年賀状は遅れても返事をしよう!基本知識やマナー、例文などを理解しよう!
送っていない方から年賀状が届いた場合には、送り返すのが一般常識です。ただし返事をする時期によっては、その形式を変えなければなりません。 このように年賀状の返事を送る際はさまざまな注意点があり、失礼のないようにポイントをおさえておくことが大切です。当記事では年賀状の基本知識や返事のマナーなどを紹介します。
送っていない方から年賀状が届いた場合には、送り返すのが一般常識です。ただし返事をする時期によっては、その形式を変えなければなりません。 このように年賀状の返事を送る際はさまざまな注意点があり、失礼のないようにポイントをおさえておくことが大切です。当記事では年賀状の基本知識や返事のマナーなどを紹介します。
目次
年賀状を送っていない方から届いた場合、返信をしないのは失礼にあたるため、基本的には返事をするようにしましょう。
ただし返事の送付先が近い場合は問題ありませんが、遠方の場合は交通状況や天候などによっては時機を逸してしまう可能性もあります。年賀状が届いたならばなるべく早めに返事を出すのがおすすめです。
年賀状に関する基礎知識には「元旦に年賀状を届けるには?」、「年賀状の正しい送る期間とは?」、「賀詞に関するマナー」の3つが挙げられます。元旦に届くように年賀状を送るには、余裕をもって適切な時期に投函しなければなりません。
また年賀状を送る期間や賀詞に関するマナーもあり、これらを正しく理解した上で返事を出す必要があります。ここでは、年賀状を送る際に理解しておくべき基礎知識について見ていきましょう。
元旦に年賀状を届けたい場合は、遅くとも12月28日の昼頃までには投函しましょう。必ず元旦に届けたいという場合には、28日ではなく25日までには投函するようにしてください。
年末年始の郵便局はかなり忙しいです。28日に投函された年賀状も元旦に配達できるよう努力してくれますが、送り先が遠方の場合や天候次第では元旦に届かない可能性があります。
年賀状を送れるのは松の内までです。松の内とは一般的に1月7日までとされており、年賀状の送付や返事を出す際は1月7日までに届くように投函しましょう。
もしも年賀はがきではなく、通常はがきで年賀状を出す場合は、朱書きで「年賀」と忘れずに記載してください。朱書きの「年賀」を記載せずに投函してしまうと、普通郵便の扱いとなって年内に年賀状が届く場合があるので注意が必要です。
賀詞とは年賀状に記載している「祝いの言葉」です。年賀状の文頭に記載するのが一般的で、種類ごとに意味があります。年賀状を送る相手に合わせて選ぶようにしましょう。
賀詞には5つの種類があります。1つ目は英語です。英語の場合は「Happy New Year」が一般的でしょう。
2つ目は文章で、「明けましておめでとうございます」などが一般的です。
3つ目は「漢字1文字」で、めでたいという「寿」や新年や年初を意味する「春」などがあります。
4つ目が「漢字2文字」です。漢字2文字には「初春」、「新春」、「賀春」などがあります。
最後が「漢字4文字」です。漢字4文字には「謹賀新年」が一般的に利用されています。
5種類のうち「漢字1文字」と「漢字2文字」の賀詞は敬意に欠けるとされているため、目上の方へ送る年賀状には利用しないようにしましょう。
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年賀状の返事を送る際は「書き忘れたことが伝わらないように配慮する」、「元日や元旦を記載しない」、「松の内を意識する」といったマナーがあります。書き忘れたことが相手に伝わるのは失礼にあたるため注意が必要です。また一般的に年賀状の文末には「元日」や「元旦」と記載しますが、返事の場合は記載しません。ここでは年賀状の返事を送る際のマナーについて紹介します。
年賀状を出さなかったのがどんな理由かによらず、返事を送る際はその理由が相手に伝わらないように配慮しなければなりません。配慮するポイントは大きく分けて2つあります。
1つ目がデザインです。例えば元旦に届くように作成された年賀状のデザインや文章では出し忘れたのか、あるいは出さなかったことが相手に伝わり、失礼になる可能性があります。もしも「元旦」と記載しているのであれば、「謹賀新年」に変更するといいでしょう。
2つ目としては、返事の文章にも配慮してください。どのような事情があったとしても、書き忘れたことが分かるような表現は避けましょう。
前述のとおり「元日」や「元旦」と記載している場合は、「謹賀新年」に変更するなどの配慮をしましょう。「20◯◯年1月1日」といった記載がある場合も同様に変更してください。
1月1日を過ぎているにもかかわらず「元日」や「元旦」、「20◯◯年1月1日」と記載するのは不適切で、相手に対して失礼にあたるため注意しましょう。
年賀状の返事を出す場合も松の内を意識してください。前述したとおり年賀状を送る正しい期間は松の内までです。
これは返事を出す際も同様で、年賀状として送る場合は1月7日までに届くように投函しなければなりません。遠方に送る場合には道中の天候や交通状況なども影響するため、早く出すのが無難です。
万が一にも最終集荷時間を過ぎてしまうと集荷が翌日となり、届くまでに時間がかかります。返事を送る準備できたら、なるべく早めに投函するようにしましょう。
7日までに返事を出せないという場合の対処方法として「寒中見舞いで返信」、「大幅に遅れた場合は余寒見舞い」の2つがあります。
7日までに返事を出せない場合には、年賀状ではなく寒中見舞いや余寒見舞いとして返事を出さなければなりません。適切な使い分けができるよう、ここではそれぞれの対処法について見ていきます。
7日までに年賀状の返事が出せない場合、年賀状ではなく寒中見舞いで返事をします。寒中見舞いで返事をする際は、年賀状を出せなかったお詫びの文章を記載し、1月8日~2月3日ないしは4日までに届くように出しましょう。
なぜ最終日が2月3日と4日で定まっていないかというと、閏年などの影響で日にちが変動するためです。確実に期間内に届けるためにも余裕をもって準備や投函をしましょう。
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もしも2月3日か4日までに返事を送れなかった場合には、寒中見舞いではなく余寒見舞いとしなければなりません。余寒見舞いとは2月4日頃の立春を過ぎ、春を迎えながらも寒さが厳しい時期に相手を労うために送るものです。
年賀状や寒中見舞いのように送る期間は定まっていません。ただし暖かくなると本来の主旨から外れてしまうため、2月中には送るようにしましょう。
年賀状の返事として余寒見舞いを送る場合は、お詫びの文章を記載するなどの配慮が必要です。
年賀状における例文として、タイプ別に「基本的な返事」、「上司や先輩などへの返事」、「送付が遅れた際の返事」、「親族や友人への返事」、「ビジネスで関係する方への返事 」を紹介します。
親族や知人などへ送る場合は「基本的な返事」でも問題ありません。ただし親しい友人や彼女であれば、「親族や友人への返事」の例文を参考にしてもよいでしょう。
親族や知人などへ送る年賀状の基本的な返事は次のとおりです。
明けましておめでとうございます。新年のご挨拶が遅れましたこと誠に申し訳ございません
旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。
新年の挨拶とともに返信が遅れたことに対してのお詫びを伝えましょう。また前述のとおり、文末などに「元旦」や「元日」という単語を記載しないように注意してください。
上司や先輩など、目上の方へ返事する際の例文は次のとおりです。
明けましておめでとうございます。旧年中はご指導いただき誠にありがとうございました。一層お力添えできるよう精進させていただきます。至らぬ点も多いですが本年も何卒よろしくお願いいたします。
基本的な返事と大きく異なるのは、返信が遅れたことへのお詫びをしないという点です。お詫びの文を記載すると、相手に「年賀状が届いたから返事をした」と捉えられる可能性があります。
上司や先輩などへ返事を出す場合はお詫びの文は記載せず、仕事における感謝の気持ちを添える程度に留めましょう。
送付が遅れた際の返事の例文は次のとおりです。
明けましておめでとうございます。年賀状ありがとうございました。年末年始の慌ただしさにまぎれ、新年のご挨拶が遅れましたことを深くお詫びいたします。本年もよろしくお願いいたします。
送付が遅れた際には上記のような返事が一般的です。「大変失礼いたしました」や「心よりお詫びいたします」など、自分がよいと思うものを選んでみてください。
ここでは親族や友人への返事をそれぞれ見ていきます。まずは親族に対する返事の例文です。
明けましておめでとうございます。心のこもった年賀状ありがとうございました。年末年始は留守にしておりまして新年のご挨拶が遅れたことをお詫びいたします。皆様健やかに新年を迎えられたとのこと嬉しく存じます。我が家も無事に新年を迎えて穏やかにお正月を過ごせました。末筆ながら本年もよろしくお願いいたします。
続いて友人への返事についても見ていきましょう。
明けましておめでとうございます。心のこもった年賀状ありがとうございました。皆様お変わりはありませんでしょうか。我が家は無事に新年を迎えて穏やかにお正月を過ごせました。今年はお会いできるとよいですね。
ビジネス関係の方に対する返事の例文について紹介します。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。年末年始は帰省含め慌ただしくしておりご挨拶が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。昨年中は大変お世話になりました。
冷え込みが激しく体調を崩しやすい時期ですのでくれぐれもお身体はご自愛ください。本年も昨年と変わらぬお付き合いができれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。