです。 最近は電子POPや電子値札なども普及しはじめましたが、まだまだ、紙の値札は健在です。
今回は値札の作り方について見ていきます。
値札はお客様に商品の価格を伝える、重要なツールです。お店の中の値札が統一されたデザインで、整然としていれば良いかというと、これまた異論がでてきます。
お店にとっては、商品の中でも、優先して売りたい商品が存在します。売りたい商品は値札のサイズを大きくし、特売のマークやPOP的な要素を加えて、お客さんの目にとまるようにします。
また、ストアコンセプトをもとに、品揃えや店舗デザイン、陳列方法を連動させ、商品を視覚的に演出して、売り上げに結びつけていくビジュアルマーケティングでも、値札は重要なツールに位置づけられます。
それでは具体的に値札を作るにはどのようにしたら良いでしょうか。小売店によって商品数が異なりますが、商品数の多い小売店では、システマチックに制作体制を整える必要があります。
反対にそれほど商品数の多くない小売店では、手作り的な値札がお店の個性を表現します。
値札に特別決まりはありません。お客様に価格を正確に伝えることができれば、基本機能としては合格です。色々な素材やツールを利用して、お店なりの値札作りにトライしてみても良いと思います。
例えば、「荷札」を利用して、値札を作成してはいかがでしょうか。若い人には、新鮮な感覚で捉えていただけるかもしれません。ぜひ新しい発想で値札作りに取り組んでください。
それほど沢山の値札を作る必要がない場合は、手書きで作成し、PCを利用して、制作することもできます。プライスカードの台紙シートが市販されているので、検討してみてください。
デザインに当たっては、台紙メーカーが提供しているフリーソフトが利用できるので、レディーメードでもある程度のレベルの値札を作成することができます。
台紙にプライスカードと記載されていなくても、名刺用などの用紙を利用することもできます。ラクスルでも、シール印刷を利用してプライスカードを制作できます。
また、インターネットで「プライスカード」で検索すると、沢山のテンプレートがヒットするので、お好みのテンプレートを検討してください。
雑貨のように、商品一つ一つに値札を付ける場合は、シール値札を利用します。また、ファッション製品などでは、糸やタグピンなどを使います。
最近は、バーコードが普及してきたので、値札にかえて、バーコードを読み取ることで会計もスムーズになりました。値札は商品コーナーに1つ用意すれば対応できるようになってきました。
値札を検討する上ではPOPとの関係を整理した方が良いかもしれません。POPは、米国でたばこ販売店におかれた、インディアンの広告塔が元祖だといわれています。日本でも、以前は薬屋さんに佐藤製薬のサトちゃんが飾られて、子供たちに人気でした。
POPは、店頭販売からセルフ販売に移行するプロセスで、対面販売にかわる販促手段として登場しました。日本でも80年代、メーカー主導のチェーン展開の中で、大型のPOPが輝きをました時代がありました。
最近では、本屋さんの手書きPOPが、売り上げ効果に結びつき、話題になっています。
値札を単に価格訴求のツールとして位置づけるのではなく、お客様とのコミュニケーション媒体として捉えれば、POPの要素を加えた値札は十分成立します。ぜひ、ご自分の商売のベースで値札のあり方を検討してください。
「エブリデイロープライス」という発想でいけば、値札の変更はそう頻繁にはありませんが、市場価格や季節価格に敏感な小売店にとって、価格は毎日変化し、値札の差し替えも頻度が多くなります。
このような小売店では、手作業では対応できないので、値札制作をシステムとして捉え、ラベルプリンターの導入や電子化で対応するか、パートナー企業と連携する必要があります。
小売店にとって、価格政策は、基本戦略で、値札の位置づけも、その中でポジショニングをしていく必要があります。売り場全体のコンセプトやビジュアルマーチャンダイジングの観点から、見直しをしてみたらいかがでしょう。