初心者でも本は作れる!自費出版のコツと製本の種類・手順を解説

本作りはハードルが高そうに見えますが、手順を理解すれば初心者でも素敵な一冊を作ることができます。 この記事では、本を作るための基本ステップから、自費出版と製本サービスの違い、そして出版を成功させるための準備についてわかりやすく解説します。

本作りはハードルが高そうに見えますが、手順を理解すれば初心者でも素敵な一冊を作ることができます。 この記事では、本を作るための基本ステップから、自費出版と製本サービスの違い、そして出版を成功させるための準備についてわかりやすく解説します。
目次
テーマとターゲットを決める
旅行記、レシピ本、ビジネス書、詩集など、本のテーマを明確にします。さらに、「初心者向け」「専門家向け」「家族向け」など、誰に読んでほしいかを絞り込むことで、内容のブレを防げます。
構成案(アウトライン)を作る
いきなり書き始めるのではなく、まずは構成案(アウトライン)を作成しましょう。全体の構成や章立てを明確にし、読者が情報を理解しやすい流れを作りましょう。
執筆と校正
構成に沿って原稿を書きます。書き終えたら必ず読み直し(校正)を行いましょう。誤字脱字のチェックだけでなく、第三者に読んでもらい客観的な意見をもらうのもクオリティアップの秘訣です。
原稿ができたら、読みやすく、かつ魅力的に見せるためのデザイン作業に入ります。
デザイナーに依頼する場合
プロに頼むとクオリティが高まります。依頼する際は、制作実績を確認し、自分の作りたいジャンル(絵本、ビジネス書など)が得意なデザイナーを選びましょう。
自分でデザインする場合
Adobe InDesignなどのプロ用ソフトのほか、最近ではCanvaのような初心者向けツールも人気です。ターゲットに合わせて、フォントの選び方や配色を工夫しましょう。
印刷方式を選ぶ
少部数(数冊~数十冊)ならオンデマンド印刷、大部数ならオフセット印刷が一般的です。
製本方法を選ぶ
無線綴じ: 背表紙があり、丈夫な仕上がり。文庫本やカタログなどによく使われます。
中綴じ: 本の中央をホッチキスで止める方法。ページ数の少ないパンフレットなどに適しています。
上製本(ハードカバー): 硬い表紙で耐久性と高級感があります。写真集や記念誌におすすめです。
著者が費用を負担して出版する方法です。出版社を通して流通させるケースと、個人で制作・販売するケースがあります。
メリット:
内容、デザイン、仕様などすべてを自由に決められます。ニッチなテーマやこだわりの装丁など、商業出版では難しい企画も実現可能です。
デメリット:
こだわり具合によっては費用が高額になることがあります。また、書店に並べたい場合は流通ルートの確保や、自分で宣伝・販売活動を行う必要があります。
印刷会社などを利用して、データを冊子の形にするサービスです。
メリット:
1冊から作れるため、家族のアルバム、同人誌、社内資料、配布用の資料作成などに最適です。
デメリット:
ISBN(図書コード)が付かないため、一般書店での流通・販売には向きません。あくまで個人利用や直接販売・配布がメインとなります。
印刷費用は部数によって単価が大きく変わります。50部と500部では、1冊あたりのコストが異なります。
在庫を抱えすぎないよう、まずはターゲット読者の規模を想定し、無理のない予算と部数を設定しましょう。
書店やAmazonなどで広く流通させたい場合、ISBN(国際標準図書番号)の取得が推奨されます。
ISBNがあると、書籍としてデータベースに登録され、書店や図書館で取扱ってもらいやすくなります。日本図書コード管理センターを通じて個人でも申請が可能です。
本を作っただけでは読者の手には届きません。「どこで売るか」「どうやって知ってもらうか」を計画しましょう。
販路: Amazonなどのネット書店、文学フリマなどのイベント、地域の書店への委託販売など。
宣伝: SNS(XやInstagram)での発信、ブログでの紹介など。ターゲット層がよく利用するメディアで告知することが重要です。

「デザインソフトを持っていない」「レイアウトが難しそう」
そんな方には、ラクスルの無料デザインテンプレートがおすすめです。
ラクスルでは、ブラウザ上で画像や文字を入れるだけで、本格的な冊子データが作成できます。少部数からの印刷・製本にも対応しているため、初めての本作りにも最適です。