国内外の有名企業に学ぶキャッチコピーの極意

グローバル企業の秀逸なキャッチコピーは、シンプルで力強いものが目立ちます。一方で日本の名作と呼ばれるキャッチコピーは、あえて言葉を重ねることで成功しているものが少なくありません。今回は、短く鋭いグローバル企業の事例と、あえて長くすることで共感を生む日本企業のストーリー型事例をご紹介します。

グローバル企業の秀逸なキャッチコピーは、シンプルで力強いものが目立ちます。一方で日本の名作と呼ばれるキャッチコピーは、あえて言葉を重ねることで成功しているものが少なくありません。今回は、短く鋭いグローバル企業の事例と、あえて長くすることで共感を生む日本企業のストーリー型事例をご紹介します。
目次
世界中で認知されている企業は、言語や文化の壁を超えて一瞬でイメージを伝えるために、簡潔かつ強烈なコピーを掲げる傾向があります。

以下の、食品・外食企業のコピーは、商品イメージと企業理念が一貫しているのが特徴です。
– Obey your thirst.(渇きに従え):
スプライトの事例です。炭酸の爽快感という商品価値と、「自分の本能に忠実であれ」というメッセージが一致した、キャッチコピーの模範といえます。
– It’s finger lickin’ good.(指まで舐めちゃう美味しさ) :
ケンタッキーフライドチキンのコピーです。味に対する並々ならぬ情熱が、この短い一文に凝縮されています。
– i’m lovin’ it(私のお気に入り):
マクドナルドの事例です。いつでも身近な存在であろうとする企業の姿勢が、親しみやすい言葉で表現されています。

スポーツやアパレルのブランドは、機能性以上に「企業の姿勢」を語ることで消費者の心を揺さぶります。
– JUST DO IT.(とにかくやろう):
ナイキのこの言葉に勇気づけられた愛用者は、世界中に存在します。後発から世界最大のブランドへ成長した、同社の挑戦的な文化が滲み出ています。
– Impossible is nothing.(不可能はない):
アディダスのキャッチコピーは、スポーツに挑む人々を奮い立たせる重みのある言葉です。ドイツメーカーらしい堅実さと、熱い情熱が同居しています。
– Quality never goes out of style.(良質は決して流行遅れにならない):
リーバイスの事例です。流行が激しく移り変わる現代において、100年以上続く老舗ブランドの信念が、深い説得力を持って響きます。

IT企業は、未来を切り拓くビジョンを提示することで、消費者の期待感を引き出します。
– Think different.」(違うことを考えよう) :
アップルが掲げたこの姿勢は、iPhoneなどの革新的な製品を生み出す源泉となりました。誰もが認める特別なブランドへと上り詰めた、同社の魂が宿っています。
– Your potential. Our passion.(あなたの可能性、私たちの情熱):
マイクロソフトのコピーには、ITの力で個人の可能性を最大化させようとする、業界を牽引するリーダーとしてのプライドが感じられます。
グローバル企業のコピーが「鋭さ」を重視する一方で、日本では物語性のある長いコピーが成功を収めるケースが多く見られます。
– 残念ながら、ドモホルンリンクルは初めての方にはお売りすることができません:
ドモホルンリンクルのこのキャッチコピーは、「商品を売りたい」という通常の広告概念を覆す言葉です。なぜ売ってくれないのかという疑問を抱かせつつ、納得して使ってほしいという誠実さと、品質への絶対的な自信を伝えています。
– 車窓に映った自分を見た。いつもより、いい顔だった:
JRのコピーです。この一文を読むだけで、旅の途中でふと窓を眺める自分の姿が鮮明に浮かびます。長いコピーには、サービスを利用した後の幸福な自分を具体的にイメージさせる力があります。
– 仕事を聞かれて、会社名で答えるような奴には、負けない:
リクルートの事例です。就職活動や仕事に悩む人の本音を突き、読み手をハッとさせることで、深い共感を生んでいます。
キャッチコピーの長さや表現手法は異なりますが、上で紹介したどのコピーにも共通しているのは「ただ情報を伝えるだけでなく、見た人の心を揺さぶっている」という点です。
企業の姿勢や信念を明確に表現できている言葉は、多くの人の心を掴みます。販促物を作成する際には、ぜひ、企業の姿勢や信念を明確に表現している「心を動かす言葉」の視点をぜひ取り入れてみてください。
ちなみに、看板やロゴなどの認知を目的とするなら「短く力強いコピー」を、チラシやパンフレットなどでじっくりと魅力を伝えたいなら「ストーリー性のある長いコピー」を検討してみるのが良いでしょう。