ラクスルの特長といえば、まず「誰でもラクに」印刷できるところ。プロのデザイナーさんでなくても、簡単にデータを作って入稿出来るように、ラクスルでは様々なデータに対応しています。
「専用のソフトが無い」「複雑そう」という声も多くありますが、心配は無用です！実は割と簡単です。プロ仕様のソフトからオフィス系ソフト、ラベル作成ソフトまでご自宅のPCにすでに入っているソフトで作っていただければOK。
ただ、やっぱり「デザイン」するとなると自信が無いという方も多いようなので、今回は常に多くお問い合わせをいただくワード・パワーポイントでのデザインデータ作成のコツをご紹介。今回は、ラクスルの特集を担当しているデザイナーからの助言も。デザインは、感性だけで自由にするもの！ではなく、守った方が美しく見えるルールや鉄則があるんです。
お店やサービスを紹介するパンフレットを作成するとき、伝えたいことをまず、整理しますよね。
「サービスの良さを網羅したい」「そうだ、新メニューも告知したい！」
せっかく作るなら、色々なことを乗せたくなってしまって、それぞれ目立たせたい！では、色を分けてみよう！
・・・ありがちな例なのですが、そうすると受け取る方はなにを見れば良いのか分からなくなってしまうものです。
デザインを作るときの鉄則として、ラクスルからの提案は、「使う色は、3色まで」。
まずは、サービスや訴求内容やターゲットを想定して、ベースのカラーとタイトルなどで使う強調するカラーを設定したら、最後に、サブタイトルなどに使う補色のカラーを決めます。
例えば、左図のように、白地に文字の色を３色で構成するなら、べースの文字には、落ち着いた濃紺、タイトルには少し明るいブルー、補色にオレンジ。王道ですが、見やすいデザインに仕上がります。
フォントもカラーと同様、書体もたくさん使ってしまいがちですよね。実は、それもNG行為なんです！
紙の制作物で美しいデザインを作るには、フォントは２〜３種類にまとめるのがおススメです。
変化を付けたいなら、同じ書体を白抜きにしたり、太さを変えたりバリエーションで変化をつけましょう。
ラクスル担当デザイナーは、いつも、メインの書体を決めたらそのファミリー書体（同じ書体名でのバリエーション）を使っています。また、欧文書体（アルファベット）と和文書体（日本語）の合う組み合わせをいくつか持っておくと便利です。例えば、windowsの標準フォントでしたら、「和文：平成角ゴシック 欧文：Myriadデザイン」は、なかなか相性が良いですよ。
デジカメで撮った画像、携帯で撮った画像、ロゴマーク、イラスト素材etc…使いたい素材をまずは手元に集めてみてください。次に、印刷後をイメージして、１つずつ実際使いたい大きさまで引伸ばしてみます。
すると、輪郭がぼやけてきたり、写真の目が粗くなってきませんか？
それが、いわゆる「解像度が低い」状態です。紙の印刷物に必要な解像度は、原寸で350dpi以上と言われています。
WEB上では72dpiでもキレイに表示されるので、WEBサイトで見ているときはキレイでも、紙に印刷した時には、ボヤっとした画像が並んでしまう場合があるので要注意です。
ほんの少しの気遣いでで、見え方は劇的に変わります。出来上がったデザインを見て、なんだかゴチャゴチャした印象だな、と感じたら、文字やカコミ、罫線の位置を確認してみてください。
始点、終点の位置がバラバラになっていませんか？そこで、オブジェクトをキレイに整列させてみましょう。
例えば、「文字は全て左揃えにしてみる」「カコミの大きさを揃える」「版づら（上下左右の余白）を揃える」など。
パワポやワードの標準の機能「オブジェクトの配置」でカンタンにできます。たったそれだけで、美しいレイアウトになるはずですよ！
★DTP用語まめ知識
カコミ…文字や写真を囲う四角形のこと。テーマを項目ごとにまとめる時などに役立ちます。言うならば、バッグの中のポーチのような役割。 版づら（マージン）…紙面の中で本文や画像などをレイアウトする範囲のこと。用紙の端から3〜5mmが適当です。この幅の大きさによって、見た目のイメージもかなり左右されます！
