冊子印刷はモノクロとカラーのどちらがおすすめ?
冊子をつくるときに考えなければいけないことのひとつにモノクロにするかカラーにするかということがあります。どちらを選ぶかによって冊子の印象は全く違ったものになるのでとても重要な要素。
この記事ではカラーかモノクロかを決定するいくつかのポイントや紙の種類の選び方、またより多くの人に読まれる冊子を作るコツなどを紹介します。
冊子をつくるときに考えなければいけないことのひとつにモノクロにするかカラーにするかということがあります。どちらを選ぶかによって冊子の印象は全く違ったものになるのでとても重要な要素。
この記事ではカラーかモノクロかを決定するいくつかのポイントや紙の種類の選び方、またより多くの人に読まれる冊子を作るコツなどを紹介します。
冊子の種類や内容によって、モノクロが向いているものと、カラーがおすすめのものがあります。
・写真が載っていない冊子・写真がメインではない冊子
文章だけで構成されているものや、グラフ・図表の表示が中心で写真がメインではない冊子は、モノクロでも十分に役割を果たします。
・ページ数が多く予算が限られている冊子
カラー印刷は、モノクロにくらべて値段が高くなる場合があります。内容にこだわりがなければ、モノクロを選択することをおすすめします。
・アート色が強い冊子
世界観やメッセージを明確に伝えるためには、色が欠かせません。そのため、アート色が強い同人誌や写真にはカラー印刷がおすすめです。
「わざとモノクロにする」という表現を除き、色がなければ伝えたいメッセージがぼやけてしまいます。
カラーかモノクロかを選んだあとは、紙を決める必要があります。紙の質感で雰囲気はかなり変わってきますので、予算と相談しながらしっかり考えましょう。
・上質紙
化学パルプ100%の用紙。表面をコーティングしていないので、光沢やツヤはありません。発色でいえばコート紙の方が良いですが、きれいな白で高級感のある仕上がりになるのがポイントです。
・コート紙
表面がコーティングされているため、ツルツルした触り心地で光沢があります。特に写真やカラー印刷を行うときにおすすめの紙です。
・マット紙
表面がつや消しコーティングされた用紙。しっかり色が乗り、彩度も保てます。さらに光沢がないのでコート紙のように反射で字が読みにくいということもありません。しっとりした触り心地で上品な仕上がりになります。
・再生紙
古紙パルプを使用して作られた用紙。少しグレーや茶色がかった紙であることが多いです。環境に関連する冊子をつくるときにぴったりの用紙です。
・淡クリームキンマリ
薄いクリーム色で着色された上質紙。目に優しいので書籍にもよく使われます。
また、真っ白の紙より雰囲気が出るので同人誌でも好んで使われることが多い紙でもあります。
冊子は、中身が良いだけでは多くの人の手にとってもらえません。読者に「開いてみよう」と思わせるファーストインパクトが重要です。
冊子のファーストインパクトを強める方法は、「表紙」と「タイトル」の2つです。
印象的なタイトルと表紙にのせるビジュアル、そしてそれらの配置によって、イメージはかなり変わります。
案をいくつか作って、何人かの意見を取り入れることで、ターゲット層に響く表紙を作っていきましょう。
冊子の制作に取り掛かる前に、まずは「冊子で何を伝えたいのか」「どのような世界観にしたいのか」を明確に固めることが大切です。目的と世界観がはっきりしていれば、モノクロにするかカラーにするかの選択は、自然と決まってきます。