喪中はがきの文面の例をパターン別に紹介!おすすめの印刷方法は?
葬儀などで慌ただしくしていると、大事なことでも忘れてしまうことがあります。「喪中はがき」はまさにそのひとつといえるでしょう。 毎年年賀状を交換している方々には、喪中はがきを出さなければなりません。しかし、いざ出そうと思っても初めてで戸惑う人もいるでしょう。そこでこの記事では、喪中はがきの文面や出すタイミング、出す相手などについて解説します。
葬儀などで慌ただしくしていると、大事なことでも忘れてしまうことがあります。「喪中はがき」はまさにそのひとつといえるでしょう。 毎年年賀状を交換している方々には、喪中はがきを出さなければなりません。しかし、いざ出そうと思っても初めてで戸惑う人もいるでしょう。そこでこの記事では、喪中はがきの文面や出すタイミング、出す相手などについて解説します。
目次
身内が亡くなるという不幸が起きた場合、通夜、葬儀、初七日、納骨など弔事の儀式が続きます。身内が亡くなってから1年以内は、お祝い事を行わずに個人の冥福を祈るための喪に服する期間、すなわち「喪中」として過ごすのが一般的です。この喪中期間には、通常行っていた暑中見舞いや年賀状などの挨拶を行わないのが日本のしきたりです。
しかし、ただ年賀状などを送らないだけでは、不幸があったことを知らない人には失礼にあたります。そこで現在は、喪中で年賀状などを郵送できない旨を知らせるために、儀礼の通知として「喪中はがき」を出す必要があるのです。
喪中はがきは、身内に不幸があったことを知らせると同時に年賀状を出せないことを詫びる目的があり、「年賀欠礼状」ともいわれます。「喪中はがきにはどのようなマナーがあるのか?」と疑問を持つ人も多いでしょうが、これといって厳しい決まりごとはありません。
喪中はがきの送付は弔事に関する儀式のひとつであり、弔事には地域によって異なるしきたりがあるものです。しかし喪中はがきに関しては、受け取る人が特に違和感を覚えるようなことがなければ失礼にはなりません。
仏教では、故人の死後35日または49日間を「忌中」としています(神道では死後50日間)。そして死後1年間は「喪中」とされ、原則として喪中はがきはこの期間内に郵送するならわしなのです。
死後1年が経つと「喪が明ける」といい、通常の生活に戻ります。したがって「喪中はがきを出すのは1回限り」というわけです。多くの人は早くて11月の終わり頃から年賀状の準備をし始めるため、喪中はがきは11月初旬に出すのがよいでしょう。
喪中はがきを出すのが初めてという場合、文面をどう書けばよいのか戸惑う人も多いことでしょう。喪中はがきに関しては、特に「こうすべき」という厳格なルールはなく、出す時期や文面に関する基本的なマナーさえ守れば、過剰に神経質になる必要はありません。
以下に喪中はがきの一般的な文例と、続柄別の文例を紹介します。ぜひ参考にしてください。
以下、故人が父親である場合の一般的な喪中はがきの文例です。
喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます
本年六月十五日に 父 山本一郎が八十二歳にて永眠いたしました
存命中に賜りました皆様からのご厚情に深く感謝申し上げます
向寒の折くれぐれもご自愛のほどお祈りいたします
令和三年十一月一日
上記の文例はあくまでも見本です。故人がお世話になった方に対しては、生前のエピソードなどを書き添えてもよいでしょう。
なお、「拝啓・敬具」などの頭・結語は不要です。
以下に紹介するのは、故人が配偶者である場合の文例です。
喪中につき年頭のご挨拶については失礼させていただきます
夫 田中三郎が本年八月十一日に七十八歳にて永眠いたしました
本年中に賜りました皆様のご厚情に深く感謝いたします
寒さに向かう折から一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
平成三年十一月
上記の文例を参考に、はがきを投函する本人との続柄に応じて「妻、祖父、祖母」などに書き替えてください。
なお、一般的な文例と同様に喪中はがきは「縦書き」と「漢数字」が原則です。
喪中はがきには、郵便局やコンビニで販売されている喪中用はがきを使用する場合と、文具店や雑貨店などでも買える私製はがきを使用する2パターンがあります。一般的に喪中はがきには、裏面が無地の通常はがきは使用されません。郵便局で販売されている胡蝶蘭などがデザインされた喪中専用のはがきを使いましょう。
私製はがきは喪中専用のものも販売されており、枚数が多い場合はネット印刷に発注するのが便利です。以下に差し出す先について紹介します。
喪中はがきを出す相手には、特に決まりはありません。年賀欠礼通知は毎年年賀状を交換する相手に郵送しますが、年賀状をやり取りしていない場合には原則として二親等までに出すのが通例です。
すなわち、本人(配偶者)との続柄が「兄弟、姉妹、祖父母、孫」ということになります。もちろん、二親等とはあくまでも原則であるため、本人が出したいと思うのならば二親等以外の親戚に出しても問題はありません。
血縁者以外に出す喪中はがきは「年賀欠礼状」であり、親しい友人や勤務先の仲間、上司など、普段年賀状をやり取りしている相手に出すのが一般的です。したがって、年賀状の時期以外に単に故人の死去を報せるだけの喪中はがきは必要ありません。
また「年賀欠礼状はがき」にしても、通夜や葬儀に列席して不幸があったことを知っている人にはあえて送る必要はありませんが、慣例として年賀状交換相手には出しておくのが無難でしょう。
郵便局には花柄や盆栽、鉄道などのイラストや写真入りの喪中はがきが販売されています。また、ネット印刷にも郵便局以上に豊富なデザインの喪中はがきが揃っており、それぞれの絵柄は故人の趣味に合わせて選べるようになっていて便利です。
既成のものではく、自分で喪中はがきを印刷する場合について、以下に紹介しましょう。
喪中はがきを自作する場合は、インクジェット印刷用のはがきを必要枚数購入し、パソコンにて文章を作成し、宛名とともにプリントすれば完成です。
喪中はがきに対応したはがき作成用のソフトがあります。また、ネット上には専用のテンプレートが無料でアップされているサイトもあり、検索して好みのデザインがあればダウンロードして利用してもよいでしょう。自分でデザインするにはある程度のパソコンスキルが必要であるため、時間的に余裕がなければネット印刷を注文するのが無難です。
年末近くに亡くなった場合には、急いで喪中はがきを作成して郵送しなければなりません。そのような場合には、やはりネット印刷に注文するのがベストでしょう。
ラクスルでは、数多くのデザインの中から自分に合ったものを選ぶことができます。
また、注文もネットで簡単に完了するためとても便利です。相手の心に残る喪中はがきを選ぶことが故人を偲ぶことにもつながるでしょう。