商品パッケージに欠かせないバーコードは、どれくらいの大きさで作ったらいいの?
※ラクスルでは可変バーコード印字のオプションは承っておりませんのでご注意ください。
バーコードは1980年代に日本で普及し、今では、パッケージ商品や、自動車の部品、宅配便の伝票など、幅広い使用用途に普及しています。バーコードによって、業務の効率化や、マーケティングへの貢献が期待されています。
今回はバーコードの作成について見ていきたいと思います。
※ラクスルでは可変バーコード印字のオプションは承っておりませんのでご注意ください。
バーコードは1980年代に日本で普及し、今では、パッケージ商品や、自動車の部品、宅配便の伝票など、幅広い使用用途に普及しています。バーコードによって、業務の効率化や、マーケティングへの貢献が期待されています。
今回はバーコードの作成について見ていきたいと思います。
日本では、商品コードとしてはJANコードが規格として制定されており、国番号(2or3桁)、メーカー番号(5or7桁)、商品アイテム番号(5or3桁)にチェックデジット(1桁)で構成されています。
チェックデジットは、国番号、商品アイテム番号にもとづいて、自動的に計算され算出される数字で、この数字とバーコードから計算される数字が合致することで、正確な読み取りが行われたことを証明します。
その他に、独自に制定できるインストアコードなどが普及しています。最近では2次元バーコードなども出現しており、最も安いデジタルツールとして、生活の様々な場面で利用されています。
導入期には、機器の性能などの関係で、用紙に印刷したバーコードが読めないといったクレームもあったようですが、最近は印字機・リーダーともに性能が向上し、かなりスムーズに読み取ることができるようになりました。
JANコードのバーコードの基準サイズは37.29mmX22.86mmで、数字を含む場合は、縦が25.93mmになります。基準サイズの0.8倍から2.0倍のサイズを読むことができます。さらに日本の場合、基準サイズをベースとして、高さのみ25.93までカットすることができますが、日本のみの規格のため、海外では利用できません。
企業間の物流に利用される標準物流コード(ITF)は、国際標準で、基本サイズは152.4mmX41.4mmとなっており、横幅のみ0.625倍~1.0倍が認められています。
黒線と白線は、それぞれ幅の広さによって、NB(ナロウバー)、WB(ワイドバー)、NS(ナロースペース)、WS(ワイドスペース)と呼ばれ、ナロウとワイドの幅は、1:2~1:3になっていることが条件です。
線幅を細くすると、バーコードが小さくなり、桁数の多いバーコードを印字できますが、バーコードリーダーの読み取り深度が浅くなり、印字プリンターに精度が求められます。
反対に線幅が太いと、バーコードリーダーの深度が深くなり、印字プリンターはドットプリンターなどでも印字することができます。シールやラベルなど、印字するスペースに合わせて、サイズを決めてください。
左右の余白は「クワイエットゾーン」と呼ばれ、この幅に余裕がないと読み取りできません。通常、ナローバー(縦線0.33mm)の10倍以上必要とされます。また、スタートとラストのキャラクターはバーコード毎に決められています。このバーがバーコードリーダーの枠に収まることで、読み取りが可能になります。
自社で初めてコードを利用する場合は、一般社団法人流通システム開発センターに事業者コードの登録申請をする必要があります。商品アイテム番号は企業内で独自に決めることができますが、しっかりした管理が必要です。
商品アイテム番号は商品名、容量、包装サイズ、味覚、色、素材、香り、販売単位が異なる場合は、全て別の番号をつける必要があります。最後のチェックデジットは、計算式が用意されていますが、センターのホームページ上で自動的に算出することができます。
バーコードは以前に比べて、機器性能の向上もあり、印刷や読み取りの精度は向上していますが、まだ、機器によって課題もあるようです。自社で印字する場合はハードメーカとの情報交換を密にし、外部に依頼する場合は実際のPOSでのチェックができることを確認する必要があります。