長辺とじと短辺とじの違いとは?印刷するときの設定方法も解説!

"冊子や資料の製本で使われる「長辺とじ」と「短辺とじ」には明確な違いがあります。違いを理解していないと、ページの流れがちぐはぐになったり、最悪の場合は作り直しを要することもあります。 そこでこの記事では、それぞれの特徴、用途、そして製本時の設定方法を解説します。この記事を参考に、会社で作る冊子をきれいに仕上げられるようになりましょう。"

"冊子や資料の製本で使われる「長辺とじ」と「短辺とじ」には明確な違いがあります。違いを理解していないと、ページの流れがちぐはぐになったり、最悪の場合は作り直しを要することもあります。 そこでこの記事では、それぞれの特徴、用途、そして製本時の設定方法を解説します。この記事を参考に、会社で作る冊子をきれいに仕上げられるようになりましょう。"
目次
製本のとじ方には、大きく「長辺とじ」と「短辺とじ」の2種類があり、それぞれ読み方や使用シーンが異なります。
長辺とじとは、用紙の長い辺を閉じて製本する方法です。
ノートのように縦向きの冊子として使うこともあれば、横向きの冊子として、とじた長辺を上にして上下にページをめくる仕様にもできます。
縦型の冊子の場合、左側でとじるか右側でとじるか(左綴じ・右綴じ)を、文章の書き方(横書きか縦書きか)によって決めます。内容に応じて適切な方向を選択しましょう。
長辺とじは、以下のよう多くの読みものに用いられています。
・会社案内
・学校案内
・商品カタログ
・お店や商品のパンフレット
・企画書
・プレゼンテーション資料
短辺とじは、紙の短い辺をとじてまとめる方法です(便箋やのようなイメージです)。
内容に合わせて、右向き、左向き、または縦向きなど、とじる方向を選びます。
縦向きで短辺をとじる場合、裏面のデザインを表面と逆向きに配置する必要があります。裏面を逆さまにしておかないと、めくった際に文字や図が上下逆さまになってしまうためです。製本後の仕上がりを考慮し、あらかじめどの向きでめくらせたいかを決めてデータを作成しましょう。
短辺とじは、絵をきれいに見せられる効果があります。また、書き込みしやすい形状のため、下記のようなものに使われています。
・絵本
・便箋
・メッセージカード
多くの冊子やビジネス文書で長辺とじが選ばれています。
理由は「読みやすさ」と「扱いやすさ」の2つです。
長辺とじがよく使われる理由の1つ目は、読みやすさです。長辺とじは、縦書きと横書きのどちらにも使われます。どちらの書き方であっても目線の移動が少ないため、かなり読みやすいのです。
長辺とじは、縦書きが主流であった日本語の表記に合うとじ方だといえます。日本語の書籍などにもよく使われており、読者にとってストレスを感じにくいスタイルであるからです。
また、図を入れて分かりやすく解説したとしても収まりがよく、スマートなデザインにできるため多用されています。
長辺とじの大きな特徴は、扱いやすいことです。
長辺とじは長い辺をとじているため、短辺とじと比較すると丈夫になり、耐久性が高くなります。手で持った際にも軸がしっかりするため安定感を得られるでしょう。文庫本サイズであれば、片手でも安定して持てます。
また、長辺とじは短辺とじと比較すると、ひらいても邪魔になりにくいのも特徴のひとつです。縦横比が白銀比(1:1+√2)に近い比率とされているため、人間の視覚においても美しいと判断されやすいものなのです。

長辺とじの印刷設定の3つの注意点について解説します。
まずは、プリンタードライバー設定で、出力したい用紙サイズと、「縦」か「横」かの向きを設定します。
長辺とじ・短辺とじに関わらず、とじる部分を起点として、文字が正しく印字されるかを確認します。
特に、「横方向の長辺とじ」と「縦方向の長辺とじ」では、文字の配置が裏表逆になります。プレビュー画面で出力イメージを確認しておきましょう。
次に、コピー機やプリンターの設定画面で、とじる方向を選択します。とじる方向を間違えると、冊子が逆さまになるため注意が必要です。
・両面原稿を冊子にまとめたい場合の設定
両面⇒両面
・片面原稿を両面印刷にする場合の設定
片面⇒両面 長辺綴じ原稿 または 片面⇒両面 短辺綴じ原稿
最後にとじしろの設定をコピー機でチェックしましょう。とじしろを付けたい場合は「とじ方」または「とじしろ」で設定してください。メーカーによってこの表記は変わります。
標準設定の場合は、文書が中央にあります。「+」を押すと右方向に、「-」を押すと左方向に文書がずれます。
どのくらいの幅でとじるかによって、確保するとじしろが変わります。設定が完了したならば、OKを押して印刷をはじめてください。
取引先やお客様に向けたパンフレット、会社案内など、高い品質が求められる冊子を作る場合は、プロの業者に作成を依頼することをおすすめします。
プロに依頼すれば、以下のようなメリットがあります。
①品質の確保
裏表の印字ズレや、意図しないデザインの失敗を防ぎ、きれいにデザインされた仕上がりになります。
②デザイン性の向上
デザインテンプレートが豊富に用意されているため、自社のロゴや情報を載せるだけで、見た目も美しい冊子が手軽に作成できます。
③安心感
面付けや製本方法など、複雑な専門知識が不要になります。
ラクスルでは法人様向けのサービス資料や、販促業務にてご活用いただいている企業様の事例をご覧いただけます。
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