チラシの記載内容で押さえたいルール
消費者向けの価格は税込総額を分かるようにする
事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合は、消費税を含めた総額表示が原則です。チラシ広告も対象になります。税抜価格だけを大きく載せ、支払う税込価格が分からない紙面になっていないか確認しましょう。制度の基本は、国税庁「『総額表示』の義務付け」で確認できます。
総額表示は、価格を載せていないチラシにも一律に価格の記載を求める制度ではありません。また、消費者向けと事業者向けの取引を同じ前提で扱わないことも大切です。掲載する商品の税率や販売条件に応じ、実際に支払う金額との食い違いを防ぎます。
商品の魅力や割引を、根拠以上に強く見せない
商品・サービスの品質や価格などを、実際よりも著しく良い、または有利だと誤認させる表示は、景品表示法で禁止されています。「必ず効果が出る」「どこよりも安い」などの表現は、目を引く言葉として安易に加えず、裏付けと表示全体を確認してください。基本的な考え方は、消費者庁「表示規制の概要」が参考になります。
「通常価格から半額」と表示する場合も、比較の基準を確認します。販売実績のない価格を通常価格として使ったり、別の商品と比較したりすれば、不当表示に該当するおそれがあります。消費者庁「二重価格表示」を参照し、価格の根拠となる記録を残しましょう。
クーポンや特典の条件を近くに記載する
クーポンを載せる場合は、有効期限、対象商品・店舗、利用回数、他の割引との併用可否などを整理します。特典の見出しと条件が離れていると、読者が条件を見落としやすくなります。「全品対象」と受け取られる見せ方なのに、実際は一部の商品しか使えない、といった食い違いを避けましょう。
期限は「今月末まで」だけでなく、受け取った人が期間を判断できる表記にします。印刷後に条件を変えると、手元のチラシと店頭の説明がずれるため、配布期間と特典の終了時期も一緒に決めておきます。
写真・イラストの利用条件と問い合わせ先を確認する
インターネットで見つけた画像を、そのまま販促チラシに使ってよいとは限りません。写真やイラストは、権利者の許諾や素材サービスの利用条件を確認します。無料素材でも、商用利用、加工、クレジット表示などの条件を点検してください。権利者の意思を確認する考え方は、文化庁の画像利用に関する解説でも紹介されています。
店舗名、問い合わせ先、営業時間、来店先の住所なども、読者が迷わないように載せましょう。ただし、法令上の必要事項は業種や取引形態によって異なります。チラシから電話などで注文を受ける通信販売に当たる場合は、販売価格・送料や返品条件などの表示も確認が必要です。消費者庁「通信販売」で、自社の販売方法に合う事項を確認してください。