お客さまの心をつかめ!手書きポップの3つの効果
POPはコンピュータでサクサクっと作ってしまったほうが圧倒的に早いので経費削減につながります。それでもいま注目されているのは手書きPOPです。手書きPOPは作成に時間がかかりますが、時間をかけるだけの効果が確実に得られることを優れた販売者たちは知っているのです。そんな手書きPOPにどのような効果があるかを紹介します。
POPはコンピュータでサクサクっと作ってしまったほうが圧倒的に早いので経費削減につながります。それでもいま注目されているのは手書きPOPです。手書きPOPは作成に時間がかかりますが、時間をかけるだけの効果が確実に得られることを優れた販売者たちは知っているのです。そんな手書きPOPにどのような効果があるかを紹介します。
手書きPOPの効果のひとつは、紹介したい商品に気づいてもらえるというところにあります。買い物をしているときに、人間は目で商品を追っています。数ある商品の中から自分が買うべきものを見つけないといけないからです。ところが商品の中に「異物」としてPOPが紛れていると、そこに目が止まるのです。「なんだこれ?」と脳が反応してPOPを確認し、その対象商品に目をやるのです。POPがない場合に完全にスルーされるような商品でもPOPがあることで見つけてもらえるのです。以前はどんなPOPでもお客さまの目が止まっていたのですが、あまりにもPOPが増えすぎたことで、今度はお客さまの目はPOPそのものもスルーしてしまう習慣がついてしまいました。ただの印刷物の文字には反応しないのです。そこに手書きの読みにくそうなPOPがあると、脳はまたしても「異物」として手書きPOPに反応するようになります。しかも手書きは同じものが量産されていないので脳が手書きPOPに慣れてしまうことはありません。お客さんの目を止めるために手書きPOPは非常に効果を発揮するようにできているのです。どんな優れた商品も知ってもらわなければ購入にもつながりません。手書きPOPは「ここにあるよ、注目してね」のアピールになるのです。
誰でも知っている例えばカップヌードルや定番の缶コーヒーなどは手書きPOPの効果は薄くなります。それは手書きPOPには「特別」な感じを出す効果があるからです。どれだけ手書きPOPでカップヌードルのいいところを引き出そうとしても誰もが知っていて、しかも安定の味を提供している商品では特別感を出すことは出来ません。逆に生鮮食品のように味にばらつきのあるものや輸入品のように簡単に手に入らない商品、まだ誰もしらない認知度の低い商品に対して手書きPOPは絶大な効果を示します。手書きPOPはお客さまに「こだわり」を感じてもらうことができるのです。正確にはお客さまが勝手に「こだわっている」と感じてしまう効果があります。機械で打ち出された文字には味がありませんが、手書きは上手くても下手でも文字に味が出るのです。その味のある文字が商品に対して特別感を与えます。「これは普通とは違う」というイメージを手書きPOPは商品に与えてくれます。量産タイプのプリントアウトされたPOPではその特別感を出すことは出来ないのです。想像してみてください。手書きPOPで「◯◯農園の大根」と書いてある大根と、量産タイプのPOPで値段だけ書かれている大根。同じもの、同じ値段でも手書きPOPの大根のほうを手に取りますよね。これが手書きPOPの効果です。
手書きPOPの効果はわかっていても手間がかかるので実践していないお店や、商品名と値段だけ手書きPOPに書いているお店がほとんどです。でも手書きPOPの効果はもっとたくさんの可能性を持っているのです。手書きPOPに商品の説明を付け加えることでお客さまはさらに注目してくれます。もちろんありきたりなことを書いても意味はありません。お客さまが「おっ」と思うような情報を手書きで載せることでお客さまは足を止めて商品を見てくれます。サンマのPOPに「銚子産サンマ150円」と書くだけではなく、その下に「今朝水揚げされたばかりの新鮮なサンマを駆け足で持ってきました」と付け加えるだけで一気にそのサンマが気になりませんか?この追加の一言で注意しなくてはいけないのは売り込もうとしないことです。お客さまに情報を提供すること、知ってもらって興味を持ってもらうことが目的です。「買わなきゃ損」とか煽り文句は必要ありません。手書きPOPは販促ツールではありますが、お客さまへの手紙だと考えてください。お客さまに本当に伝えたいメッセージだけをしかも手書きで書けばお客さまの心をつかめないわけがありません。そこまでされるとお客さまは安心して買い物ができるようになります。手書きPOPはお客さまとのコミュニケーションツールなのです。
さまざまな効果のある手書きPOPですが、大事なことは売れるから手書きPOPにするという感覚を持たいないことです。店舗の戦略がそうであったとしても、実際に手書きPOPを作製する人は「お客さまのため」の気持ちをモテる人を選びましょう。手書き文字には人柄がにじみ出てきます。手書きPOPでお客さまの心をつかんで、お店の印象もいいものにしてもらいましょう。印刷POPもすぐにできるというメリットがあるので、上手に使い分けでお客さまに喜んでもらいましょう。